京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

東北の旅16 山形・山寺立石寺

2009-11-14 13:05:30 |  国内旅行

東北の旅1 青森・ねぶたの里
東北の旅2 青森・奥入瀬渓流
東北の旅3 青森・十和田湖
東北の旅4 湯瀬温泉湯瀬ホテル
東北の旅5 秋田八幡平
東北の旅6 秋田 乳頭温泉
東北の旅7 秋田田沢湖
東北の旅8 秋田・角館
東北の旅9 花巻温泉郷 愛隣館
東北の旅10 岩手 昔話の遠野
東北の旅11 岩手・中尊寺
東北の旅12 岩手・毛越寺
東北の旅13 松島一の坊
東北の旅14 松島遊覧
東北の旅15 宮城松島瑞巌寺・魚市場
東北の旅16 山形 山寺立石寺
東北の旅17 日本の宿・古窯(こよう)
東北の旅18 おくりびとロケ地・蔵王エコーライン
東北旅行19 宮城 瑞鳳殿・仙台城址
東北の旅20 仙台空港・土産編

旅の始まりは  東北の旅1 青森・ねぶたの里

11月1日(日)

山形自動車道を山形北インターで降りて、みちのく巡礼四寺回廊
最後のお寺、宝珠山立石寺(ほうじゅさん りっしゃくじ)
通称「山寺」へやってきました。

宝珠山立石寺は、慈覚大師により、860年に開山された霊場。
        




大仏殿のある奥の院までは、石階段が1015段あり、
山寺の頂上に到着するには、40分ほどかかるとか。。

往復で1時間半、休憩を入れて2時間か。。

とりあえず、行けるところまで行ってみようと登り始めました。


根本中堂


山寺立石寺の本堂です。
御朱印はここでもらえます。でも、ここで引き返したのではもったいない。。




ブナ材の建造物としては日本最古といわれる根本中堂(こんぽんちゅうどう)。

国の重要文化財で、堂内には、建立時から1200年に渡って燃え続ける
不滅の法灯があるんですよ。

なんかすごいですよね~。



松尾芭蕉の句碑も


山門


さて、いよいよ、山寺山頂への入り口です。
ここで、拝観料を払って、気合いを入れて登っていきます。





でも、1015段の階段は生半可なものではありません。
登っても、登っても続く階段。。





せみ塚


やっとせみ塚へやってきました。

松尾芭蕉が、あの有名な

「閑さや岩にしみ入る蝉の声」

の句を詠んだのは、この場所だそうです。

そんな話を聞くとがぜん力が湧いてきて、疲れもちょっとはとれ、
また、頑張ろう~と。





弥陀洞(みだほら)


