2011年夏終了アニメ「C」最終話の感想文

2011-06-27 01:34:25 | 2011年春アニメ関連

ワイヤレスキーボードとiPhone4を駆使しながら感想文を黙々と書いています。今回は同じフジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放映された「C」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

C8 C9 「C」…「モノノ怪」「空中ブランコ」で監督を務めた中村健治による完全オリジナルアニメ作品で、アニメ制作はタツノコプロです。「モノノ怪」の監督が再び「ノイタミナ」枠に帰ってきたということで一部では期待されていたこの作品、第1話では主人公の余賀公麿が異世界らしき別空間金融街に連れてこられたところで終わっていました。

2話からさっそく金融街でのバトルを意味するディールが始まり、主人ことアントレプレナーに、相棒となるアセットの真朱が登場してましたが…意味が分からん!金を使いその金額により威力が変化してダメージを与え、666秒の制限時間でどれだけダメージを与えたか、もしくは破産させれば勝利というのは分かりましたが、攻撃の単位とかが意味不明です。公式に詳しく載っているらしいですが、普通公式をわざわざチェックなどしないのでかなり意味不明でした。

C10 C11 しかしバトル以外の部分…シナリオや設定は面白く、バトルで使う金額の担保として使っているのは「自分の将来」なことにより、大学の先生をバトルで破産させたときに起きた影響に主人公が悩むシーンや、大物資産家同士のバトルにより負けた側の企業が倒産し10000人以上の従業員が路頭に迷うが、相手側がそれを買収し従業員を救うなど、ただ単に勝てばいいという戦いではなく現実への影響をも考えてバトルをするというこの考え方は斬新で面白かったです。

C12 C13 他にも金についてのお互いの考え方の違いも興味深く、世界とつながる手段や、信用さえあれば金は自然と入ってくるなど金についての価値観がお互い違うというのを述べる描写も良かったです。

キャラクターも良く、主人公がやや普通でしたが、独自の正義を持ち日本を救おうとした三國壮一郎やエージェントのジェニファー・サトウなど個性派が多い中、アセットの真朱がアントレらしくないうえに途中からカップめん好きになってそればかり食べている描写は萌えでした。

C14 C15 終盤の東南アジア金融危機による「C」の連鎖から始まった物語の展開は面白く、未来を無くしてでも今を救おうとする三国と、未来が無くては意味がないと主張する公麿との戦いは内容こそ意味不明でしたがインフレを引き起こし日本円の価値をゼロにする戦い方といい見ていて興味深いバトルでした。

その分最後の展開が良く分からなく、ハッピーエンドとは言いがたいような終わり方でしたが何はともあれ救われたような終わり方だったので良かったかもしれません。

作画は普通といったところで途中気になるところはありましたがまとまっていました。その分バトルシーンをがんばって欲しかったです。オープニングの主題歌は格好良く、アニメと連動した携帯ゲームの上位者がエンディングに載るというのは良くできていたと感じました。

総評

C16 全体的な感想としては、よく分からないけどなんか面白い作品でした。金融街を軸とした物語の設定やバトルの盛り上げ方は興味深く面白かったんですが、いかんせんバトルの仕組みが良く分からない…この部分を分かりやすくしてくれればもっと面白くなりそうだったので残念でした。

全体的な個人的評価としては、1話の時点ではまだ金融街に連れてこられたばかりでこれからどうなるかという意味も含め様子見のBランクでしたが、話の展開や盛り上げ方は面白くお互いの正義のぶつかりあいなど最後の展開も良かったんですが…この理解しづらさをマイナスして最終的には視聴継続のBランクでした。

作品のクセが強いことで知られる中村健治監督らしい作品だったとは思います。なんだかんだで面白かったのでまたオリジナル作品を作って欲しいところでした。


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