鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4440回】 成功体験のある30代経営者に共通する点

2023年02月25日 | 住宅コンサルタントとして

数多くの住宅会社さんの経営に携わらせていただいて18年。

 

その中で私が確信していることは、

 

「30代で成功した経営者は、

自分と価値観や感性が異なる人の助言を

素直に聞けない」

 

ということ。

 

ちょっと違う言い方をすると、

 

「自分と同じ価値観・感性の方の意見にしか素直になれず、

その状況なのに自分のことを素直だと思っている」

 

ということ。

 

これ、弊社のクライアント様にも確実に当てはまります。

 

昨日、お伺いしていたクライアント様の社長も

まさにこのパターンに当てはまり、

30代の頃に新事業を立ち上げ、

あっと言う間に成功されたのですが、

その後、結構暴走され、私やお父様の助言には

全く耳を傾けられませんでした。

 

今だから、ぶっちゃけ言えますが、

 

「私はあなたのお父様にご恩があるので、

全力でサポートさせていただいておりますが、

あなたが今のままでは、

お父様が引退された後、私、お付き合いできません」

 

ということまで言わせてもらったくらいです。

 

今から5年前はどうなることか、と思っておりましたが、

40代になられて物事を俯瞰して見ることができるようになり、

更には謙虚さや素直さも増して、

着実に良い経営者になられつつあります。

 

30代の頃に成功してしまうと、

自分の価値観や感性に合う意見は、

素直に受け入れられるのですが、

自分の価値観・感性に合わない意見に関しては、

いろんな屁理屈を並べて、

絶対に受け入れようとしなかったりするのです。

 

今の商品戦略やブランディングがズレている、

というアドバイスをさせていただいても、

全く異なる業界の、しかも全く異なる市場規模の事例を

引き合いに出され、

 

「あの人もこういうスタイルで成功されていますよね」

 

と反論したりするのです。

 

例を挙げると、例えばとある地方都市の住宅会社なのに、

ニューヨークの音楽業界で成功している方の例を引き合いに出し、

そのスタイルを自分のエリアの住宅会社で展開しても、

そのエリアの大半の方には刺ささらないのに、

 

「あの人はニューヨークで成功していますよね」

 

と主張してくる感じなのです。

 

弊社のクライアント様の社長は、

60代~30代まで幅広いのがありがたいです。

 

クライアント様の中の、若くして成功して、

私ごときの意見に耳を傾けて下さらない経営者には、

他の先輩のクライアント様の社長にも協力していただき、

軌道修正をしていきたいなぁ、と思っています。

 

その前に、私自身が力不足&人間力不足だから、

アドバイスに耳を傾けていただけないのですが・・・。

 

まだまだ精進しなければ、と思う今日この頃です。

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