弥陀洞(みだほら)は、長い歳月の風雨が直立した岩を削り、
阿弥陀如来の姿をつくり出したと言われるものです。




1丈六尺(4、8m)の姿から「丈六(じょうろく)の阿弥陀」とも呼ばれ、
その姿を見ることができた人には、幸福が訪れるというのですが、

いかがですか、阿弥陀様のお姿に見えるでしょうか。。



仁王門


けやき造りの大きく綺麗な山門、仁王門までやってきました。

でも、なんだか私、今日はちょっと体調が悪いのか疲れてしまって。。

上を見ればまだまだ先は長そうだし、もう、駄目かな。。って。。

それで、主人に


「私は、ここで待ってるし、せっかくやし奥の院まで行ってきて。」

と、言いました。


「そんなこといわんと、ゆっくりでいいから、一緒に登ろうや。」と言われて、


「そうやな~。。。」

しんどい気持ち半分、最後まで登りたい気持ち半分、
主人に背中を押されて、また階段を登り始めました。





途中、奥の院から戻ってこられたご夫婦に

「あとどれくらいですか。。」と、お聞きしたら、

二人とも、にこにこ笑って、

「もう、ほんの少し!」

ほんと~。

ほんの少しではないことは分かっているけど、
そう言ってもらえると、元気がでます。


奥の院


そして、何回も、休憩しつつ、とうとう奥の院まで
登ってくることができました。




奥の院は、紅葉がすっごく綺麗~。

しんどかったけど、最後まで頑張れて嬉しいです。

諦めかけた私を引っ張っていってくれた主人と、
もうちょっと!と元気づけてくれたご夫婦に感謝ですね。





奥の院にお参りをしながら、
本当に、ここまで頑張ってよかったなと思いました。



修行の岩場

この辺りからの見晴らしは最高なのですが、こんな怖いところも。。

こちらのすごい岩場は、釈迦ヶ峰といい、

危険な岩場を通って、おしゃかさまのみもとにいたる行場で、
出世や欲望のための修行者が、岩場から転落死したことも
多かったと伝えられており、今では修行者以外の登山を禁じている。

。。と書いてありました。




いくらなんでも、この岩場を登るのは無理なような気がしますが。。



開山堂・五大堂

お参りも終わり、次は、山寺で、最も見晴らしのいい場所へ。


まずは、慈覚大師のお堂になっている開山堂。
中には大師の木造の尊像が納められているそうです。

開山堂から上へ細い階段を登ると、五大堂という展望台へ。
ここからの眺めは、山寺の中で最高なのです。





こちらは、開山堂前から見た奥の院。
紅葉がとっても綺麗です。





そして、こちらは五大堂から見た山寺の町と奥山寺の山々。


眼下に広がる広大な景色に、やっぱりここまでこれてよかった~と
またまた感謝。

やっぱり、物事なんでも途中で諦めてはいけませんね。





下山は楽なのですが、降りても降りても続く階段に、

「こんなたくさん登ってたんやな~」と、二人ともびっくり。


上りは、しんどくて。。何度も休憩しながら、
ただ上に行くことだけを考えていたので、
階段の数はあまりわからなかったのですが、

やっぱり、すごい数の階段を登っていたようです。



途中、やっぱり仁王門あたりで、ふーふーいっている方に


「あと、もうちょっとですよ~。」
と、声をかけてあげました。


本当は、もうちょっとでもないけれど、
でも、そう言ってもらえて私も頑張れたから。。


「ありがとう~。がんばります。」
と、その方も頑張って登って行かれました。


山寺名物


ようやく下まで降りてきて、やっと休憩です。
山寺名物の力こんにゃくを食べました。

力こんにゃくは、丸くお団子状のこんにゃくで
味がしっかりしみていておいしいです。

あ~あ、元気が出るな~。。




茶店のおばさんに、

「ご苦労様でした。ようお参りされましたな。」

って、言ってもらえました。


山寺・立石寺御朱印


みちのく巡礼四寺回廊、最後の御朱印をもらいました。
やった~、これで4寺制覇です。





中尊寺、毛越寺、瑞巌寺、立石寺。。
それぞれのお寺で、いろいろな思い出ができました。


みちのく巡礼四寺回廊、きっと忘れられない思い出になると思います。


さて、今日のお泊まりは、山形県のかみのやま温泉
今回の旅行、最後の旅館です。


  
   (東北17 日本の宿・古窯(こよう)へ続きます。)


コメント (12)

東北の旅17 上山温泉日本の宿古窯

2009-11-12 10:06:00 |  国内旅行

東北の旅1 青森・ねぶたの里
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東北旅行19 宮城 瑞鳳殿・仙台城址
東北の旅20 仙台空港・土産編

旅の始まりは  東北の旅1 青森・ねぶたの里


11月1日(日)

山寺を出た辺りから雨がぱらぱらと降ってきました。
本当は、主人は将棋で有名な天童へもちょっと寄って、
将棋の駒を買いたかったみたいなのですが、

暗いし、雨だし。。

旅館に直行しようということになりました。


かみのやま温泉 古窯(こよう)


