ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

奄美の旅(1)

2022-04-02 19:16:44 | 旅行(国内)
安いチケットがきっかけで行くことになった奄美大島。

地味でパッとせず、年寄りしか来ないのかと勝手に思い込んでいたけれど、訪れた今では「奄美さん、ごめんなさい」と謝罪したいくらい。沖縄の陰に隠れてしまい、大島紬とか黒うさぎとかいま一つ地味なイメージが先行しまっている奄美大島。ところがどっこい、食事は琉球料理とは違い、日本の出汁文化寄りであっさり胃に優しい和食が地元料理のベースになっていて美味しいし、物価も離島価格ではなく、本土より安めだ。おそらく割と大きな島なので、それなりの競争原理が働いていると思われる。全国チェーン店に対して地元ブランドが頑張っているのも旅行者としてはうれしい。また若い人でも楽しめる要素もたくさんあった。

道すがら何をしようかとスマホで検索していると、マングローブ原生林の中をカヌーできるということで、まずはそれをやろうかと。日本で2番目に大きいマングローブ原生林を有する奄美は西表島のマングローブと匹敵するが、残念なのはカヌーで入って行ける細い支流が限られるところ。やっぱりマングローブカヌーの醍醐味は細い支流を行くに尽きる。これはちょっと残念だったが、一時間半で1700円という料金はありがたかった。

島は南北に大きくて車で縦断するとおよそ2時間弱かかる。山道ばかりなのでなおさら時間がかかる。宿は中心地の名瀬にある民宿。気さくで話好きで大変親切な夫婦がやっていてなんとなく友人宅にでも泊まっている感じの宿。本当に嫌なところなど一つもない方々で妻はすっかりお気に入り。私は適度に放っておいてくれるか全く無関心の宿を好むので、この手の宿は苦手だ。良い人たちだけにこちらの対応も失礼のないようにと気をつかうのも疲れる。身勝手な言い分だが、そう思うのだから仕方ない。もちろん彼らには1ミリも非はないので、これは趣向の問題かも…。

車で走りながら適当に停まって海辺で生き物を探してみた。どこで停まっても海は西表や石垣とそう変わらないほどきれいだった。サンゴもたくさんいるし、どこでもシュノーケリングができそうな透明度だ。皆、沖縄に行ってしまうけれど、ちょっと手前の奄美の海も穴場で良いと思う。もっとも見れる魚が違うのかもしれないけれど…。鹿児島の島は種子島に屋久島、徳之島など、つくづくイメージで損しているなと。

行くまで知らなかったが、昨年、西表と沖縄本島北部と共に奄美大島と徳之島が世界遺産に登録された。コロナ禍の中での登録だったのでいま一つ認知度は低いようだが、LCC効果もあり、おそらく今後はグッと旅行者が増えるかもしれない。島の最南端の町の沖合に近畿大学のマグロの養殖場があった。その町の食堂でその近大マグロがたべられるというので行ってみた。これ、ほんとうにおいしかった。養殖とか近大とか抜きにしてもおいしかった。

連日24度くらいで、こちらの感覚では完全に初夏だった。

つづく…。

コメント    この記事についてブログを書く
« 125円! | トップ | 奄美の旅(2) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