花歩る木

山と旅がすきです

京都、大阪の桜旅 3

2011-04-21 09:19:07 | 

 4月15日 大阪造幣局の桜

   関西の桜のフイナーレは、難波の桜の名所、造幣局の桜の通り抜け。
   ここでは全国の127種類、351本の桜の競演が楽しめました。
   「日本さくら名所100選」にも 選ばれています。

   今年は4月14日から、4月20日までの1週間が解放されていました。
   JR天満橋から約20分歩きますが、駅を降りたところから人、人、人。
   「立ち止まらないで!!」 のマイクの声がかしましい。
   「止まらないで」写真を写すのはムズカシイ!

  

   

  

  

   

   

   造幣局の桜は、品種が多いばかりでなく、ほかでは見られない
   珍しい里さくらが集められています。
   
   明治16年、当時の造幣局長が 「局員だけの花見では勿体ない。
   大阪市民とともに楽しもうではないか」 との発案で、満開時、560mを解放して
   一方通行による通り抜けが始まったそうです。
   現在では大阪の年中行事の一つになってますが、全国の人も見たい桜ではないかしら。

   満開の桜の下を歩くのは、「今年も生きていてよかった」 と思えますし、
   凛として生きるよう、桜から励まされたような気がしました。

  


京都、大阪の桜旅 2

2011-04-20 14:44:25 | 

 4月14日 
  
   9時に 「桂離宮」 参観 に行きました。
  
   桂離宮は京都御所,仙洞御所、修学院離宮とともに皇室用財産(国有財産)として
   宮内庁が管理しています。そのため参観には宮内庁に申し込む必要がありまして、
   それがなかなか当たりません。(無料ですが)
   今回は1発で当たったのには、驚きました。これも震災の影響でしょうか。
   9時から約1時間 職員の人の説明を聞きながら散策しました。

    

   

   

  

   

  

  

   

   17世紀に、八条宮初代智仁親王と二代智忠親王によって造られた別荘で
   日本庭園として最高の名園といわれています。 
   簡素を旨としながら、意匠を凝らした建築群、深山幽谷、海辺や田園の風景を配してあって、
   一巡すれば、日本の名勝を全部見られるという設計になっているとも言われています。

   桂離宮には桜はあまりありませんでした。   
   《 浅緑、浅葱、萌葱(もえぎ)、鶸萌黄(ひわもえぎ) 「日本のみどり色」が見つかりました。》
   ・・・そうだ、京都行こう    の今のキャッチコピー そのもの 芽吹きのみどりが舞台でした。

 

   大覚寺 大沢の池

   大覚寺は嵐山からバスで30分。
   
   嵯峨天皇の離宮を寺に改めた門跡寺院で、
   般若心経の根本道場として知られています。

   境内の東にある 大沢の池は周囲1キロの日本最古の庭苑地です。
   名古曾の滝跡もあり、国指定の名勝地になっています。
   「滝の音は 絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れて なお聞こえけれ 」
   ・・・藤原公任の歌はこの滝跡をよんだものです。
   「名月や  池をめぐりて 夜もすがら」 の芭蕉の句はここでできました。
   又、時代劇のロケ地にもよくつかわれるそうです。
   

     

   

   
   牡丹図  狩野山楽筆  (桃山時代)               野兎図   渡辺始興筆   (江戸時代)
   

   歴史を受け継いだ桜が由緒ある建物に寄り添うように咲く・・・
   これが京都桜景色の原点でしょう。


 醍醐寺

   花見といえば醍醐でしょう。
   醍醐寺は山科にあり、ほとんどの桜がソメイヨシノなので、
   満開が過ぎて散り始めていました。
   とはいえ、堂々の 世界文化遺産 です。
   国宝の 五重塔 と金堂を拝観しました。
   
   
  

  

    

   下醍醐から約1時間、山道を登ると上醍醐に至ります。
   薬師堂、開山堂などがあって、登ってみたかったのですが、
   往復3時間はかかるよ…といわれあきらめました。
   4月の第2日曜日には 豊太閤花見行列 が行われるが 
   今年は自粛で取りやめだそうです。