東北最後の温泉は、山形のかみのやま温泉です。
お宿は、日本の宿古窯(こよう)さん。


蔵王を借景に立つ、和の心を大切にした日本旅館です。


お部屋へ案内してもらう途中、楽焼回廊の前を通りました。
こちらの旅館に泊まられた、
井上ひさしさん、小沢昭一さん、橋田寿賀子さん、。。など

各界の著名な方々の楽焼きの作品が飾ってあります。
そうそうたるメンバーにびっくり~。


                         楽焼回廊



荷物を。。


6時までに荷物を出したら、翌日京都に着くと聞いたので、
お部屋に入るとすぐ、荷造りをして荷物を出しました。

ダウンも、もういいっか。。といっしょに入れて。。


これで、身軽に京都へ帰れます~。





それから、くるみゆべしを頂いて、ほっと一息。

いよいよ、今日で最後。。
いろいろとハプニングもあったけど、楽しかったね。。なんて言いながら

ついでにらくやきも食べてしまおうっと。





お風呂

そして、夕食前にお風呂へ。

こちらのお風呂は8階の展望大浴場と1階の紅花風呂の二つがあり、
それぞれ、男女入れ替えになっています。


私は、まず1階の紅花風呂。
このお風呂でびっくりしたのは、高温サウナの横に
かまくらの形をした冷温サウナがあることでした。

高温サウナはどこにでもあるけど、冷温サウナというのは初めてです。
かまくらの中は、マイナス5℃近くだそうで、入ったらひゃ~。

驚きの冷温サウナでした。





夕食


お食事は、ほっこりくつろぎのお部屋食です。





綺麗なちりめんの袋がかけられた3段重。
中には何が入っているのかな。。と、わくわくです。





契約農家から直送される朝採り野菜、
土の香りのする地元の食材にこだわったお料理の数々、





すき焼きのお肉も、嬉しい米沢牛です。
山形名物芋煮も美味しそう~。
小さなかまくらに入っているお造りも、可愛いですね~。





和太鼓ショーとアロママッサージ


お食事の後は、ロビーでの和太鼓ショー。

どんどこどんどん、どんどこどん、

勇壮な太鼓の音が響き、迫力満点。




そして、山寺1015段の階段の往復で、
パンパンの筋肉痛になった足を回復させるため、

主人はアロマ足つぼマッサージ。
私もアロママッサージです。

気持ちよくって、なんか寝てしまいそうでした。


夜食ラーメン


一度食べてみたかった夜食のラーメン。
どこの旅館でも、ラーメン屋さんはありますが
行った事がありませんでした。

最後だし、一回行ってみようかということになり。。


あっさりとした醤油味のラーメンなので、すすっと入ります。





でも、やっぱりこの時間のラーメンはきついかも。。

満腹で。。胃薬、胃薬と、二人とも胃薬を飲んで、

とりあえずおやすみなさい。。



11月2日(月)


今日も天気予報は、いいほうに外れてくれて薄曇りのお天気。

でも、急にめちゃめちゃ寒くなってしまいました。
ダウンコート、送り返したばかりなのに。。



   旅館の中庭 向こうには蔵王連峰が。。


どうしよう、蔵王エコーライン


今日は蔵王のエコーラインを通って、仙台まで行くつもりなのですが
この寒さでは、蔵王エコーラインも心配です。

八幡平の濃霧の事があるので、正直言って山は怖い。。



頂上に、白い雲がしっかりかかった蔵王連峰


やっぱり、蔵王は諦めて、もと来た高速で仙台まで戻ろうか。。
なんて、主人と話し合ってみたり。。


でも、朝風呂の時、展望大浴場から蔵王連峰を見ると、
やっぱり蔵王行ってみたくなります。


「今日、車で蔵王に行くのは、無理でしょうか。。



甥っ子の結婚式でここに泊まっているという
山形のおばさん達に聞いてみたら、


「ほだなことはないだす。蔵王から仙台への道はすんごぐ綺麗だず。
せっかくだし、蔵王ば見て帰ってくださってけろっちゃ。

 
と言われ、心は大きく揺れます。


朝食のバイキングの時、主人に話すと、


「そうか~。そやったら、やっぱり蔵王行こうや。

「そやね~。」



          朝食バイキング


やっぱり予定通り、蔵王エコーラインを通って
仙台へ行くことにしました。


出発


お土産コーナーで、天童の将棋の駒を見つけて主人にプレゼント。
藤田ガラス館で買ってもらった写真立てのお返しです。





山形花笠音頭の花笠を持って記念撮影も。。





お世話になった旅館古窯さんにさよなら。
覚悟を決めて、蔵王へ出発です。


でも、実は蔵王に行く前に一つ行きたい所があるんですよね。。

それは。。


 (東北の旅18 おくりびとロケ地・蔵王エコーラインへ続きます。)

