2015年春アニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」第1話の感想文

2015-04-03 02:22:03 | 2015年春アニメ関連

 いよいよ今週から怒濤の勢いで春アニメが始まり、各地で盛り上がっているようです。今回は個人的本命作品だった「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」…小学館ガガガ文庫から刊行されている、渡航のライトノベル「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作は前期のブレインズ・ベースから変わりfeel.です。

1期放映当初はほとんど期待していませんでしたが、主人公のひねくれた性格と実体験を元にした体験談がリアルすぎたため1期は非常に面白かっただけに今回の2期は期待していました。キャラクターデザインが田中雄一に、制作会社もfeel.に変わりどうなるかと思いましたが、どうやら1話の時点では悪い方に転がっているように感じます。

「とある科学の超電磁砲」でメインキャラクターデザインを務めている田中雄一なだけあってキャラクターは非常にカッコイイんですが、主人公の比企谷も普通のイケメンになっているのが非常に残念です。1期でつぶれたカエルと表現されていたあのデザインと性格があってこそこの作品が個性を出していた気がするので、個性を一つつぶしているように感じました。クセこそあったものの可愛さもあった1期のキャラクターデザインのほうが良かったかもしれません。

そしてなんといっても2期なせいかキャラクターの性格やこれまでのあらすじを全く語らず普通に話が進んでいたため、1期を見ていても感情移入がしづらかったです。比企谷と戸塚彩加の仲の良さも1期とはちょっと違っていたし、雪乃も最初から性格が丸くなっていたし盛り上がりはほぼ皆無でした。でも序盤の戸部の態度に対して雪乃が言い放った一言は1期の雰囲気を出していて非常に良かったです。原作の面白さをアニメでどれだけ引き出してくるかは期待したいところですが、荒削りながら面白かった1期を越えることはできなさそうな不安感はありました。

作画は良好です。田中雄一が総作画監督とキャラクターデザインをしているため良いんですが、手や上半身、カメラが遠くなるシーンなどではかなり粗が目立っていてやや怪しかったです。BGMは全く印象に残らなかったのは残念でしたが、主題歌は1期と同じアーティストを起用していてエンディングのキャラソンも良かったです。しかし1期を上回ってはいませんでした。

総評

1話の全体的な感想としては、悪くはなかったけれどキャラクターの掘り下げを全くやらずいきなり話が進んでいたため感情移入しづらくとっつきづらかったです。キャラクターデザインが変わりほとんど別人なところもあり2期というより新作を見ているようでした。話自体はつまらなくはないのでこれからに期待したいところです。

1話の個人的評価としては、キャラクターの内面をあまり描かず話だけ進んでいってしまっていてやや期待はずれだったため視聴継続のBランクです。