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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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中古ショップの品薄とマイクロのC11

2015-10-25 05:57:40 | 車両・蒸気機関車
 先日の入線車から。

 この間から近所の中古ショップを覗いているのですがどこも鉄道模型の品ぞろえが薄くなっています。
 少し妙だと思ったのですが店員さんに尋ねてみると「他所の県で新規オープンする大型店の為に各地の在庫品を回している」のでそうなっているのだそうです。

 田舎のショップでも全国チェーンの場合はそういう事もあるのですね。
 そんな中でも見つけモノがあったのは幸いとは言えます。

 物はマイクロのC11「函館大沼号171号機」

 NゲージでC11と言うとまず思い浮かぶのはKATOのそれですが、実車と比べて見た場合サイズが大きめなのと少し長めのプロポーションが気になるところではあります。
 私などが最も手軽に目にできる実物のC11と言うと新橋の駅前に鎮座している奴ですが、KATOのそれに比べるとややぽってりした体躯が目立ちます。

 ところで一般にマイクロの蒸機と言うと「背高、腰高、キャブ高」の3高プロポーションの物が多く評判の面で今ひとつなのが多いのですが、そんな中にあってC11は比較的人気のあるモデルです。
 そんな訳でいい出物でもあれば入線させたいと思っていた機種なのですが、ようやくかなった形になります。

 さて、実際にモデルを手に取って見ると上述の3高プロポーションは確かに感じるのですがC12やC56に比べるとそれほど気になりません。
 実車の持つぽっちゃり感がそこそこ感じられる分KATOのそれよりもC11ぽさは確かにあります。

 更に有難いのはこのC11、KATOではできなかった「140Rのミニカーブがどうにかクリアできる」事です。
 勿論通過時にそこそこ抵抗は感じるのですがC12よりも楽に曲がれる部類です。

 ミニカーブ主体の棚幡線を走れるC11というのは私にとってはそれだけで大きな存在意義があります(笑)

 ここからは余談です。
 登場当初からプロポーションの難を指摘されてきたKATOのC11ですが、既存のモーターを組み込むためにやや大きめのサイズと間延びしたプロポーションになったというのが定説の様です。
 ですが、手持ちのグラハムファリッシュのCタンクのプロポーションがKATOのそれに似ているのを見ていて輸出用のCタンクと足回りを共用する意図があったのではないかと思えてきました。
 同時期に出たC62も動力系はアメリカ形の転用らしいですからまんざらあり得ない事でもない気もします。
 ただ、当時のKATOにこのC11に該当する外国形があったのかがわからないので仮説の域を出ません。

 個人的には上述のグラハムのCタンクの事を思うと「間延び」というよりもスマートさの印象が強いのでプロポーションの改悪と言うよりも「一種の美容整形」の印象が強かったりするのですが(笑)

 ですがマイクロのC11のぽってりしたプロポーションを併せて思うと、そろそろ決定版のC11のNゲージモデルが出てきても良い様な気もします。