   古都の桜はビューティフルでした。   


京都 大阪の桜旅 1

2011-04-17 14:03:06 | 

            4月13,14,15日に 京都、大阪の桜を見てきました。
              京都の寺社を彩る桜、大阪の造幣局の桜の通り抜け、
              時期に恵まれてみごとな風景を見てきました。

              パソコンの具合が悪くて、3日間のレポートをアップしたのに
              題名だけ残して全部無くなってしまいました。
              ガッカリしましたが、もう1度思い出して、新しいパソコンで
              挑戦してみます。                                 

                                                    
 4月13日 平安神宮と原谷苑の 枝垂れ桜

   新幹線で10時過ぎに京都につきました。
   駅の観光案内で、桜の咲き具合を教えてもらい、2日間乗り放題の切符を買って、
   バスで先ず 平安神宮へ向かいました。
 
     

  

  

  

  

   

   京都の桜で一番見たいのは 平安神宮 神苑の枝垂れ桜です。
   映画「細雪」に登場する圧倒的に強烈なあの枝垂れ桜の場面を
   見た人は忘れることは出来ないんじゃないでしょうか?
   平安神宮の朱塗りの建物と、それと同色系統で少し色が薄い桜色との
   コントラストに、京都の雅を感じさせられました。

                              
  
   午後、「仁和寺」から山を越えて、「原谷苑」まで40分歩きました。

  

  

   

  
  
  


   「細雪」の冒頭に出てくる花見の場面は、「原谷苑」だったそうです。
   雨上がりの午後、4姉妹と次女の夫は 桜を愛でつつ散策し、
   「雨が降っても、槍が降っても、京都の桜でのうては花を見た気がせえしません」
   と劇中で語らせるのです。
   美しい女優達(岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、小手川祐子)
   美しい着物、上品な関西弁。
   谷崎潤一郎の代表作を市川こん監督が映画化したものでした。

   原谷苑は、金閣寺より衣笠山を超え、又、仁和寺より山を越えた
   中間の洛北 原谷の地にある個人所有の桜苑です。
   (季節限定 入場料1200円~1500円)
   昭和32年から丹精した20数種の桜とつつじ、レンギョウなどが
   春を歌い上げます。福島の花見山に似た生い立ちですが、
   俄然 数千本の枝垂れ桜が 天から滝のように降り注ぐ様は見事なものでした。 
   京都の 桜の隠れ里 という感じでしょうか。     

 


山高神代桜 (山梨県)

2011-04-12 14:59:32 | 

4月11日山高神代桜に会いに行ってきました。

   山梨県北杜市に、日本三代桜といわれる実相寺の神代桜があります。
   樹齢2000年といわれるエドヒガンの古木です。
   桜として始めて国指定の天然記念物になっています。

  

  

  
   
   周囲が12メートルもある幹は黒い岩のよう。
   こぶだらけで、ふしくれだって内側は洞になっています。
   昭和23年には「3年以内に枯死する」という宣告をうけて、
   樹勢回復工事が行われ、今はみごとに花を付ける様になりました。
   工事の公開、内容の説明は将来を引き継ぐ子供たちにも解説されたそうです。

   又、平成20年に神代桜の種が、武川小学校の子供たちに採取され、
   「国際宇宙ステーション」に乗って、約6ヶ月間宇宙遊泳して帰ってきました。
   その種はどんな花を咲かせてくれるんでしょうか?
   これからの2000年に歴史と伝説と夢を作ってくれるでしょうね。

   
  山門を入って真っ直ぐに本堂があります。    身延山久遠時の枝垂れ桜の子供  
  「美しい花を眺め、心和やかに、                   (昭和52年4月植栽)
  仏さまにも参詣して帰りましょう」と
  書いてありました。  当然ですよ!

