光山鉄道管理局・アーカイブス

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ペーパー電車第一号・伊豆急サシ191(汗)

2013-10-30 06:51:52 | 車両・私鉄/民鉄

 この間から、クモユニ74とか、上信250とかペーパー車体のモデルの話をしていますが、思わせぶりな事を書きながら先述した2モデルはなかなか進行しません。

 上信はこのところの悪天候で塗装がままならなかったのが第一の要因ですが、クモユニも「他のモデルで要領をつかんでから」と思ったのが運の尽きで結局後回しです。
 結局一番に製作されたのは一番制作意欲の薄かったはずの「伊豆急サシ191」となりました。

 これもサシ単独だとどうにも仕様がないのですが、先日の鉄コレ第18弾で伊豆急のモデルが出たので編成の中に割り込ませる事が出来そうになったのが大きかったです。
 とはいえ、こういう編成が実在したという確信はないのですがそこは模型ならではのお楽しみという事で。

 ところで今回のも入れてこれまでに紹介してきた3種のペーパーモデルですが、驚いた事に3種がそれぞれ異なる技法で車体を組み立てる様になっています。
 窓やドアさえ抜かなければクモユニが一番簡単で「単なる箱を作って(ベンチレーターやパンタの踏板まで付属)動力にかぶせる」というもの。
 上信250は窓を抜いたうえで二枚を張り合わせて窓ガラスをはめ込み、キットバッシュによる前面パーツを調達という搦め手(笑)

 そして今回のサシ191は「窓を抜いた車体を厚手の透明プラ版に貼り付け、屋根を除いた車体強度を全面的に窓ガラスに依存する」というある意味豪快な手法です。
 ですから窓ガラスには1・5ミリ厚の透明プラバンを指定していますが、現行ではさらに分厚い1.7ミリ厚しかないので製作には相当な覚悟と腕力を要します(理由は後述)

 まず型紙から窓を抜きます。上信のような通勤車と違い角にRがある上に窓自体が大きいのでカッターの刃をまめに変えても切り口の毛羽立ちが意外と目立ってしまうのが残念です。

 問題の「窓ガラス兼車体の1.7ミリプラバン」

 ここでは下半分5ミリほどを「車体の裾絞りに合わせて厚さ1.7ミリから0.5ミリまで削る」と言う工程が要求されます。
 口で言うのは簡単ですがこれが一番つらい。両側の二枚分を削るのに2丁の鑢を使い分けて30分は掛かりました。鑢掛けでこんな思いをするのは大昔C61を作った折KATOのC62のウェイトを削りまくって以来です。
 こうして出来上がった型紙と車体は両面テープで一発貼りします。

 と、ここまではどうにか完了。
 足回りは前回紹介したGMの小田急9000の中間車を転用。台車や床下が思いっきり異なりますが我慢します。
 ここで誤算が。

 GMのカタログによれば車体長は130ミリを想定していた様で車体用のプラバンもその寸法に合わせていたのですがいざ張り合わせてみると5ミリほど型紙の方が短い事が判明。
 もちろん20M級の足回りにもそのままでは適合しません(というか説明では足回りはプラバン自作を推奨していますから自業自得なのですが)

 急遽プラバンをカットした上 足回りも前後の端をカット。
 ところが更に「現行のGMの足回りでは幅が広すぎて車体が載りきらない」事も判明。これまた急遽足回りの両サイドを削りまくります。
 それでも寸法的にまだ足りず、結局裾を絞ったにもかかわらず381系並みに下膨れの断面になってしまいました。

 こうなるといよいよ「不器用の帝王」の本領発揮です。

 妻板は強度確保のために1.7ミリプラをカットして使用(カタログでは内部仕切り板を使い妻板は0.5ミリ厚の透明プラバンを指定)
 クーラーはジャンク品のTOMIXモハ485からドナーしました。

 こうしてどうにかこうにか形だけはでっち上げました。

 早速鉄コレの伊豆急に紛れ込ませます。
 プリンタの問題もあって鉄コレよりも色の彩度が高いためにそこだけ目立ってしまっていますが「走るビアホール」を併結したスペシャル編成の誕生です。
 ただ、肝心の伊豆急が動力化もN化もしていないのですが。

 今回は作って思いましたが、これは本当に「作る事の達成感そのものを楽しむ」工作でした。
 多分、上信やクモユニでも同じ負け惜しみを使うことになると思います(爆)

光山鉄道管理局
 HPです。

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