2010年夏・アニメ最終回の感想文その1

2010-06-27 20:27:12 | 2010年春アニメ関連

 ちょっと早めにローカル局では最終回ラッシュが始まりましたがいよいよ今週からキー局でも次々と最終回を迎える作品が続いています。

 2010年の春に始まったアニメは全体的に高い水準の良作が多く、それらの作品の1クールものが次々と終わるのでいつも以上にチェックは欠かせません。今回は「おおきく振りかぶって ~夏の大会編~」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Oohuri5 Oohuri6 「おおきく振りかぶって ~夏の大会編~」…月刊アフタヌーンで連載されている、ひぐちアサの漫画「おおきく振りかぶって」のアニメ第2期作品で、アニメ制作はA-1Picturesです。1期の人気も非常に高く野球アニメとしても面白かったこの作品、1話は野球描写はあまりなく野球部の日常と別の高校の試合分析などで終わっていました。

正直自分は1期を1話と最終回しか見てなくて、DVD売り上げが10000枚超えをしている理由は腐女子・声優人気なんじゃないかと甘く見てましたが…いざ実際に2期を視聴してみると…これは無茶苦茶面白い!

Oohuri7 Oohuri8 王道な野球アニメでありながら心理描写が非常にリアルに描かれ、主人公達の西浦高校の他にも対戦した埼玉高等学校や美丞大狭山高校の選手1人1人にまでちゃんと見せ場があると思ったら、それだけでなく親兄弟に加え応援団にも出番がちゃんとありハンパ無い作り込みでした。

Oohuri9 Oohuri10 そしてなんといってもこの作品一番の特徴は野球における心理描写の駆け引きでした。「カウント1-1…ここで一度ストライクを取っておきたいところ…こいつは第一試合から内角を今まで打ってないから…内角でボール球からストライクに入るように…」とか緻密すぎて思わず何度も見返したくなるほどでした。そしてその読み合いをさらにレベルアップさせ、監督のサインまで研究してくる美丞大狭山高校は圧巻です。

10話あたりであった1アウト2・3塁での読み合いと駆け引きは最近の萌えアニメではまず見られない極めて緊張する展開で見応えもあり、そしてあそこで終わるとは…!といったかんじであっという間に最終回を迎えてしまいました。野球描写も面白いですが選手達の成長…とくに主人公三橋の成長していく様が良く描かれていて、1期を視聴していなくてもこれだけ面白かったくらいだから1期もちゃんと見ておけばよかったです。

総評

Oohuri11 全体的な感想としては、作画はさすがA-1Picturesといったところで非常に良く、キャラクターも立ってたし心理描写も良く描かれていて萌えと緊張感のバランスが絶妙、さらにオープニングとエンディングも作品に合っていて特にオープニングは素晴らしく、作中のBGMも盛り上げていたし…と欠点らしい欠点が特に見あたらない極めて完成度の高い作品でした。あえて言うならば、1期のように26話やってほしかった…!是非とも3期を希望したいです。良作が多い2010年春アニメを象徴する作品の1つでした。こんなに面白いなら1期もっとちゃんと見ておけばよかったです。

余談ですが、この作品を視聴していて一番印象に残った台詞は

「3年の夏で負けると、当分野球のニュースとか見たくもなくなるんだぜ?」

「共学の…しかもチアがいる野球部なんかにゃぜってー負けねぇ!」

でした。こんな感じの生々しい台詞の数々もこの作品を面白くしていたと思います。


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