   
   様々な桜と水仙の花ざかり           三春の滝桜の子供 ↑
                                        (平成12年4月植栽)
  
  

   水仙の黄、桜のピンク、            ↑ 神代桜と手前の背の低いのが滝桜の子供
   そして残雪の南アルプス 甲斐駒ヶ岳の雄姿。

   根尾の薄墨桜、三春の滝桜そして神代桜が日本の三代桜といわれています。
   夫々長い歴史をもった一本の名桜で、国の天然記念物です。
   4~5年前にこの神代桜を見にきた時は、高遠の帰りだったので1週間遅く、
   ほとんど散り終えていて、風景に輝きはなく、イメージも沸きませんでした。
   今は名木の子供達が成長して全体に華やか、
   お寺の境内だというのに、ゴージャスで、天国ってこんな所なのかもと思いました。

                                 

  
   韮崎の わに塚の桜 をご存知ですか?
   
  

   

   韮崎段丘のこんもり盛り上がった塚の上にある一本桜です。
   樹齢300年のエドヒガンサクラ。
   「日本武尊」の王子の墓だったとの説があります。
   背景の山は 深田久弥終焉の地、茅ヶ岳です。


   群生の桜は 「見に行く」 だが、一本桜には 「会いに行く」 がふさわしいと
   言った人がいます。 私は今年も出来るだけ多くの桜に出会いたいと思います。
  
   避難先の方から、「No more 自粛」 「どうぞお花見をしてください」
   とのお言葉を頂きました(新聞ですが)。ちょっと後ろめたい気持ちはありますが、
    私は普通の生活をして、季節を追っかけたいと思います。



                                                


日本フィル サントリーホール

2011-04-09 16:21:54 | 映画 演劇

4月7日日本フィルハーモニーのコンサートを聞いてきました。

   「春の調べ・名曲の午後」 サントリーホールにて。

   大震災から1ヶ月近くになりました。3月から4月下旬ぐらいまでの
   行事はすべて中止になった中、このコンサートだけが中止を免れました。
   
   指揮の 大友直人さんは震災後 東京で演奏するのははじめてで、
   大変悩まれたそうですが、被災地の方々や日本の復興のために
   祈りを込めて演奏させていただくと挨拶なさいました。

   バイオリンの 千住真理子さんは こんな時音楽に何ができるのだろうか?
   「皆で立ち上がろう、一緒に頑張ろう」 とプログラムに記してありました。


   演奏曲目は
  
   ウエーバー :     歌劇 《魔弾の射手》 序曲
   メンデルスゾーン : ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
   ドボルザーク :    新世界より

   誰でも聞いたことのある分かりやすい曲ばかりでしたので、申し込みました。
   指揮の大友直人さんは、長めのロマンスグレーの髪でダンディー。
   優雅な動きの指揮で、『新世界より」を堪能させてもらえました。
   千住真理子さんは初めて「生」にお目にかかりましたが、
   想像していたよりも可愛らしい印象でした。
   ストラディバリウスの音色にも真剣に耳を傾けてきました。

   ニューヨークでも、ウイーンでも、ハノイでもお見舞いと復興への応援の
   演奏会が行われていたようです。世界中が 被災された人々の深い傷が少しでも
   癒えるように、音楽の力で応援しよう・・・という祈りでしょう。
   この会場でも支援活動の募金が行われていましたので、心ばかり協力してきました。



   2時開演のサントリーホールへ行く前に、
   東京で一番好きな桜の名所、北の丸公園~千鳥ヶ淵を歩きました。
   まさにこの日が満開、申し訳ないほど見ごろの桜でした。

  

  

  
   
   
   


石砂山(神奈川県)

2011-04-09 12:05:14 | 山歩き

 4月6日石砂山(いしざれやま 588m 神奈川県)へ行ってきました。

   春の妖精、春の女神といわれるギフチョウを訪ねて石砂山へ。
   カタクリの開花、桜の開花の頃、華麗な舞を見せてくれるギフチョウを
   見たいと、神奈川県で唯一みられる石砂山をめざしました。
   
   『よく晴れて、暖かな(気温15度以上)、春の陽気』 が
   ギフチョウを見られる絶対条件。 この日はかなり条件をクリアしていました。
   春先のたった1ヶ月の期間限定、初めて行って出会えたら超ラッキーなのですが・・・。

   家を7時に出発し、相模湖を渡り 8時20分にNPO法人「篠原の里」前の
   駐車場に到着。ギフチョウが目的の他のパーティも来ていて、望遠レンズつきカメラに
   三脚を持った人達が出発しました。

