14年間、この仕事をさせていただく中で、
最近特に顕著になってきていることがあります。
それは、商品説明しかしない営業マンのもとから、
離れていくお客様が多いということです。
感じが良くて、接客のレベルもそれなりに高いのにも関わらず、
アポが取れて商談を数回重ねていく中で、
連絡が取れなくなってしまうお客様の割合が高いのです。
その理由は、いろんな会社の商品レベル、デザインレベルが
それなりに上がっていて、
あまり差がつかなくなってきていることと、
よほどの専門家でない限り、こちら側の説明を
深く理解できるお客様がほぼいない、ということにもよるでしょう。
注文住宅は、契約時には紙切れしかありません。
お客様は、最終的にどこを見ているのかというと、
営業マンやいろんなスタッフを通して、その会社を見ているのです。
会社として、長きにわたってしっかりと対応してくれる会社か?
会社として一本筋の通った考え方、信念を持っているか?
社員さんをちゃんと教育出来ている会社か?
こうしたことを社員さんの対応や敷地内のお手入れ状況を通じて、
お客様は観察していると思った方が良いでしょう。
来場されたお客様とかなりの確率でつながる営業マンは、
とにかく商品の話を通じて、会社の特徴をしっかりと伝えています。
そして家づくりで最も大切なのは、
会社選びであると心から思っています。
営業マンは自社の存在目的や目指していることを
お客様が理解し、共感しやすいように伝えるトレーニングが必要ですし、
会社としては自社の理念やビジョンを社員さんに伝え、
理解していただく取り組みが欠かせないのです。
会社を売る時代なのです。