鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3280回】 商品説明しかしない営業マンは、商談客が増えない

2019年12月23日 | 住宅コンサルタントとして

14年間、この仕事をさせていただく中で、

最近特に顕著になってきていることがあります。

 

それは、商品説明しかしない営業マンのもとから、

離れていくお客様が多いということです。

 

感じが良くて、接客のレベルもそれなりに高いのにも関わらず、

アポが取れて商談を数回重ねていく中で、

連絡が取れなくなってしまうお客様の割合が高いのです。

 

その理由は、いろんな会社の商品レベル、デザインレベルが

それなりに上がっていて、

あまり差がつかなくなってきていることと、

よほどの専門家でない限り、こちら側の説明を

深く理解できるお客様がほぼいない、ということにもよるでしょう。

 

注文住宅は、契約時には紙切れしかありません。

 

お客様は、最終的にどこを見ているのかというと、

営業マンやいろんなスタッフを通して、その会社を見ているのです。

 

会社として、長きにわたってしっかりと対応してくれる会社か?

会社として一本筋の通った考え方、信念を持っているか?

社員さんをちゃんと教育出来ている会社か?

 

こうしたことを社員さんの対応や敷地内のお手入れ状況を通じて、

お客様は観察していると思った方が良いでしょう。

 

来場されたお客様とかなりの確率でつながる営業マンは、

とにかく商品の話を通じて、会社の特徴をしっかりと伝えています。

 

そして家づくりで最も大切なのは、

会社選びであると心から思っています。

 

営業マンは自社の存在目的や目指していることを

お客様が理解し、共感しやすいように伝えるトレーニングが必要ですし、

会社としては自社の理念やビジョンを社員さんに伝え、

理解していただく取り組みが欠かせないのです。

 

会社を売る時代なのです。


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