  
  「篠原の里」  元の小学校を利用している施設。保育所、宿泊もできる。

   
   里の民家のいろいろな形の巣箱

   
   鄙びて静かな里の風景             登山口


   
   登山道の所々にギフチョウの採取禁止の看板があり、
   採取すると5万~30万円の罰金と書かれていました。


  
   カンアオイとシュンラン
  カンアオイは ウマノスズクサ科 年間を通して葉をつけていますが、
   早春、ギフチョウが現れる頃に新しい葉を出します。
   その新しい葉に卵を産み、幼虫はその葉を食べて成長します。

  シュンラン 最近、結婚披露宴でシュンランの花を塩漬けした、ラン茶を
   出すところがあって、シュンランの花が減少しているのだとか。

  
   杉木立の登山道が落葉樹に変わる頃、(カントウ)カンアオイが
   見られるようになる。頂上の少し手前まで200段弱の階段が続きます。

   後から男の人が登って来て、「今日はギフチョウが見られますよ。
   はずれたら50円あげますよ」・・・と保証してくれました。ホント?ゼッタイ?

   するとほどなく目の前をヒラヒラと舞い踊る蝶を発見! ギフチョウが飛んでいる!!
   「ほらネ 50円あげなくてすんだ~」    こんなに簡単に見られるの~!!!
   
   この人は久保田修さんという人で花や昆虫の本を書く人であることがわかりました。
   新潮文庫 「散歩で出会う花図鑑」 がこの4月1日に発行されたばかり、でした。

  
  ムラサキタンポポ (別名センボンヤリ) 花びらの裏は紫色。
  頂上の木の根元に3輪さいていただけですが、久保田さんはこれが目当てだったそうです。

  

  

  
   出会えた人は超ラッキー の「春の女神 ギフチョウ」
                                       
   
   ミヤマセセリ                   ヒオドシチョウ

  
   山頂で乱舞する蝶の撮影をする愛蝶家たち。

   あまり広くない頂上には10名以上のマニアがいました。
   4~5頭の蝶が低くとんでいました。連写モードで、カシャカシャカシャと蝶を追いながら
   カメラを振り回している人がいて、こういうテクニックがあるんだと知りました。
   木の葉や、土の上に羽を休めた時がど素人の出番。そ~っと近寄って写せました。
   「やった~!!!」 私にも写せたんですよ。

  
   
  
   帰りは 牧馬峠で車を置いて上ってきたひとの話を聞いて、そちらを下ることにしました。
   これがすごい道。地図にもない道で、ザレ場の連続。「絶対人にはすすめないゾ 」 と
   思いながらつかまる所もない急坂を慎重に下りました。やがて踏み跡が分かる道になり、
   牧馬峠らしきところに出ました。その間全く標識はありませんでした。
   あぶない道でした。
   また私達は車でいきましたが、篠原の里までのバス便は極端に不便です。 

   
   10年通っても1度もギフチョウを見られない人もいるというのに
   今回の私達は初めてなのにバッチリ写真もとれましたし、
   専門家の話も聞けました。感動ひとしおの一日でした。       


見沼田んぼ (埼玉県)

2011-04-08 19:34:37 | ウオーキング

4月5日見沼田んぼへ花見ウオーキングに行ってきました。
   一昨年、「B 山の会」 で花見ウオーキングが行われました。
   が、 私は都合が悪くてその時参加できず、昨年も行けなくて
   ず~と宿題をかかえていました。

   
    
   見沼通船堀の入口(国指定史跡)
   1731年に徳川吉宗の命により作られた日本最古の閘門式運河。
   この通船堀の開通により水運の範囲が広がり、この周辺の村々と
   江戸が結ばれました。

   
   代用水のほとり、名門明の星学園の桜     桜がチョット早くてまだ桃が盛りでした。

   
   この菜の花畑は小学校の畑でした。      広大な荒地。何かに使えないんですか?