コメント (9)

東北の旅18 山形・おくりびとロケ地・蔵王

2009-11-11 09:03:30 |  国内旅行

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東北の旅20 仙台空港・土産編

旅の始まりは  東北の旅1 青森・ねぶたの里


11月2日(月)

蔵王に行く前にやってきたのは、旅館古窯さんから
車で10分もかからない所にある、おくりびとのロケ地です。





おくりびとのロケ地


第81回米アカデミー賞、外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」は
私も主人も、とても感動した映画です。

        おくりびとの記事


大悟(本木雅弘さん)の所属していたオーケストラが解散し、
大悟は、失意の中、美香(広末涼子さん)とともに山形へ帰りました。

二人が住むことになった大悟の母が残してくれたた川べりの一軒家、
元スナックの「コンチェルト和」。


上山コンチェルト館


アカデミー賞受賞をきっかけに、上山市民有志グループ
「上山コンチェルト♪」が、この大悟の実家を
上山コンチェルト館として保存、公開しているのです。





上山市で、実際におくりびとの撮影をしたのは4月下旬の
暖かい陽気の中だったそうですが、


冬のシーンでは、人工的に雪を降らせ、出演者がコートを着て撮ったり、
春のシーンでは、造花の桜を設置し、屋根から桜ふぶきを散らせる
演出で撮影したそうです。


その造花の桜が、今も家の前にありますよ。。


私たちが行ったのは11月2日でしたが、ちょうどその3日前、
10月30日に、地元住民の方たちが、庭の花の植え替え作業を
行ってられたとかで、

パンジーやビオラなどがとっても綺麗でした。



 11月でも桜が咲いていますね。。


美香が、庭の花にジョウロで水をあげるシーンがありますが、
その青いジョウロも残されています。


女性はみんな、美香と同じ格好をして、ジョウロを持ち写真を撮っています。
私ももちろん、気持だけは広末涼子でぱちっ。


そのロケで広末さんが来ていた服に着替えて写真を撮ることもできるようです。

でも、なかなかそこまでする人は少ないのかな。。
。。って、私の場合は、まず服が入らないので問題外なのですが。。



上山コンチェルトの中へ


室内のシーンの多くは東京の日活撮影所で撮影されたとのことですが、

NKエージェントに出勤する大悟を美香が見送るシーンや
初めての給料で買った米沢牛を美香に手渡すシーンなど、

記憶に残るシーンがいくつもここで撮影されていたようです。





映画の中でもよく登場する
三角形のテーブルや大悟少年のチェロも。。


こちらは、2階。





2階にあがる階段には、大悟が納棺師という仕事に悩んで
よく腰かけ考えた丸椅子が残されていました。


今年4月から活動し始めた「上山コンチェルト♪」は、
ここでパネル展やコンサートを開くなど、さまざまな企画もしています。

上山コンチェルト館での、まちかどコンサート聴いてみたいですよね。



蔵王エコライン


さて、大好きな映画のロケ地も見れて、るんるん気分
いよいよ蔵王エコーラインへやってきました。


蔵王エコーラインは、蔵王連峰を東西に横断して、
宮城県と山形県をつなぐ道路です。

でも。。。なんだかおかしいんですよね。
車が全然通っていないのです。。


蔵王エコーラインは11月4日から冬季閉鎖に入るので
この2日、3日の連休は最後のチャンスであり、
結構混むかもとも思っていたのに。。

これは、ちょっとやばいです。。
よっぽど、霧が濃いのかもしれません。。



蔵王猿倉レストハウス


途中、休憩した広い猿倉レストハウスもお客さんが0。。
駐車場に車が一台もなく、どうなってんの。。





なんだか、このまま行ってもいいのか心配になってきます。
でも、紅葉は綺麗だし、のどかでいい景色~。






。。と、車が一台エコーラインを走っていき、おお、よかった~。


