鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第819回】 経営者の思考

2013年03月29日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、とある住宅会社でのコンサルティング。

住宅以外にも、複数の事業を展開されているクライアント様なのですが、
昨日は新しい事業の立ち上げに関していろいろと打合せをさせていただいておりました。

新規事業に参入する際、当然ながら採算のことを気にします。
初期投資がどれくらいで、それが何年くらいで回収出来て、
その後、どの程度の収益性を維持出来るのか、ということについて検討していました。

私の試算だと、安定的な収益が見込める事業です。
よって、こういうスケジュールで、こういう段取りで進めていけばいいのでは、
という提案をさせていただいていたのですが、
クライアント様の社長から、非常に胸に刺さるお言葉を頂戴しました。

それはどういうことかと言うと、

「中途半端な事業で終わらせたくない」

ということです。

新しい事業に携わる担当者は、当然、リスクを背負っている。
その担当者が日々、仕事をする上で、先が見え、ワクワク仕事が出来るようにしたい。
そうでないと、担当者の心が折れてしまう。
社員さんは、仕事の先が見え、その仕事を考えるとワクワクするような環境だと、
イキイキと働くことが出来るのだ。
だから、そういう環境を会社として用意したい。

という社長の考えを聴かせていただき、非常に共感しました。

私はどちらかと言えば、リスクを冒さずに100%負けない(=赤字にならない)事業展開を
提案することが多いのですが、
それだけではダメだ、ということを教えていただきました。

社員さんが将来に希望を持って働けるような環境をつくるところまで考えないといけないのですね。
再度、自分の中で1か月、しっかりとアイデアを固めます。

社員さんが希望を持って働ける環境づくりのためには、
先が見える事業プランを考えていくことが大切なのです。

それを考えるのが、経営者の仕事のひとつなのですね。

この仕事をさせていただいていますと、素敵なイケてる経営者様とご縁を頂けますし、
更にこちらの方が勉強させていただくことの方が圧倒的に多いです。

この仕事が出来る今の環境に、心から感謝です。
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