鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

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【2059回】 相手への敬意

2016年08月19日 | 住宅コンサルタントとして
リオオリンピックで日本選手が様々な競技で大活躍してくれています。

日本人選手が真剣にプレーするのを見ると、たくさんの勇気をいただけますし、
自分も頑張らなくてはならない、という気持ちになっている方が大半かと思います。

個人的にスポーツを見ていていつも思うのですが、
試合が終わった後の選手のコメントに、その人の人間性が出ますよね。

勝った時や自分の目標を上回る成績を出した際、
日本人選手の多くは喜びを表現します。

そして選手の多くが、支えてくれた家族やパートナー、
それから指導してくれたコーチなどへの感謝の気持ちを言われます。

しかしながら、敗れた時や結果が出なかった時、
日本人選手の大半は、「申し訳ない」と謝られます。

ただ、海外の一流選手の場合、
戦った選手への敬意が思いっきりこめられたコメントもされるのですね。

例えば、テニスで錦織選手に3位決定戦で敗れたナダル選手は、次のようにコメントされています。

「錦織のプレーは素晴らしかった。エネルギーの限界だった。持っている力はすべて出し尽くしたよ。
考えてみてよ、仮に100%の力が出せる状況だったとしても、
錦織との対戦で勝つというのはすごく難しいことだろう?
だから、僕は4位という結果に満足しているよ。
金メダルを目指して戦ってきたけど、それが敵わなかった。
より強くなるためにもっともっとやらなければいけないことがある」

もう、このコメントを知って、ナダル選手が個人的にとても好きになりました。

錦織選手への敬意、それから現状を受け入れる度量の大きさに、
とても心を打たれました。

また、今朝、吉田沙保里選手にレスリングの決勝で勝った、
アメリカのヘレン・マルーリス選手は試合後のコメントで次のような発言をされました。

「サオリと試合をすることを長年、夢に見てきた。
彼女と戦う準備をずっとしてきた。
彼女は私のヒーロー。
彼女は世界で最も称えられているレスラーで、彼女と試合をできたのは本当に名誉なことだった」

相手への敬意。
そして勝っても負けても、しっかりと現実を受け入れる心。

真の一流の選手は、相手への敬意を最大限はらい、
お互いの健闘を称えあうんだなぁ、ということを感じますし、
そもそもこうしたコメントに思わず涙が出てしまいます。

だからスポーツはたまらない!

日本人はどちらかと言うと、
相手への敬意をはらうことが苦手な人が多いと個人的に思っています。

自分以外の人へしっかりと敬意をはらい、相手を尊重する。
こうしたことを心掛けていきたいと思っています。
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