実は、後で聞いたことなのですが、この日道の凍結で
朝の9時頃まで、エコーラインは閉鎖されていたらしいのです。

私たちが上山コンチェルト♪に行っている間に解除されたようで
どうも、解除されて間もなくの時に、
何も知らず私たちはエコーラインに入ったみたいなのでした。



         誰もいません。。


そうとも知らず、その後も、一台。。しばらくして一台。。と
ぽつ、ぽつっと走って行く車を見てほっとした私たちは、

また、蔵王エコーラインを走り始めました。


が。。。


走るにつれ、だんだんと蔵王の様相は、あの八幡平の霧道を
思い出させる状況に近づきつつあります。


レンタカーのウィング君にはスタットレスタイヤが入っているので、
ちょっとくらいの道の凍結に関しては安心なはずなのですが。。






蔵王山頂レストハウス

まわりはどんどん白くなり、蔵王山頂レストハウスや有名な「お釜」へ向かう
蔵王ハイライン(有料道路)へ入ろうか、やめようかと悩みました。

通行券売り場のおじさんに聞いてみたら、


「山頂まで、もうすぐですよ。今日は今年初めて樹氷が出てますよ。」と。


だったら、行ってみよう~と蔵王ハイラインをトロトロ進んでいきました。
外は、やっぱり真白だけど、八幡平の事を思えば軽いもんです。
。。って、運転しているのは主人なのですが。。



そして、頂上。。なんと、氷点下の世界です。

寒い、寒い。。

でも、ダウンは送り返したのでありません。。もう。。何やってんだか。。






ここにあるはずのお釜も五色岳も、こんな感じ。





でも、今年初めて見れたという樹氷は美しく、神秘的で。。




どこまでも続く白い世界に心が奪われます。。


周りにクリスタルをつけた、ななかまどの赤い実、
白い世界で見つけた赤い宝石のよう。。





寒い、寒い。。と言いながら、この美しい景色からなかなか離れられませんでした。



しばらくして、山頂レストランに入り、ほっと、ほっと、あったか~。


主人は豚まんとホット、私はレアチーズケーキとココアで
冷えた体もジーンと温まりました。





山頂を降りてしばらく行くと、もう樹氷もなくなり。。






また、紅葉の蔵王の姿に戻りました。
途中止まって、滝見台から見た滝も、なんだか寒そうですね。





山形の優しいおばさんたちに勧められてやってきた蔵王エコーライン。

お釜の姿は見えなかったけど、樹氷が見えたり、
秋の紅葉を楽しんだりと、やっぱりこちらを選んで大正解。


でも、あともう少し早く蔵王エコーラインに来ていたら、
閉鎖のため自動的に山形自動車道に行っていただろうし。。


なんか、綱渡りみたいやってんね。。と、ラッキーに感謝です。


11月3日、京都に帰ってから新聞で、たまたま

「蔵王エコーライン、雪の為予定を早めて11月3日から
 冬季閉鎖に入りました。」という記事を読んで、


本当に、最後の日に行ってたんや。。と、
ちょっとびっくりの私でした。


    (東北旅行19 宮城 瑞鳳殿・仙台城址へ続きます。)



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東北の旅19 宮城 瑞鳳殿・仙台城址

2009-11-08 12:40:00 |  国内旅行

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東北旅行19 宮城 瑞鳳殿・仙台城址
東北の旅20 仙台空港・土産編

旅の始まりは  東北の旅1 青森・ねぶたの里


11月2日(月)

宮城県の仙台までやってきました。
今日は、これから少し仙台を観光して、
その後、レンタカーを返して、仙台空港から伊丹空港まで飛び、京都へ。


4泊5日の東北の旅も、いよいよ終盤をむかえましたよ。


広瀬川

 広瀬川流れる岸辺 想い出は帰らず
   早瀬躍る光に 揺れていた君の瞳
   季節(とき)はめぐり また夏が来て
   あの日とおなじ流れの岸
   瀬音ゆかしき杜(もり)の都 あの人はもういない

