2009年最初のアニメ感想文最終回・総括

2009-06-14 22:46:06 | アニメ・コミック・ゲーム

 気がつけば来週はもう「東のエデン」が最終回ですよ!それに伴いそろそろ春アニメの感想文も書かなきゃいけないよね…なんて思っていてはいけません。まだ残っていること、それは2009年最初のアニメの感想文です。そんなわけで今回は2009年冬アニメ最後の感想文、最終回はローカル局で放映されたこちらの作品、「RIDEBACK(ライドバック)」「テイルズ オブ ジ アビス」「タイタニア」「キャシャーンsins」、そしてトリを飾るのは「屍姫 玄(しかばねひめ くろ)」です。

Rideback3 Rideback2「RIDEBACK」…月刊IKKIで連載されていたカサハラテツローの漫画「RIDEBACK」のアニメ化作品で、アニメ制作はマッドハウスです。原作がマイナーだったためどのような作品か分からず前評判はそれほど高くなかったですが、マッドハウスが制作するならきっとすごい作品になってくれるはず…と思い個人的には結構期待していました。

 その期待通り非常に面白い作品で、人型二輪車ロボット・RIDEBACKの動きや造型、演出共に第1話から魅せてくれました。そして2話以降もその品質を維持しつつ物語の方もアニメ版としてオリジナル展開をかなり含ませつつ急展開していって最後まで飽きることなく視聴してしまいました。キャラに関しては萌えとはあまり縁の無い感じでしたが主人公含め脇役もイイ味を出しつつ物語に重要な役割を果たしていて良かったです。演出もCG使いまくりで、中盤のRIDEBACK2台によるジャンプシーンで見せた水しぶきの演出や最終話のラストシーンなど非常に美しいシーンも多かったです。音楽においてもオープニングを歌っているのがMELLということもあり「BLACK LAGOON」以来久々にMELL×マッドハウスを拝めました。しかし最後がかなり駆け足な展開だったため是非とも1クールでなく2クールやってほしかったですね…実に惜しい。個人的にこの作品は2009年冬アニメの中ではベスト3に入る優秀作だと思います。

Tails Tails1 「テイルズ オブ ジ アビス」…バンダイナムコゲームスのRPG「テイルズ オブ ジ アビス」のアニメ化作品で、アニメ制作はサンライズです。

 ゲーム作品のアニメ化はよくあることですがその分ハズレも多い中、この作品はなかなか出来が良かったようでネットでも評判は上々でした。音楽も原作の主題歌だし作中のBGMも原作のスタッフが参加しているようで、原作のゲーム自体も設定が作り込んであるので自分は原作を未プレイですが原作知らなくてもそこそこ楽しめたし、原作をクリアしている人ならさらに楽しめると思います。RPGのアニメ作品だと途中のボスあたりで最終回になってしまうケースも多い中、この作品はどうやらラスボスまでちゃんと描いて終わらせているようでした。ただ最後がかなりあっさりしていたため、え?終わり?といった感じになっていたのがちょっと残念。しかし十分に良作だと思いました。

Tytania Tytania1 「タイタニア」…田中芳樹のSF小説「タイタニア」のアニメ化作品で、アニメ制作はアートランドです。田中芳樹のSFものといえば真っ先に思い浮かぶのが「銀河英雄伝説」ですがその流れを組む作品として一部ではかなり注目されていたようでした。キャラクター原案が美樹本晴彦なあたり「クォヴァディス」も思い出したりしましたが、オープニングで神奈川フィルハーモニー管弦楽団が演奏をしてたりしてかなり物語としては壮大だったと思います。

 銀河系を支配するタイタニア一族と、その一族に対抗する反タイタニア勢力との戦いを皮切りに色々と複雑な対立関係ができる中、宇宙戦艦同士のバトルを久々に拝みました。NHKアニメらしくかなり硬派なアニメで女キャラがほとんど出てこなかった分、リディア王女が出てきたときは癒されました。銀河英雄伝説好きなら十分楽しめる内容だと思います。今回のアニメは26話で完結してしまいましたが、原作のほんの一部しか消化していないために監督が原作が終わったあと改めてアニメ化したいと発言しているので期待したいところですが、原作は一体いつになったら終わるのやら…。

