
ジオコレの「昭和のビル」のひとつのマンションタイプです。
文字通り昭和40年代後半位から見かけるようになったタイプの狭小地用のペンシルタイプの奴です。
中間階は継ぎ足したりカットする事で高さを変えられる構造ですがあまり高すぎると却って不自然な印象になりそうです。敷地がこのままなら精々ニ階程度の継ぎ足しにとどめるのが無難な気がします。


このタイプのマンション、「日本沈没」や「メカゴジラの逆襲」といった昭和46年以降の特撮映画やテレビ映画のミニチュアで見かける様になった記憶があります。
それ以前の映画のマンションはミニチュアとはいえマンションというよりも「集合住宅」的な野暮ったさが感じられました。(日照権の問題などで)頂部が斜めにカットされ各室に大きなバルコニーが付いたスタイルのマンションの登場はあきらかにそれまでとは違う垢抜けた雰囲気を感じさせたものです。
してみると大阪万博のあった昭和45年頃を境にビル街の表情が変わってきた、その象徴としてこの建物を見る事もできるのではないかと思います。

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