さとう宗幸さんの青葉城恋歌に出てくる広瀬川。
昔、好きな歌だったな~。

仙台に行ったら、広瀬川べりをゆっくり歩いてみたい。。
なんてロマンチックな事を思っていましたが、時間がなくて。。





「あ~、広瀬川~。」

車の窓から叫びながら撮った、
たった一枚の写真で終わってしまいました。


瑞鳳殿


そしてやってきたのは、伊達政宗公の眠る霊屋、
瑞鳳殿(ずいほうでん)です。

緑の杉木立の参道を上っていくと、





まもなく瑞鳳殿が。





瑞鳳殿


豪華絢爛な桃山文化が見事に再現された瑞鳳殿。
ここに伊達政宗公が眠っています。




鮮やかな色彩、光り輝く金色。。
みちのくの英雄伊達政宗にふさわしい豪華な装飾。






戦災で焼失した瑞鳳殿は、昭和54年に再建されたそうで、
まだ、30年しかたっていないんですね。


感仙殿

こちらは、感仙殿。
感仙殿は二代藩主伊達忠宗公の霊屋です。

昭和20年の戦災で焼失した後、瑞鳳殿に続いて再建が進められ、
昭和60年に完成したものです。




再建されて、2~30年の瑞鳳殿や感仙殿、

両方ともまだまだ鮮やかな色彩をそのまま残し光り輝いていましたが
これから、何十年、何百年と年月を重ね、

その色を少しづつ落としながら、いろいろな時代を見続けるのでしょうね。



仙台城址


最後の観光地、青葉山の仙台城址へやって来ました。
ぽつぽつと雨が降り始めてきましたよ。。

でも、1日、2日は雨と言われていたのに、
よくぞここまでもってくれたね、という気持ちです。


宮城県護国神社


宮城県護國神社は、仙台城本丸跡に創建された神社で、





明治維新以降の戦死・殉難者、5万6千余柱の
宮城県関係者の魂を祀っているそうです。




だから、特攻隊の碑も祀ってあるんですね。


神社の御朱印帳も持参していた主人は、
宮城県護国神社の御朱印ももらっていました。





御朱印の収集も、これが最後ですね~。


仙台城址


仙台と言えば、青葉城(仙台城)。

青葉城は、伊達政宗が築造し、以後、廃藩置県まで
約270年に渡って、伊達家代々の居城でした。


太平洋戦争の空襲によって焼失し、
今は、もうお城はなく、城址なのですが、
仙台市街を見渡せるビュースポットになっています。





仙台城址で最も有名な天守台の騎馬姿の政宗像。
小室達(こむろとおる)氏の作で、1935年に作られましたが、
なんと、戦時中の1943年に金属回収で撤去されてしまったとか。。

そんな、あんまりな。。と思いますが、当時としては
仕方なかったのでしょうか。。





1954年、初代の鋳型をもとに建てられたコンクリート製のものが
現在の騎馬姿の政宗像だそうです。


鷹狩りを好んでいた伊達政宗、
伊達政宗が好んだ鷹の像のつもりで写真を撮りましたが。。
 




昭忠碑は、西南の役、日清戦争などで戦死した東北の将兵の
慰霊の為の像だそうで、全然違いました。

鳥も鷹ではなく、とんびで、首を曲げて大陸を睨んでいるのだそうです。



昼食 日本料理 仙臺(せんだい)

お昼は、本丸跡にある青葉城本丸会館で。
一階にはお食事処が並んでいるのです。

私たちは日本料理の仙臺(せんだい)さんへ。





主人は、寿司そばセット。





私は、仙台名物のはらこ飯です。

鮭の煮汁で炊き上げたご飯の上に、鮭の身とはらこが
たっぷりのっています。





はらこ飯はもともと亘理(わたり)地方の郷土料理で、
伊達政宗がこの地を訪れた際、食され大変気に入られたとか。


これが、宮城を代表する秋の味「はらこ飯」の始まりだとされています。


このはらこ飯、すっごくおいしくて~。
政宗さんと私の味覚、すっごく似ていると思います。。。なんて。



さて、4泊5日の東北の旅の記録に、一月以上かかってしまいましたが、
いよいよ次回は最終章です。

もう、早く終わらないと、その間のこともいっぱい溜まっているのに。。



東北の旅20 仙台空港・土産編へ続きます。)

