ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

落合とカダフィー大佐

2011-02-19 14:51:16 | 時事(海外)
先週、滞在していたタイのホテルでテレビをつけると、
BBCやCNNが軒並み「MUBARAKU、STEP DOWN」と報じていた。

英語の「STEP DOWN」が「退陣」を意味することを、その
時はじめて知ったが、チェニジアで始まった中東の民主化
運動はエジプトを経て、さらに勢いを増して周辺国に飛び
火し、次なる「STEP DOWN」を要求している。

中でも気になるのが、エジプトのお隣、リビアだ。

未だ訪れたことはないが、以前から中東では最も行って
みたい国である。核開発を断念し、経済制裁も解かれ、
このまま開放政策に走るのかと思いきや、依然として
団体旅行以外での入国ビザ取得のハードルが高く、未だ
個人で行くのが難しい国のひとつである。

最も、だからこそ、行きたいということもある。

この国の正式名称は、「大リビア・アラブ社会主義人民
ジャマーヒリーヤ国」という相当ややこしい名前で、覚える
気にもならないが、笑えるのは憲法も議会もなく、直接民主
制などと唱っているにもかかわらず、実はカダフィー大佐、
個人が率いる独裁国家なのである。また、なぜ国トップが、
大佐なのか?と多くの方が疑問に思うはずだが、長くなる
ので各々で調べて頂きたい。

私は20代の頃、一時期「落合信彦」にはまり、この方の本を
片っ端から読んだことがあった。落合信彦と言えば、90年代
当時、国際ジャーナリストとして大変、人気だった。
そういえば、アサヒビールのCMにも出ていたな。
カダフィーに関しても、彼の本には度々登場し、まだ革命前
の純粋だった、青年将校時代のカダフィー様子が綴られてい
る。

彼のかなりイスラエル寄りなところは気に入らなかったが、
本人曰く、知人を通じ「モサド」などの諜報機関から独自の
情報を得ているような物言いにすっかり感動してしまい、彼
はなんて凄い人なんだろう、と思うと同時に、実は「イスラ
エルから金を貰っているのではないか」とか「知り得た情報
を本にして、なぜ、モサドから狙われないのか」とか、「本
当の本当は、彼の話はすべてフィクションで読者は、騙されて
いるのではないか」などと随分、彼を疑ったものである。

その後、熱も冷めすっかり読まなくなってしまったが、現在
も、その独自の情報収集力は健在なのだろうか…。


話が随分飛んでしまったが、個人的には、出来ればカダフィー
大佐が健在のうちにカダフィー的リビアを見てみたいので、今
しばらくは、現状維持でお願いしたいところである。

リビア国民の皆様、大変すみません…。



コメント