鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第818回】 多次元接点

2013年03月28日 | 住宅コンサルタントとして
自分がお客様の立場だとして、どういうお店やスタッフの方に親近感を感じますか?
どういうお店やスタッフの方に愛着を持ちますか?

私が今、親近感を持っていたり、愛着を持っているお店やスタッフの方と言えば、
京都の伊勢丹の中の紳士服ブランドの店員さんだったり、
会社の車を購入させていただいたディーラーの担当者さんだったり、
京都のフレンチのお店、
独立の際、お世話になった司法書士さんのご実家の和食屋さんだったり、
出張先でいつもお世話になっているマッサージ師さんだったりします。

ここで、ふと思ったのです。
自分が親近感を持っているお店やスタッフの方に共通するポイントがあるのです。

そのポイントとは、接点を持っているのが私と一担当者さんだけではない、ということです。

服屋さん、ディーラーさん、フレンチのお店、和食屋さんに関して言うと、
私一人で行くことは無く、家内(たまに子どもも)といつも一緒に利用させていただいています。
ですから、そのお店に行かなくとも、担当スタッフの方とお会いしていなくとも、
夫婦の会話の中でたまに話題に出てくるのです。

また、和食屋さんやマッサージ師さんに関して言えば、
私が先方のご家族のことをよく知っているのです。

担当者だけしか交流が無い。
担当者以外のスタッフは、誰も自分のことを知らない。
こういうケースでは、お客様は自店に親近感を持って下さらないケースが多いのです。

自分の担当以外の人からも声を掛けられたり、名前で呼んでいただいたり、
「いつもありがとうございます!」と言ってもらったりすれば、
そのお店や企業に親近感を持ってもらえる確率がグンと上がるのです。

自分がそのお店のたくさんのスタッフとコミュニケーションが取れる。
またその逆で、自分の担当のスタッフさんが自分の家族や友人とつながりがある。
こういう状態を「多次元接点」と勝手に呼びます。

そして私がご縁を頂戴しているクライアントの中で、
特に地域から愛されている企業様の特長は、
お客様と「多次元接点」を持つことが自然と出来ていたりします。

他のスタッフのお客様に、形式ばった感じの

「いらっしゃいませ」
「ありがとうございました」

という程度のコミュニケーションしか取っていない会社は、
なかなかお客様に愛着を持っていただけないかもしれません。

皆さんの会社は、お客様と多次元接点を持てていますか?
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