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よく歩き、よく眠り、そしてよく撮る毎日。生きてる限りは『フロンティアスピリット』で!いつまでも明るく元気に・・・

糸瓜と鶏頭

2020年09月19日 | 花・歳時記
 近所の畑に立派に成長した糸瓜(へちま)が生っている。その長さ70センチぐらい、直径は10センチは優に超えている。
  
 他の野菜を取り入れていた持ち主の奥様に聞くと、今年はあっという間に大きくなったとのことで、へちま水を出すのに苦労するのだと話していた。
  
 糸瓜は、明治時代に活躍した俳聖正岡子規が『痰一斗(たんいっと)糸瓜の水も間に合はず』、『 糸瓜(へちま)咲て痰(たん)のつまりし仏かな 』、『をととひのへちまの水も取らざりき』という辞世の句 三句に登場する植物としても有名だ。

 庭で糸瓜が大きく成長した姿を、病床から眺めながら、句作を続け35歳でこの世を去った。 9月19日は子規がなくなった日、"糸瓜忌"とされている。

 20数年前、東京根岸の子規庵を訪れたことを思い出した。

 この時は冬、前庭に何が咲いていたのかほとんど覚えていない。
しかし、鶏頭(ケイトウ)や山吹(ヤマブキ)など、正岡子規の句を思い出すにつれ、植物を愛し続けた短い一生の中で、いろいろな花や木が元気に咲いている光景が118年経った今でも鮮烈に伝わってくる。
   
  ヘチマの花👇
  
 散歩中に見る鶏頭は色があずき色に近いが、当時の鶏頭は赤が強く目立っていたに違いない。また山吹の黄色は鮮やかなイエローだったかも知れない。

         

 きょうから土日に加え敬老の日、秋分の日と続く初秋の4連休に入った。国道やバイパスを走る車の量が少し増えた感じがする。あれほど騒いだ"コロナ感染"が県内では一段落したようで沈滞したムードを吹き飛ばしているようだ。ただ、最低限"3密"は守っていないと、何が起こるか分からない。気を緩めないで連休を過ごすことにしよう。
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