ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

率直な…

2009-10-25 17:17:39 | 時事(海外)
イギリスでは、外交官が海外での任期を終えて帰国する際、その国に
関する「詳細かつ率直な」評価報告書を外務連邦省に提出する慣習が
06年まで続いていたそうである。

そしてそんな詳細かつ率直な報告書には、かなり失礼なことが書かれて
いたのである。

かつてタイの首都バンコクに赴任していたとある外交官の感想は
特に単刀直入で酷い。

「ここには文学も絵もない。あるのは、ひどく異様な音楽のみ。彫刻と
陶芸と舞踊は、他からの借り物。建築物は単調で、内部の装飾は不気味」
であると述べている。また、「金持ちの楽しみは賭け事とゴルフである
ことを誰も否定できないだろう。放蕩が彼らの最大の楽しみなのだ。
そしてタイ人の平均的な知能レベルは低い。我々よりははるかに低く、
中国人と比べてもかなり低いといわざるを得ない」

これでは、タイ人が気の毒である。あんまりだ。良い所だって必ず
あったはずだが、この方には見えなかったのだろう。始めから上から
目線だったに違いない。

また、ニカラグアの首都マナグアに赴任していた外交官も、思いのたけを
書き記している。

「ニカラグア人の平均像とは、ラテンアメリカ人の中でも最悪の部類に入る。
不正直で信頼できず、暴力的でアルコール依存症。残念だが疑問の余地は
ない」とのこと。

ぼろ糞である。ニカラグアは中米の中でも最も悲惨な国で貧しいのだ。
およそ30年前の大地震で首都は壊滅したのだが、未だ復興していない
のである。同時に内戦も経験し、人々は酒でも飲まないとやってられ
なかったのだろう。そういう地域では、得てして不誠実で腕力の強い者
しか富を築けないのだ。

そしてナイジェリアに赴任した外交官は次のような報告書を送付した。

「ナイジェリア人には、いつでも、自分たちに最も危害が及びそうな
道を選ぶという、狂った習慣がある」 「彼らだけではない。アフリカ人
は総じて、自分の鼻を切断して顔をおかしくすることをいとわず、こうした
手術を美容整形の偉業と考えている」

そのほか、ブラジルは「国の運営が恐ろしくひどい」と表現され、ある駐
カナダ大使は当時の首相を「変人」「金持ちのヒッピー」「徴兵忌避者」
呼ばわりしたそうだ。

全く、白人らは自らの文化を最も格調高いものだと思い込み、それ以外の
文化を見下す傾向にあるのは周知の通りである。イギリスなど、とうに
終わっている国ではないか。すでに王室の権威は落ち、ロンドンの一等地
はアラブ人に買い占められ、国の代表的な食べ物と言えばファースト
フードのフィッシュ&チップスである。そして大英博物館など、実は
世界中から盗んできたものを並べただけの、世界盗掘博物館なのである。

天気は悪くいつも曇っていて、地下鉄にはエアコンも付いていないのに
初乗り運賃は日本のおよそ4倍である。公立病院は常に数時間待ちで、
これで金を取るなら詐欺だ。そしてその玄関口であるロンドンのヒースロー
空港は世界最低のサービスで名を馳せている。EU加盟国なのに、ユーロは
使用せず、シュンゲン条約にも署名していない為、欧州一入国審査が厳しい。
これから入国してやるというのに、取調べのような尋問はおよそ人権侵害
であり、まるで日本と一緒である。

全く良いところなど何もないのだ。

まぁ、そんなことはないにしろ、どこの国にも良いところと悪いところ
があるものである。

されど、異文化の世界を見る目は、相当寛容なもので良いと個人的
には思っている。























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