鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1486回】 自社が市場から見てどう映っているか?

2015年01月25日 | 住宅コンサルタントとして
素晴らしい商品力を持っている住宅会社であったとしても、
地域で評判がそれなりに高い会社だったとしても、
それらは必要条件ですが十分条件でないなぁ、とつくづく感じます。

また、経営者自身の伝手やOB様や業者さんからの紹介も商売には不可欠なのですが、
それだけに頼っていてもやはり十分ではないと思います。

商品力。
施工技術力。
サービス力。
人間性。
ブランドイメージ。
集客のポートフォリオ。
採用&育成力。
そしてなんと言っても経営力。

これらを全体的に上げていく取組みが欠かせない時代となっています。

とても良い家を建てる技術力と実績があり、
更には経営者のお客様に対する考え方や素直さも申し分ない。
でも、業績がイマイチという会社は、業界の中で結構多いと思います。

その理由はどこにあるのかというと、
企業としてのブランドイメージが市場に浸透していない、
もしくはそのイメージが浸透していたとしても、
ターゲットとなるお客様が求めているものとずれている、
ということが考えられます。

これから家を建てる世代の人たちは、センスや企業としての洗練さを非常に求めています。

ここの部分を理解できず、一昔前の建設業・工務店の発想から抜け出せない会社が、
新しいお客様との出会いに困っているケースが圧倒的に多いのですね。

その逆で、ここがよく分かっている会社は、目先の受注には困っていないケースが多いのです。
しかしながら、受注して終わりではないのが住宅ビジネス。

着工まで、着工中、お引き渡し後のフォローがイマイチ、もしくは親切で無い会社の場合、
悪評が一気に立つ時期が必ず来るのです。
ここを理解して、一気に業績を伸ばすのでは無く、
着実に少しずつ業績を伸ばしていくことが、
個人的に一番良いと思っています。

いずれにしても、良い家を建てる技術もあるし、経営者の人柄も良いのにも関わらず、
業績がイマイチの会社は、自社がどう映っているのかを検証してみることが不可欠。

皆さんの会社は、市場から見てどう映っているでしょう?
コメント
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