花歩る木

山と旅がすきです

11月の高尾山

2014-11-30 17:38:52 | 山歩き

11月18日と30日に高尾へ行ってきました。

      高尾山が、一年で最も混雑するといわれる11月、
      大勢の人が紅葉を楽しみに訪れていました。

     11月18日、高尾山の出発口、清滝の広場に冬桜が咲いていました。
      紅葉のインパクトが強いので、桜ははかなげに見えました。      

       

       
       頂上直下からの展望、大岳山        リンドウがまだ咲いていました

     11月30日(日曜日)
      日曜日の高尾山の混雑を避けて、JR高尾駅からバスで日影へ行き、
      まだ登ったことがない「小仏城山東尾根コース」を歩いてみることにしました。

      
       城山までず~っと林の中。2時間半あまり変化はなく、
       他の登山者も5~6人だけ。平日ならば寂しいでしょうね。

      人の手が加えられていない登山道を歩いていると、モミジは
      ほとんどありませんでした。でもよく見るとオレンジや黄色など
      自然の木々の中にもいろんな赤、黄があります。
      

      
       城山山頂は満員。帰り道はやはり人の少ない「日影林道
       コース」をとりました。日影沢に沿って歩くので、春先には
       小さな花の咲くところです。

      木の字たち

      木は ひっそりと ひとり
      林は しんみつに ふたり
      森は なごやかに さんにん
      森林は がやがやと おおぜいで し~ん

      まど みちおさん の詩です。      

      人の少ない 「し~ん」 とした道を歩いてきました。
    


紅葉の京都 2

2014-11-28 10:24:00 | 

11月25日光明寺と嵐山を傘をさして歩きました。

      この日は、朝から雨。一日中回復しないようで、覚悟をきめての出発でした。
     
      光明寺は、京都の西南、長岡京市にあって、「個人では行きづらい名刹」 だと
      ガイドさんが言うものですから、期待がふくらみました。

      法然上人が開山し、「どんなに罪が深かろうと念仏を一心に唱えれば必ず
      救われる」とうたったお寺で、「念仏三昧寺」と言われています。

      
      
      表参道は登りやすい階段。時代劇の撮影に良く使われるそうです。

      
      
      紅葉のピークは1週間ほど後でしょうか(?)、  非常に有名なお寺です。
      境内は、モミジの時期を除いては、いつも静かで、本当の意味での
      「いやしの空間」なのだそうです。

      「見上げ、見下ろし、振り向いて」 (光明寺のポスターから)
      その通りの地形、伽藍の配置、坂道、階段がちょこちょこありました。

      

      嵐山 紅葉の古刹がたくさんあります。自由に散策してください。 と、
          うれしい時間ですが、たったの2時間では心を残すことになるな~。

      
      
      天龍寺の塔頭で宝厳院(ほうごんいん)というところが、ガイドさんの一押しの
      モミジの名所です。  春秋に特別公開されるお寺です。

      
      「此岸」より「彼岸」にわたる舟石

      

      
      天龍寺の曹源池(そうげんいけ)

      
       嵐山を借景にした池、特別名勝第一号に指定されています。

      
      渡月橋 

      京都の秋は、ひときわ美しかったです。
      京都盆地特有の寒暖の差が、燃え上がるような鮮やかな紅葉を生み出すのでしょう。
      そして、古いお寺が紅葉を引き立てているんですね。

      「パリやロスにちょっと詳しいより、京都にうんと詳しいほうが
                                かっこいいかもしれないな」  (?年)
      
      


      

      
      
      


紅葉の京都 1

2014-11-27 14:50:44 | 

11月24~25日 1泊2日で京都の紅葉を見てきました。

      京都が好きで、以前は春、秋、春、秋と訪ねました。
      が、紅葉のピーク時には、混雑が面倒でそのちょっと前後に行っていたんですが
      今回は、割とゆっくりしたツアーを見つけたので、回って見ることにしました。
      
      11月24日東福寺  
      
      東福寺は、京都五山の一翼を担う禅林・巨刹です。
      京都でも有名な紅葉の名所ですが、今回初めて訪れました。

      「六百年前、桜を全部切りました。春より秋を選んだお寺です」  

      1997年の「そうだ 京都、行こう。」  のキャッチコピーです。
      太田恵美さんという方が、考えて作っていらっしゃると知りました。

      
      
      紅葉で埋もれる 通天橋 からの絶景
      
      洗玉澗(せんぎょくかん)と呼ばれるカエデの雲海が茜色に染まっています。

      
      境内の約2000本ものカエデがお寺を秋色に染め上げました。

      


      東福寺 方丈庭園・八相の庭

      
      北庭、ウマスギゴケと敷石の市松模様の印象的な庭。   重森三玲作庭
      昭和14年に完成された庭園。四季折々に美しい・・・そうです。

      彫刻家・イサム・ノグチは、この庭を「モンドリアン風」だと評したとか。
      ほんとにシュール!