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東北の旅20 仙台空港・土産編

2009-11-07 01:00:00 |  国内旅行

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東北の旅20 仙台空港・土産編

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11月2日(月)

本格的に降り出した雨の中を、レンタカーを返しに行きました。
青森から仙台まで、今回の東北旅行に付き合ってくれたウィングロード君。





走行距離は、1113、3キロメートル。

君のおかげで、無事に東北を周ることができたよ。
本当にお疲れ様でした、ありがとう~。


仙台空港


地方の小さな空港を思っていたら、とんでもない。
仙台空港は、大きくて、綺麗な空港でした。





東北楽天ゴールデンイーグルスの岩隅久志投手グッズが
いっぱいあったり。。





東北限定のお菓子が、ずらっと並んでいたりするところは。。





やっぱり、東北の空港ならではですね。



待ち時間の間に、飛行機を見ながらスイーツを。





そして、定刻に離陸した飛行機は、1時間ちょっとで伊丹へ着陸。

その後、MKタクシーに乗って寝ていたら
次に気がついた時には、もう京都、我が家の前でした。


いろいろとハプニングもあったけど、楽しかった東北の旅、
最後に総集編も兼ねてお土産編(パンフレットも)を。。


お土産編


一日目は、青森。
ねぶた祭り会館、奥入瀬渓流、十和田湖とめぐり、湯瀬温泉泊でした。





2日目は、秋田。
霧の八幡平から、乳頭温泉、田沢湖、角館と周って、
花巻温泉郷新鉛温泉で泊。




3日目は、岩手。
昔話の遠野から、みちのく四寺巡り中尊寺、毛越寺、
そしてこの日は宮城の松島泊でした。





4日目は、宮城から山形。
宮城では、松島遊覧船や五大堂、瑞巌寺をお参りして、
山形では、みちのく四寺最後のお寺、山寺の1025段の階段に挑戦。
山形、かみのやま温泉で宿泊しました。




5日目は、山形から宮城へ。
山形で、おくりびとのロケ地を見て、樹氷の蔵王へ
宮城の仙台では、瑞鳳殿を訪ね、仙台城址へ。





結構精力的に周ったつもりなのですが、それでも、
計画していたところのいくつかは行けませんでした。

でも、所詮1回の旅行で、東北を周りきるなんてことは到底無理ですよね~。

それはまた、次の時のお楽しみということで。。


おいしいお土産


各地で買った、おいしいお土産です。





岩手中尊寺で買ったジョナゴールドもちゃんと届きました。
かしっとしていて、甘酸っぱくて、
私も主人も、すっごく気に入ったおりんご。

お土産にあげたりして、すぐになくなってしまったので
後日、もうひと箱発注。(今度はいろいろと入れてもらいました。)

でも、それも、もう数個残すのみです。





どうして、スーパーで買うりんごとこんなに違うのかなって
思ってしまいます。

ほんと、おいしいおりんごでした~。



小物達集合!


行った先々で私は小物、主人は絵葉書やポストカード
思い出として、買うようにしてますが、


最後に今回の旅行で買った小物達に集まってもらいました。





はじめての東北旅行、色々な所をまわり、色々な経験をし、
同じ東北旅行中の方と楽しくおしゃべりしたり、
地元の方と触れ合い、温かな気持ちになったり。。

とっても充実した今回の旅でした。とっても楽しかった~。

でも、また、


春、夏、冬。。違った季節の東北もいつか旅してみたいです。



さて、長~い東北旅行記にお付き合いいただいた皆さん、
本当にありがとうございました。




次からは、元のブログに戻って、
この一月間の事を、簡単に記録に留めていこうと思います。

では、また。。

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岩倉 小川屋

2009-11-04 08:12:30 |  京都食べ歩き
昨日は本当に寒くて、京都でも初雪を観測したようですね。

山形・蔵王のエコーラインも本当なら昨日(11月3日)までが通行可で、
今秋は今日から通行止めになるはずが、凍結の為に昨日も通行止めになったと
TVのニュースでいっていました。

