新年度のスタートだ。
昨日1日は日曜日だったが、入社式を行った企業があった。
NHK7時のニュースでは、デパート大手の高島屋が入社式でスーツの着用を禁止する式を行った。画期的な入社式だ。
画面では、これまで見てきた黒っぽいスーツ姿のフレッシャーではなく、ジャケットやセーター姿の新入社員が集っていた。
これはまるで大学生の集まりかと思えるほどのもので、古い時代に入社した私にとっては少々驚きさえ覚えた。
会社は、新入社員には常識にとらわれずそれぞれに個性を出してもらいたいということで、入社式のスーツ着用を禁止したというのだが、戸惑ったのは、入社式で挨拶する先輩社員ではなかっただろうか?
ただ、役員もカジュアルな姿で臨んだと思うが、新入社員は距離感が近く感じたに違いない。
デパートというと、昔は制服主義で、しかも既成概念の塊のような職場だったが、現代は女性が制服で頑張っているのは化粧品売り場ぐらいだろうか。また男性は未だに背広ネクタイ姿が多く見られるが、カジュアルな商品売り場から徐々に変わってきているようだ。
一般の、女性対象の専門店などは、ほとんどが趣向を凝らした服装で接客に務めているのだから、デパートだってどんどん変わっていったほうが良いように感じる。特にメンズ対象の売り場や外商セクションなども変えようと思えば変えられるはずだ。
とかく企業は“これしちゃだめ、あれしちゃだめ・・・・”と、社会人1年生に厳しく既成概念を押し付けようとする。
常識に囚われず、個性を尊重する会社では、特に、このような発想の転換が求められる時代になっている。
新年度、次代を担う新入社員がいる企業の経営者はしっかり彼らの意見を聴き、新しい発想に転換していかないと、時代の流れに遅れてしまうのではないだろうか。