今回は「這いよれ!ニャル子さんW」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「這いよれ!ニャル子さんW」…GA文庫より刊行されている逢空万太のライトノベル「這いよれ!ニャル子さん」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はXEBECです。
この作品の特徴の1つといえばやはり主題歌ですが、最後になっても盛り上がることは無かったように思われます。実況では多少盛り上がっていたように見えましたが自作自演ぽかったし、個人的にも良かったとは言い難かったです。ただエンディングは毎週変えていたため手間がかかっていました。
さらにこの作品の特徴はパロディの数々ですが、今回は1期よりかなりマニアックになっていて仮面ライダーからガンダム、マクロス、モンハンにセクシーコマンドーやロウきゅーぶなど様々なパロディを大量に使っていました。元ネタのマニアックさは久米田康二作品に似ていましたが、久米田作品は皮肉ったパロディなのに対しこちらはそのままストレートに使っていただけだったので、ひねりも何も無かったのが残念。しかし実況とかではウケが良かったようです。ですがパロディ以外では笑いも何も取れてませんでした。
中盤と最後だけシリアス展開が入っていましたが、普段がパロディのギャグばかりなためシリアスになると途端につまらなくなるのもラノベらしい顛末でした。女性キャラは基本的に個性的で魅力的でしたが男性陣はハス太を除き軒並み無個性で、中でも主人公の八坂真尋が一番ウザいのが致命的です。最後も何事もなくいつものノリで終わらせ、3期を制作できるような万全な体制で締めたためあまり終わった感じがしませんでした。
作画はそれなりです。1期と全く変わらず安定はしていました。BGMはイマイチでしたが1期と同じ曲を使っていたのは良かったです。
総評
全体的な感想としては、1期と変わらないノリで安定していてつまらなかったです。マニアックなパロディの数々は個性的でしたがそれ以外は勢いだけで話が展開していたのでストーリーも何も無く、パロディが無かったら阿澄佳奈と釘宮理恵の声を楽しむだけの単なる駄作でした。オープニングが1期よりパワーダウンしていたのも痛かったです。
全体的な個人的評価としては、1話の時点では1期のノリがそのままだったので様子見も兼ねて視聴継続のBランクでしたが、終わってみれば女性キャラはそこそこ良かったですが男性キャラが軒並み悪くストーリーもつまらなかったので、多少の話題性さえ無かったら視聴を打ち切ってもおかしくないCランクでした。
1期のBD/DVD売り上げはニコ厨が猛烈に盛り上げていたため9000枚を越えていましたが、今回はニコ厨が飽きたせいか半分以下に売り上げが減少し、今回の2期1巻のBD/DVD売り上げは4300枚にとどまったようです。
1期ほどニコ厨も騒いでないしこのままフェードアウトするように消えると思います。3期は多分無いんじゃないでしょうか。
2期半減の呪縛からは逃れられないですね
ひだまりみたいに完全に安定しているタイプは
20本に1本くらいしかないんじゃないかなぁ。