      清水寺のライトアップ  

       

      お天気で暖かかったので、清水坂は見物客で押すな押すなの大行列。
      何度も来たお寺ですが、「胎内めぐり」や[成就院の庭園」は、初めて経験しました。

      「清水さんも、ちょっと夜更かしする。 それが秋なんですね。」 2004年

      
本堂の舞台から、向かい側に見える三重の搭(子安の塔)までは、
      雑踏でたどり着けません。音羽の滝へ降りて、仁王門へ戻りました。

      米国の有力旅行誌による行きたい観光都市ランキングで、今年はじめて
      京都が世界一だったそうで、昨年1000万人を突破したとか。
      混むのは、当然ですね。
      


大多摩ウオーキング

2014-11-22 15:59:32 | ウオーキング

11月20日奥多摩(東京都)の多摩川沿いを歩きました。

      B 山の会の11月2度目の行事は、「大多摩ウオーキングトレイルを歩く」でした。
      JR青梅線・古里駅に9:30に集合したのは、32人。今年最高の人数です。

       
      古里駅から5分の熊野神社        神楽の舞台があリ、格式の高い神社です。

      
      多摩川の上流は、見事な渓谷がつづきます。
       
       松の木尾根の展望台からの眺め。真下は鳩ノ巣大橋。

       大勢が2班に分かれて、渓谷沿いを登り、降りして進みました。
       紅葉が見事な渓谷ですが、1週間早ければ最高だったでしょう。
       曇りで、照るもみじが見られなかったのと、昼食後から雲行きがあやしくなって、
       皆の足並みが早くなったので、写真は取れなかったのが残念でした。

       白丸駅付近で本格的な雨になり、奥多摩駅までまだ1時間もあるというので
       断念することになり、白丸駅からコースの約1/3を残して帰りました。

       来年にでも、もう一度この道を歩いてみたいと思ういいコースでした。
       
       

      


手塚雄二展・日本橋三越

2014-11-17 15:57:37 | 美術館

11月15日 三越で行われている手塚雄二展を見てきました。

      午前中、丸の内で、ミレー展を見て、
      丸ノ内ホテル7階の「大志満・椿壽」でお昼にしました。
      同行の一人が大志満の関係者だから、申し訳ないくらいの
      おもてなしを頂いて、加賀、能登のおいしいものを頂きました。

      
      手塚雄二さんは、日本美術院の理事であり、東京芸大の教授でもあります。
      ギャラリートークが2時からありました。

         
         「おぼろつくよ」

              雨より霧が好きです
           
             霧より月夜が好きです        手塚雄二
   
                            図録の最初に書かれた言葉です。

         繊細な深い静けさを感じる日本画ですが、先生のトークは
         めちゃくちゃ面白い。東京芸大生時代の寮生活の個性豊かな仲間たち
         の話しには、笑いました。
        
         平山郁夫先生の助手になって教わったこと、「絵を教えてはいかん。
         いい絵描きは、背中を見せて学ばせるんだ」「絵は黙って盗むんだ」
         平山先生は、誰に対しても平等に指示してくださったが、お酒は強かった。

         文化とは、ゆっくり変わっていくもの。自分なりにアレンジしたものが
         オリジナルで、それが価値がある。そのためには、古典を、国宝を
         見なさい。・・・・というお話でした。

         日本画家のイメージとは違った、71歳には見えない、イケメンの先生でした。


ボストン美術館・ミレー展

2014-11-16 14:35:23 | 美術館

11月15日ボストン美術館・ミレー展を見てきました。

      ミレー生誕200年記念として、ボストン美術館からバルビゾン派や
      ミレーの影響を受けたフランスの画家たちを紹介する展覧会が
      三菱一号館美術館で、行われています。    ~2015.1.12

      友達3人で、10時オープンに合わせて美術館中庭で待ち合わせました。
      いいお天気の土曜日でしたから、ドアが開くまでに長い行列が出来ました。

      自然を愛するボストン市民は、ミレー作品を愛好し、愛蔵し、美術館開館後
      寄贈したので、美術館に多くのミレー作品が所蔵されているのだそうです。
      日本美術もたくさん所蔵している豊かな、うらやましい美術館ですね。

      「今回、」ボストン美術館3大ミレー」といわれる《種をまく人》、《羊飼いの娘》
      《刈り入れ人達の休息(ルツとボアス)》が同時に初来日していて、話題です。      

      「バルビゾン村」 展示室にミレーの大作が展示してあります。

       
      ミレー《刈り入れ人たちの休息(ルツとボアス)》
      
      今回のミレー展で一番魅かれた作品です。色合いが優しく明るい。
      働いている人達の自然で温かな雰囲気が好き。
      「ボアスが自分の畑の刈り入れを頼んでいる村人達に、ルツ(新妻)を
      仲間にいれてやってくれと紹介している場面。」

