鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4862回】 部下の能力に過度な期待をしない

2024年04月22日 | 住宅コンサルタントとして
若手社員さんを育成するのが
上手な上司と苦手な上司。

この差はどこにあるのでしょう?

育成上手な上司に共通するのは、
部下の力に合わせた目標を設定します。

そして過度な期待はせず、
一気に数字を伸ばすよりも
今のお客様を大切に仕事をすることの重要性を説きます。

ただ、若手でまだ経験が少ないため、
どれだけ注意をしても抜けやミスが出てしまうものです。

特に注文住宅の場合、
ご契約をいただいてからやるべき業務が膨大にあり、
しかもそれらの中の何かが欠けるだけで
大ごとになったりするのです。

そういうことが無いように、日々本当に細かくチェックし、
お引渡しまでの間、お客様にご迷惑をかけないよう
上司が細かくチェックするのです。

そして契約の1棟目、2棟目でお客様に喜んでいただき、
住宅営業の仕事って楽しい、と若手さんに思ってもらえるよう、
裏方的な仕事をコツコツとやるのです。

一方、育成が上手でない上司は、
若手社員さんの能力や判断力を加味せず
チェックやフォローを軽視します。

「分からないことがあれば自分から質問氏に来てね」

という感じで、突き放している訳では無いですが、
積極的にフォロー、チェックしようとしない。

でも経験がない若手スタッフさんは、
「分からないことが分からない」状態ですので、
質問しようにもできないのですね。

こうして初期の契約でお客様とトラブルになり、
住宅営業の仕事って自分には無理、
と若手社員さんに思わせてしまうことになるのです。

そうして、退社していく若手社員さんが
住宅業界には結構多いのですが、
それは上司の意識や判断に問題があるのでは、
と個人的に思っています。

将来的に成長してくれることに期待しつつ、
とにかく初期の段階で仕事って楽しい、と
若手さんに思っていただけるよう、
過度な期待はせず、しっかりとフォローしたいものです。

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