。。ということは、私達が蔵王に行った日が最終日になったということで、
ぎりぎりの日に行ってたんやな。。と今更ながら驚いています。


さて、こんな寒い時に食べたくなるのが、鍋焼きうどん。

主人も私もお気にいりの鍋焼きうどんのお店があるので御紹介しますね。


岩倉 小川屋


岩倉木野駅の近くにある、信州名産延壽蕎麦の小川屋さん。





昔風の落ち着いた造りのお店。
いつものように、縄で編まれたのれんをくぐってお店の中へ入っていきます。

「こんにちは~。」





店内も古民家のようで、高い天井に立派な梁が。

貼ってあるポスターも古く、提灯の照明も温か、
昔の田舎の家へ帰ってきたようで、なぜかほっとします。





こんな囲炉裏も店内に。。





そばは、信州名産石臼挽きそば粉を使い自家製麺。
わさびは、信州穂高産の生わさびだとか。。





しかし。。

私達はお蕎麦よりも、ここの鍋焼きうどんが好きなのです。

主人は迷わずに、いつもの鍋焼きうどんをオーダー。

ぐつぐつぐつぐつ煮込んだ鍋焼きが出てきました。
大きな海老天が2匹、味の滲みたどんこ椎茸、お餅、
卵、鳥、わかめ、葱。。

ちょっと甘めのおだしがすっごく美味いのです。





でも、私は今日、ふっと気が変わって、お店のお薦めざる蕎麦定食に。
ざる蕎麦に、お造り、もずく、あつあつのお味噌汁がついています。

腰のあるお蕎麦は美味しくて、お造りも新鮮で美味しい~。





でも。。

目の前でふーふー言いながら、鍋焼きを食べる主人が気になってしまいます。

今度来た時は、やっぱり鍋焼きを食べようと思う私なのでした。


ちなみに、このお店は1品料理のメニューも豊富で、お酒も色々と置かれているよう。


近くだったら、美味しいお料理をあてに1杯飲みにこれるのに、
なんて思うのですが。。

御近所の方が羨ましいですね~。


   

   前回の小川屋さんは   こちら   
   食べ歩き目次は      こちら



信濃名産延壽蕎麦 小川屋 (そば / 木野、京都精華大前)
★★★☆☆ 3.5






9.23
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東北から、帰ってきました。

2009-11-03 11:50:00 |  国内旅行
昨日の夜、東北から帰ってきました。
向こうも寒かったけど、今日の京都の寒さもすごいですね~。
東北の寒さにまけていませんね。

今、向こうから送った荷物やお土産が届いたところ。
これから片付けが大変です。

東北は、飛行機で青森空港まで飛んで、
レンタカーで、青森から岩手、秋田、山形、宮城と南下、
仙台空港からまた伊丹に戻ってきました。

走った距離、1113.3キロメートル、
私も運転するつもりだったのですが、
途中霧がかかったり、雨が降ったり、
高速を飛ばさないといけなかったり。。で、
。。。と、言い訳していますが。。

結局は全行程、主人の運転となりました。
ほんと、お疲れさまでした。


東北の紅葉はとっても綺麗でしたが、
お天気は、ほとんどがうす曇り。
時たま青空が見えるくらいでちょっと残念。。
今日の京都の青空、なんか久しぶりに見た気がします。


携帯から、旅情報送るつもりでしたが、初日だけ送って挫折。
携帯で写真を撮ることをついつい忘れてしまって。。
モブログを待っていて下さった方。。。ごめんなさい。

これからは、もうちょっと携帯からのメール練習しないとね。。


でも、一度見たかったねぶたの里や、奥入瀬渓流も歩けたし、
乳頭温泉の白い露天風呂に入ったり、
あこがれの遠野にも行って昔話を聞いたり、

山寺の800段以上の階段を上って奥の院まで登頂したし、
蔵王では樹氷が見えたり。。と

楽しかった思い出がいっぱいです。
ま。。実は、失敗談もいっぱいあるのですが。。


また、ゆっくりと旅行記も書いていくつもりなので
その時は、またお付き合下さいね。


コメントも頂いていたのに、パソコンが見れなくて
そのままでした。ごめんなさい。
ありがとうございました。


さて、それでは、これから片付け、片付け。。
大変です。。



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