京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

東北の旅18 山形・おくりびとロケ地・蔵王

2009-11-11 09:03:30 |  国内旅行

東北の旅1 青森・ねぶたの里
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東北の旅17 日本の宿・古窯(こよう)
東北の旅18 おくりびとロケ地・蔵王エコーライン
東北旅行19 宮城 瑞鳳殿・仙台城址
東北の旅20 仙台空港・土産編

旅の始まりは  東北の旅1 青森・ねぶたの里


11月2日(月)

蔵王に行く前にやってきたのは、旅館古窯さんから
車で10分もかからない所にある、おくりびとのロケ地です。





おくりびとのロケ地


第81回米アカデミー賞、外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」は
私も主人も、とても感動した映画です。

        おくりびとの記事


大悟(本木雅弘さん)の所属していたオーケストラが解散し、
大悟は、失意の中、美香(広末涼子さん)とともに山形へ帰りました。

二人が住むことになった大悟の母が残してくれたた川べりの一軒家、
元スナックの「コンチェルト和」。


上山コンチェルト館


アカデミー賞受賞をきっかけに、上山市民有志グループ
「上山コンチェルト♪」が、この大悟の実家を
上山コンチェルト館として保存、公開しているのです。





上山市で、実際におくりびとの撮影をしたのは4月下旬の
暖かい陽気の中だったそうですが、


冬のシーンでは、人工的に雪を降らせ、出演者がコートを着て撮ったり、
春のシーンでは、造花の桜を設置し、屋根から桜ふぶきを散らせる
演出で撮影したそうです。


その造花の桜が、今も家の前にありますよ。。


私たちが行ったのは11月2日でしたが、ちょうどその3日前、
10月30日に、地元住民の方たちが、庭の花の植え替え作業を
行ってられたとかで、

パンジーやビオラなどがとっても綺麗でした。



 11月でも桜が咲いていますね。。


美香が、庭の花にジョウロで水をあげるシーンがありますが、
その青いジョウロも残されています。


女性はみんな、美香と同じ格好をして、ジョウロを持ち写真を撮っています。
私ももちろん、気持だけは広末涼子でぱちっ。


そのロケで広末さんが来ていた服に着替えて写真を撮ることもできるようです。

でも、なかなかそこまでする人は少ないのかな。。
。。って、私の場合は、まず服が入らないので問題外なのですが。。



上山コンチェルトの中へ


室内のシーンの多くは東京の日活撮影所で撮影されたとのことですが、

NKエージェントに出勤する大悟を美香が見送るシーンや
初めての給料で買った米沢牛を美香に手渡すシーンなど、

記憶に残るシーンがいくつもここで撮影されていたようです。





映画の中でもよく登場する
三角形のテーブルや大悟少年のチェロも。。


こちらは、2階。





2階にあがる階段には、大悟が納棺師という仕事に悩んで
よく腰かけ考えた丸椅子が残されていました。


今年4月から活動し始めた「上山コンチェルト♪」は、
ここでパネル展やコンサートを開くなど、さまざまな企画もしています。

上山コンチェルト館での、まちかどコンサート聴いてみたいですよね。



蔵王エコライン


さて、大好きな映画のロケ地も見れて、るんるん気分
いよいよ蔵王エコーラインへやってきました。


蔵王エコーラインは、蔵王連峰を東西に横断して、
宮城県と山形県をつなぐ道路です。

でも。。。なんだかおかしいんですよね。
車が全然通っていないのです。。


蔵王エコーラインは11月4日から冬季閉鎖に入るので
この2日、3日の連休は最後のチャンスであり、
結構混むかもとも思っていたのに。。

これは、ちょっとやばいです。。
よっぽど、霧が濃いのかもしれません。。



蔵王猿倉レストハウス


途中、休憩した広い猿倉レストハウスもお客さんが0。。
駐車場に車が一台もなく、どうなってんの。。





なんだか、このまま行ってもいいのか心配になってきます。
でも、紅葉は綺麗だし、のどかでいい景色~。






。。と、車が一台エコーラインを走っていき、おお、よかった~。


実は、後で聞いたことなのですが、この日道の凍結で
朝の9時頃まで、エコーラインは閉鎖されていたらしいのです。

私たちが上山コンチェルト♪に行っている間に解除されたようで
どうも、解除されて間もなくの時に、
何も知らず私たちはエコーラインに入ったみたいなのでした。



         誰もいません。。


そうとも知らず、その後も、一台。。しばらくして一台。。と
ぽつ、ぽつっと走って行く車を見てほっとした私たちは、

また、蔵王エコーラインを走り始めました。


が。。。


走るにつれ、だんだんと蔵王の様相は、あの八幡平の霧道を
思い出させる状況に近づきつつあります。


レンタカーのウィング君にはスタットレスタイヤが入っているので、
ちょっとくらいの道の凍結に関しては安心なはずなのですが。。






蔵王山頂レストハウス

まわりはどんどん白くなり、蔵王山頂レストハウスや有名な「お釜」へ向かう
蔵王ハイライン(有料道路)へ入ろうか、やめようかと悩みました。

通行券売り場のおじさんに聞いてみたら、


「山頂まで、もうすぐですよ。今日は今年初めて樹氷が出てますよ。」と。


だったら、行ってみよう~と蔵王ハイラインをトロトロ進んでいきました。
外は、やっぱり真白だけど、八幡平の事を思えば軽いもんです。
。。って、運転しているのは主人なのですが。。



そして、頂上。。なんと、氷点下の世界です。

寒い、寒い。。

でも、ダウンは送り返したのでありません。。もう。。何やってんだか。。






ここにあるはずのお釜も五色岳も、こんな感じ。





でも、今年初めて見れたという樹氷は美しく、神秘的で。。




どこまでも続く白い世界に心が奪われます。。


周りにクリスタルをつけた、ななかまどの赤い実、
白い世界で見つけた赤い宝石のよう。。





寒い、寒い。。と言いながら、この美しい景色からなかなか離れられませんでした。



しばらくして、山頂レストランに入り、ほっと、ほっと、あったか~。


主人は豚まんとホット、私はレアチーズケーキとココアで
冷えた体もジーンと温まりました。





山頂を降りてしばらく行くと、もう樹氷もなくなり。。






また、紅葉の蔵王の姿に戻りました。
途中止まって、滝見台から見た滝も、なんだか寒そうですね。





山形の優しいおばさんたちに勧められてやってきた蔵王エコーライン。

お釜の姿は見えなかったけど、樹氷が見えたり、
秋の紅葉を楽しんだりと、やっぱりこちらを選んで大正解。


でも、あともう少し早く蔵王エコーラインに来ていたら、
閉鎖のため自動的に山形自動車道に行っていただろうし。。


なんか、綱渡りみたいやってんね。。と、ラッキーに感謝です。


11月3日、京都に帰ってから新聞で、たまたま

「蔵王エコーライン、雪の為予定を早めて11月3日から
 冬季閉鎖に入りました。」という記事を読んで、


本当に、最後の日に行ってたんや。。と、
ちょっとびっくりの私でした。


    (東北旅行19 宮城 瑞鳳殿・仙台城址へ続きます。)



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