鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4195回】 コモディティ化となった住宅業界の戦い方

2022年06月25日 | 住宅コンサルタントとして

首都圏や関西圏などの建売業者や、

大手ハウスメーカーを除くと、

どの住宅会社の家も、それなりに高性能になり、

デザインもそれなりによくなってきました。

 

そうなると、商品では差がつきにくくなってきます。

 

また、どの会社もInstagramやTikTokもやっていて、

SNSを活用した発信でも差がつきにくくなりました。

 

お客様側から見て、どの住宅会社も似たように見える。

 

これは、特殊技術を持つ業界を除き、

大半の業種で起こってくることで、

このような差が分かりにくくなった状態を

コモディティ化と呼びます。

 

このコモディティ化の中で、

数あるライバル会社の中から選ばれるためには、

どういうマーケティングをすると良いのか?

どういうセールスをすると良いのか?

 

経営者この問題に対し、徹底的に考え抜いて、

お客様に支持されるために行動していく。

 

それしかない時代です。

 

個人的に思うのは、

もう完全に好き嫌いで消費者が選ぶ時代である、ということ。

 

お客様の好きか嫌いかを判断するのは、

家のデザインやテイストはもちろん、

日頃からの発信内容や売り場のセンス、

接客するスタッフの感じの良さなど、

あらゆる要素が全方位的に見られているのです。

 

だからどんなお客様をターゲットとするのかを明確にし、

そのターゲット層に徹底的に好きになってもらうために、

あらゆる部分に一貫性を持たせていくことが重要で、

それはすなわち、オーナーの世界観がモロに出るよなぁ、

と個人的に思うのです。

 

オーナーの価値観、世界観が、

スタッフさんを通していろんな形で発信される。

 

例えば私が住宅会社の経営者であれば、

圧倒的に接客力やおもてなしで差をつけに行きます。

 

スタッフは、服屋さんや美容師さんとかで、

抜群の接客力を持つ方を直接、引き抜きにかかるでしょう。

 

そしてお客様と商談するスペースは、

かなり造り込むと思います。

 

空間のデザインはもちろん、家具も凝りますし、

お飲み物で出すメニューも、器も、おしぼりも、

厳選したものをお出ししたいです。

 

お客様にとって一生で最も高額なお買い物ですから、

打合せの時間もすごく充実した時間になり、

楽しんでもらいたいと思うのです。

 

更には、お引渡し式や感謝祭も、

お客様に喜んでいただくことを本気で目指すでしょう。

 

個人的には食に興味があるため、

食に関して、かなり凝った企画を考えるでしょう。

 

そしてこういうことに価値を感じて下さる方が、

ロイヤルカスタマーになって下さり、

自社のブランドが確立されていくのです。

 

コモディティ化の中、

ターゲットを明確に定め、

そのターゲットのお客様に好きになってもらうために、

あらゆる部分を磨き続けた会社が勝つ。

 

皆さんの会社では、

こうした取り組みができているでしょうか?


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