2012年春アニメ「這いよれ！ニャル子さん」第1話の感想文

今回は2012年春アニメで最も話題になっている…気がする「這いよれ！ニャル子さん」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

「這いよれ！ニャル子さん」…GA文庫から刊行されている逢空万太のライトノベル「這いよれ！ニャル子さん」のアニメ化作品で、アニメ制作はXEBECです。かつてFLASHアニメで放映されていたこともありましたが、今回は無かったことになり改めてテレ東深夜アニメとして復活し、しかも現在1話のニコ動再生数が100万回を突破しているためニコ動では大盛り上がりな作品のようです。

いきなりアカイヨルを思い出す謎の空間で主人公の八坂真尋が悪魔に襲われたと思いきや、颯爽と登場した美少女のニャル子さんことニャルラトホテプが助けに入り、そのまま
主人公の家に居候…と、思いっきりよくあるラノベ展開でした。実際ラノベ原作なんですが。

ニャルラトホテプがクトゥルー神話の名前だったことから、神話の神のキャラクターが多数登場しつつも、宇宙ファンタジーというジャンルにもしているようです。が、根本的な部分は「冴えない男子高校生のもとにいきなり美少女が現れドタバタ展開になる」というラノベのテンプレから全く外れていないため、真新しいものは無く至ってありがちな作品でした。しかしニャル子の声が阿澄佳奈で、ほとんど休み無くしゃべりっぱなしなところは良かったです。

そして1話の時点ではニャル子さん以外全く印象に残らないキャラクターばかりだったので、ニャル子さんに飽きたら見向きもされない作品になりそうですが、なぜかニコ動では猛烈に人気が高く様々な雑誌などでもよく取り上げられています。なのでこれはきっと自分の感性が時代に追いついていないのかもしれません。

「敵が見える！」や「君に決めた！」などのパロディネタも少々寒く、最後は風呂シーンで締めるというあざとさで1話は終わらせてきましたが、やはり現在一番盛り上がっている作品とは到底思えない出来でした。

作画はそれなりに良かったですが動きはほとんど無かったです。たとえるならローカルアニメを感じさせる出来でした。主題歌ではオープニングのうー！にゃー！はそこそこクセになりますが、中毒性は今ひとつに感じます。

総評

1話の全体的な感想としては、いたってよくあるラノベアニメであまり面白くありませんでした。ニャル子さんの声が阿澄佳奈なのは良かったですが、少なくともニコ動で100万再生を突破した歴代1位とかで騒がれている理由がさっぱり分かりません。これはステマとか言われるのも仕方ない気がします。

1話の個人的評価としては、何か大化けする要素があれば良いんですが1話の時点では何も感じなかったのでそのうち視聴打ち切り予定のCランクです。まぁ3話までは様子を見ますが、ニコ厨には評判がいいんでしょうか。自分には分かりません。