Cassyan_2 Cassyan1_2 「キャシャーンsins」…竜の子プロダクションの「新造人間キャシャーン」を原典として作られたキャシャーンの新作アニメ作品で、アニメ制作はマッドハウスです。数年前に実写映画でキャシャーンは作られていましたが、なぜ今頃キャシャーンのアニメ…?というかんじで前人気はそれほどでも無かったです。

 正直自分もなんで今さらキャシャーン…?と半分なめてかかっていましたが、放映されていた当時実況での評判はかなり良かったです。しかし自分はリアルタイムで視聴していなかったので、第1話と最終回だけ見ればいいかなと思っていましたが…第1話からのいきなりダークな雰囲気を感じつつ先の展開が気になる終わり方をするのでとりあえず2話も見てみるかな…といったかんじで視聴し続けたら、いやたしかにこれは非常に面白いわ。すっかりハマってしまって全話視聴してしまいました。過去にこれほどまでに登場人物達に嫌われた主人公がいただろうかと思ってしまったぐらい暗く、それでいて原作の雰囲気を残していてまさにキャシャーンの新作と呼ぶに相応しい作品になっていました。序盤ではキャシャーンが犯した罪にについて少しずつ明かされていく展開の中、変わっていく世界の中で生きている者達について語られる中盤も非常に面白く、終盤がちと訳分からないところがありましたがあのシーンで…ううっ。

 声優がベテラン勢で固められていて今時の人気声優が全く登場してなかったり、萌えとは全く無縁の硬派な作りなあたりがさすがマッドハウスといったところでしょうか。この作品も春の…いや今年のアニメの中で上位に入るほどの優秀作であると思います。ただこの作品レンタル見たことないのよね…文句無しにオススメです。

Sikabanehime Sikabanehime1 「屍姫 玄」…月刊少年ガンガンで連載されている、赤人義一の漫画「屍姫(シカバネヒメ)」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はGAINAXです。第1期では主人公の棒がとにかく有名でしたが果たして今回の2期では一体どこまで成長したのかと少々思いながら視聴してみました。

 今回のアニメ作品においては原作と違い七星との戦いがメインになっているため結構オリジナル展開や追加キャラクターが増えているようで、原作とは結構変わっているようです。作画においてはバトルシーンはかなりスピーディーで見てて面白いと思いますが、なんか荒削りすぎるような印象を受けました。原作読んでないんで詳しい違いは分からないんですが、これは原作読んでいる人なら楽しめるんでしょうか?自分はちと設定とかが分かりませんでした。そしてヒロインの棒が直ってなかったり、マキナはいてない疑惑とかもありますがそれをも凌駕するのはやはりラストシーンのマウントポジションエンドではないでしょうか。あれで終わりかよ!

 …以上で長くなりましたが2009年最初のアニメ感想文は終わりとなります。のべ33作品、今回も多かったです。結論から言うと最近2期に続くとかの終わり方が多いのは分かりますが、最終回に中途半端な展開になって最後に劇場版に続く!と緊急告知が入るやつが何本かあって正直萎えました。それを除いても中途半端な終わり方になる作品の多いこと…。そして2期が始まったら是非見たいという作品があまりないのも悲しいところです。

 そんな悲観的な状況でも健闘した作品も少なからずあり、まずは何かと話題になりながらも最後はちゃんと締めた「とらドラ!」。そしてさすがボンズ、安定して面白かったですの「ソウルイーター」。是非とも続編作ってほしい「続・夏目友人帳」に「スキップ・ビート!」、ノーマークでしたが予想以上に面白かった「ヴァイパーズ・クリード」に「RIDEBACK」、「キャシャーンsins」、そしてやはり個人的本命「CLANNAD AFTER STORY」は素晴らしい出来でした。

 来週から早速「東のエデン」が最終回を迎え、いよいよ春アニメの感想文となりますが春アニメもなかなか面白い作品が多くこちらも長文になりそうです。それでは今回の冬アニメの感想文はここまでで。次回もまたよろしくお願いいたします!

 高崎の2009年最初のアニメ感想文 完


最新の画像もっと見る

コメントを投稿