2009年最初のアニメ感想文その7

　なんかここ数日アニメの最終回ばっか見ている毎日ですが、最終回じゃないような終わり方をするアニメがメチャクチャ多い気がします。バッドエンドみたいな終わり方ならまだしも、2期や劇場版に明らかに続くような終わり方をするアニメが8割近くあって、人気が出なかったらそのまま打ち切りで終了…というような作品が多すぎてなんとも不完全燃焼な気分になります。今期のアニメ最終回も半分近く放映されましたが、果たしていい最終回は拝めるかどうか不安であります。今回は「機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン」と「みなみけ　おかえり」と「スキップ・ビート！」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

「機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン」…機動戦士ガンダムシリーズの新作「機動戦士ガンダムOO」の第2期作品で、アニメ制作はサンライズです。第1期の最終決戦から4年後が舞台になっていて、連邦の独立治安維持部隊アロウズとの戦いから始まり、1期で正体を現した真の敵との戦い等が描かれていました。

　さすがガンダムの新作だけあって気合いの入りようもハンパではなく、作画も非常に安定していたしモビルスーツ同士のバトルも見事でした。今さらガンダムなんて…と言われつつも実況も相当盛り上がっていたし、なんだかんだでみんなガンダム好きね。1期ではほとんど出番が無かった沙慈がサブの主人公みたいな位置づけで結構目立ってたり、ティエリアの女装が性的すぎてやばかったり、ですぅウザっだったり、「えーミスターブシドーって○○○○だったのかー（棒読み）」だったりなかなか話題性にも事欠かなかったです。

　全体的な感想としてはガンダムだけでなく敵方のモビルスーツも結構カッコ良くて、キャラもなかなか良かったんですが最後のアレはどう見ても刹那死んでるとしか思えません。あとあの機体のネーミングセンスもどうかと思いました。そしてヒロインの姫様の存在意義があったのか疑問。ガンダムシリーズで、初めて歌で戦争を終わらせたいというどこかで聞いたことのある気がする姫様の試みは、ただの邪魔で終わってしまった気がしました。そしてスメラギさんの過去の事件ってなんだったの？とかイオリア計画って結局なんだったの？とかGNドライブってなんであれだけしか作られなかったの？とかミスターブシドーの見せ場どこ？とか全ての謎は2010年の劇場版「機動戦士ガンダムOO（仮）」に続く…。マクロスFRONTIERに続いてこっちもか！

「みなみけ　おかえり」…週刊ヤングマガジンで連載されている桜場コハルの漫画「みなみけ」のアニメ化第3期作品で、アニメ制作はアスリードです。2期の「みなみけ　おかわり」で大幅に改変を加えた結果評判がガタ落ちになってなってしまったため、今回の3期はアニメ制作会社はそのままに原作に沿った内容になってました。相変わらず作画崩壊一歩手前の非常に緊張感のある絵でしたが、いつも通りの南家三姉妹の平凡な一日を淡々と描く物語になってました。最終回もマイペースなまま結構面白く、「みなみけ」らしく終わったので良かったと思います。今回の3期は原作ファンでも十分楽しめたんじゃないでしょうか。今期は保坂のカレーの歌で始まり保坂で終わりましたね。全ては愛のタ～メリック。

「スキップ・ビート！」…白泉社「花とゆめ」で連載されている仲村佳樹の漫画「スキップ・ビート！」のアニメ化作品で、アニメ制作はハルフィルムメーカーです。

　正直この作品は新番組紹介を見たとき、絵柄が10年古いと感じてしまいました。しかも芸能界が舞台となっていると分かって思わず「こどものおもちゃ」とか思い出してしまったりして、こりゃつまらんだろう…と思い1話だけ視聴して切る気満々でした。

　しかし1話だけ見たところ続きが気になるところで2話に続いてしまったので2話も視聴…そうしたらまた続きが妙に気になる…こ、これは予想以上に面白い！絵柄こそ古いですが演出や空気の作り方がうまいというか、演劇勝負のときの緊張感の演出や、CMオーディションのときの全く先が読めない展開といい、キョーコこと中の人の声優井上麻里奈の実力にも感服いたしました。ギャグシーンも多く結構極端にディフォルメしつつノリも良く、正直芸能界を舞台にした作品でここまで面白い作品があるとは予想外でした。残念なところといえば、後半でモー子さん出番ほとんど無かったのが実に惜しい。かなりイイキャラだったのでもっと出番欲しかったですね。そしてDark　Moon編の途中で最終回になってしまったのでこれは絶対2期やってほしいです。最後のテロップに「Next　Stage　is..」と出ていたので超期待。