ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

商いと理念

2010-03-01 01:28:01 | つぶやき
近江商人の理念のひとつに次のようなものがある。

行商とは、他国で商売をし、やがて開店することが本務であり、旅先の人々
の信頼を得ることが何より大切であった。そのための心得として説かれたの
が、売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」である。取引は、当
事者だけでなく、世間の為にもなるものでなければならないのである。

古い言葉だが、これは現在でも商いの理念として、業種を越えて言えること
である。商売人は、ある程度商売がうまくいってくると売り上げ至上主義に
走りやすくなるものである。しかし、いつ、どんな時でも、結して買い手の
満足度を追求することを忘れてはいけないのである。そして、その延長線上
に「世間の為…」つまり社会貢献というものが存在するのだ。

そして売り手、つまり商い人の利益は一番最後で良いのだ。顧客の為、社
会の為、になることを追及し続け、商いをすればいずれ利益は還元される。
実際はそんなきれいごとばかりではうまくいかないが、しかしそう信じて
仕事を展開していくことが大切なのである。

確か、ドモホルンリンクルでおなじみの「再春館製薬」のCMだったか、あの
CMでは、企業自らが、かつて売り上げ至上主義に走った事実を吐露し、それ
を戒めとして再出発を図った事実を述べている。現在の業績こそわかないが、
おそらく顧客の信頼を取り戻し、それが業績にも表れているのではないだろ
うか?

調子の良いときこそ、一度立ち止まり現状を再確認する、また調子の悪い時
は、この3つのうちどこに問題点があるのか、考えてみる。

忘れずにいたいものである。





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