       
      ミレー《種をまく人》              ミレー《羊飼いの娘》

      左 山梨美術館にもある誰もが知っている画。農民画路線の原点でしょう。
        蒔いているのは、麦ではなくて、そば・・だそうですよ。

      右 これも大きな絵でした。逆光気味ですが、暗めのミレーの絵が
        光いっぱいの絵に変わっています。
      

      3年前に北フランスへ行ったとき、バルビゾン、フォンテーヌブローの森
      へも行ってきました。秋だったので、バルビゾン派好みの秋色の
      景色の中を歩いてきました。
      パリから小1時間で近く、物価が安い、眺めが良い、空気が良い・・ので
      芸術家にとっては、静かに仕事ができるところじゃないかしら?
      もう一度行ってみたい美しい村でした。

      「フォンテーヌブローの森」展示室では、
      コロー、テオドール・ルソー、クールベ、などのバルビゾンに集まった
      画家たちの作品が多く展示されています。

      総点数64点でしたので、疲れも感じずにじっくり見て“わかる絵”を鑑賞できました。
      友達を待たせてしまって ゴメンね。


赤城山・小沼(群馬県)

2014-11-14 17:13:24 | 山歩き

11月10日赤城の小沼周辺を歩いてきました。

      前日とは打って変ってピーカンの秋晴れ。
      軽井沢から紅葉真っ盛りの国道18号を通って眼鏡橋に出ました。
      カーブが170以上もあって、時間がかかりましたが、
      錦織りなすトンネルの中のドライブでした。

      眼鏡橋は、旧信越本線の碓氷第三アーチの事で、明治25年に造られ
      昭和30年まで使用されたアプト式鉄道のアーチ橋の事です。

       
      ホテルの窓から見た浅間山          眼鏡橋

      
      小沼の畔から見る赤城山の主峰・黒桧山と駒ヶ岳

      小沼(1,450m)は、寄生火山の爆裂火山湖です。大沼から離れていて
      静かで、神秘的な湖です。小沼周辺、長七郎山はつつじの群生地でもあります。

      小沼には、麓のむらの豪族の娘が入水して沼の主になったという伝説が
      あるそうで、麓の16歳の娘は赤城山へ登るな・・・と言われているらしいですよ。
      シニアのおばさんは、ダイジョウブ! 安心して!

      
      小沼湖畔からの地蔵岳

      来年の6月15日に私の担当でこの赤城の長七郎山、小沼、地蔵岳、白樺牧場
      のコースで山歩きをしようと決めました。
      ツツジの赤城が真っ赤に染まるとき・・・どうか、晴れの天気で迎えてくださいませ。


千住美術館(雨の軽井沢)

2014-11-14 15:44:50 | 

11月9日~10日に軽井沢と赤城山に行ってきました。

11月9日雨の予報がバッチリ当たりました。
      紅葉狩りの気分にはならないので、2011年に新しくオープンした、
      「千住博美術館」を回ることにしました。一行は夫と娘、私の3人。

      
         

      現代日本画家・千住博さんの作品を所蔵展示する個人美術館です。
      建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」受賞の西沢立衛さんの
      設計による建物とのコラボレーションで、静かでめずらしい美術館でした。

      
      千住さんの一番のテーマは「滝」です。                   HPより

       
      入口のドアーが開いた瞬間          カラーリーフガーデン

      館内は、自然の光が溢れ、雨の日なのに明るく開放的です。
      元の自然そのままの傾斜した床で、他の美術館の混雑とは異質でした。
      ザ・フォールルームの静けさは、作品というより滝の前に佇んで
      落下する水の音を聞いている感じでした。

      色とりどりのカラーリーフのガーデンが、美術館の周囲を取り巻いて
      いますが、5月が一番見ごろだそうです。

      
      軽井沢の白糸の滝

      翌日は打って変った秋晴れ。本物の滝を見て、赤城へ向かいました。

      


      


北八ヶ岳

2014-11-06 14:01:46 | 山歩き

11月5日北八ヶ岳へ行ってきました。

      B山の会の11月の行事(前半)は北八つヶ岳(2480m)でした。(25名参加)
      新宿からバスで約3時間で、八ヶ岳連峰の北に位置する北横岳と縞枯山の
      間のピラタス・ロープウエイに着きました。
      行程差466mを7分で登り、溶岩台地の坪庭へ。

       
      溶岩とハイマツとの庭園から、縞枯山、北横岳が眺められる。

       
     
      北横岳ヒュッテの広場で昼食を食べていると、雪がハラハラ、風花の歓迎を受けた。
      ヒュッテの北側の森の中に小さな山上湖が集まる七つ湖があり、氷が張っていた。

      

      北横岳ヒュッテから、やや急登していくと、急に視界が開けて北横岳南峰に出た。

      
      北側の空に虹が出て、最高の歓迎に皆で大喜びした。


      
      南峰から10分で、最高峰の北峰(2480m)に着いた。南八ヶ岳の山容がくっきり。

      
      北の間近にゆったりとした山容の蓼科山が横たわる。

      南と北の頂上からの眺めは、すばらしかった。
      3時にバスに戻って、「縄文の湯・尖り石温泉」で疲れを癒し、
      素晴らしい、満点な山行が終りました。

      山麓は山粧う赤、黄の紅葉のさわやかさが最高潮で、恵まれた一日でした。 
      世話人さん、ご苦労様でした。