ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

チェンマイの日本兵

2011-02-21 00:33:55 | 旅行(海外)
タイ、チェンマイでこと。通りを歩いていると、どこかで見た事のある
風貌の男が向こうから歩いて来る。少しづつ近づくにつれ、その男の風
貌が徐々にはっきりとしてきた。

思わず、目が点になってしまったが、なんとその男は、旧日本軍の軍服
を着ていたのである。

映画などでおなじみの日本軍の格好そのものだ。帽子にシャツ、膝までの
半ズボンにクリーム色のハイソックス、そして黒のブーツらしきもの履い
ていた。斜めに下げたカバンもそうだし、極めつけは、東条英樹も掛けて
いた黒ぶちの丸眼鏡と腰に付けていた小さな日本刀のようなものまである。
レプリカだとは思うが、忠実に再現していた。

歳は30代前半くらいだろうか?おそらく日本人だろう。

これも一種のコスプレなのだろうか?迷彩服マニアもいるし、どんな格好
するのも個人の自由だ。しかし、場所をわきまえるべきではないのか。
少なくとも東南アジアでは、70歳以上のお年寄りならあの格好を見れば思い
出す人もいるだろう。昔のこととはいえ、嫌な思いをする人だっているかも
しれない。

本当のアホである。奴は一体、何を考えているのか?

ちょっと、するどく推測してみた。

おそらく当初、隣のミャンマーで、当時の兵隊さんらの心境を味わってみよ
うと、一人インパール攻略、白骨街道トレッキングでもしようと思ったのか
もしれない。コスプレはより臨場感を出すためのアイテムだったのだ。
しかし、それが無理難題だとわかり、タイのカンチャナブリ辺りでお茶を濁
していたら、欧米人観光客らに受けて、「戦場に掛ける橋」で記念写真をせ
がまれるなどして、すっかり勘違いしてしまい、そのままチェンマイまで来
てしまった、という筋書きである。

要は、誰かにかまってほしかったのかもしれない。究極の目立ちたがり屋か
寂しがり屋の可能性もあるな。

ああいう男には、そのままの格好で中国か韓国にでも、ぜひ行っていただき
たい。そして、夜の盛り場を日章旗を持って歩いてもらいたいものである。
お酒の入った愛国心の強い方々に、確実にボコボコにされるだろう。

でも、それでいいのである。そこまでされないときっと、わからないので
ある。

久しぶりに、日本の恥を代表するような奴に出会った次第である。

タイ政府には、早急に強制送還をお願いしたい。


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