   
   周辺の地図                    等間隔に桜並木がず~っと続きます。
   

   見沼田んぼは、さいたま市から、川口市の東部にかけて広がる
   緑地帯になっており、現在は苗木などの畑が多くなっています。
   かつては1200ヘクタールにおよぶ水田(米作)が広がっていたそうです。
   
   この代用水には東縁と西縁があり、どちらも見事な桜並木になっています。
   5日はちょっと早くて、3~4分咲きでした。 
   JR東浦和の駅から約9キロ、3時間ほどかけて歩き、 さいたま市立病院へ行き、
   そこからバスで浦和駅へ帰りました。
   膝の悪い夫にあわせて、写真を撮りながらのゆっくり散歩でした。


   


高尾山 (131)

2011-04-08 13:49:20 | 山歩き

4月4日裏高尾へ早春の花に会いにいってきました。

   春の妖精(Spring Ephemeral =春先のはかない命) 
   と呼ばれる花たちがあります。
   冬枯れの林の中で芽を出し、あっという間に成長して花を咲かせ、
   春の到来を告げてくれるのです。
   そして、落葉広葉樹が新緑の葉を広げる頃には 枯れて、
   地上から姿を消してしまうのです。
   ほんの春先の短い期間だけの はかない、かれんな花を見てきました。

  
   ニリンソウ。  一輪草、三輪草もあります。

  
   アズマイチゲですが、八重ですね。

  
   ハナネコノメ   日影沢の渓流沿いの岩にビッシリ咲いていました。

  
   カタクリ 発芽してから花を咲かせるまでに7~8年もかかるそうです。

  
   日影沢の渓流

  
   コチャルメルソウ 湿った所に生えています。

  
   ヤマルリソウ 花はせいぜい1センチほど。
            葉はまだ地に張り付いてロゼット状。


 高尾はすみれの宝庫だといわれます。

   
   エイザンスミレ                  タチツボスミレ
   
   ナガバノスミレサイシン             タカオスミレ  花にはまだ早い。
                                ほとんど絶滅危惧種です。
  

  

   
   ユリワサビ  ワサビを小形にした形    ハシリドコロ 有毒植物   これを食べると
                              幻覚症状を起こし、走り回ることからの名。

   
   日影沢のキャンプ場です。          ショウジョウバカマ 


   春一番に花を見に行く所は日影沢です。
   渓流の水際にハナネコノメ、アズマイチゲ、コチャルメルソウ
   イチリンソウ、ニリンソウ、フサザクラ、アブラチャンなどが
   次々と咲き競い花追い人たちを感激させてくれています。

   木々の芽が日ごとに膨らんで、カツラの林が赤く染まってきました。
   
   


春の院展 三越

2011-04-03 15:31:16 | 美術館

4月1日 春の院展を見てきました。
   昨年から院展の会場は日本橋三越になっています。

   ほとんどの展覧会の催しが中止になっている中で、
   院展は勇気があるな~と感心して見に行ってきました。

   

   同人の「作品解説」のリーフレットを頂きました。
   それぞれの作品への思いがつづられています。 が、画家の皆さんが総仕上げの頃に
   大震災があって、特別な思いを抱かれた事が記されていました。


   後藤純男さん  ・・・ この時だからこそ、絵描きの私に出来ることは、
     ただひたすらに祈りながら絵を描く事。そして作品をご覧下さった皆様が、
     ほんのひと時でも現実を忘れ、安らぎを感じて頂ける作品を描くこと。
     絵の果たす役割、力があると信じています。

   那波多目功一さん ・・・絵を描く事しか出来ない画家人間の無力さを
     つくづく思い知らされました。やわらかい光、恵みの光がすべての人々に
     神の光となって注ぐように念じながら製作を終えました。

   大矢 紀さん  ・・・院展創立者の岡倉天心先生が愛された茨城の五浦六角堂も
     津波で流されてしまいました。多くの院展の友人、知人の人々も作品は出来ても
     列車、車などの搬入手段がとれず、不出品のかたがたも多いと聞きました。
     被災された方、震災で亡くなられた皆様には心より哀悼の意を表します。

   会場の雰囲気に春の輝きは感じられず、1つ1つの作品からは祈りを感じました。
      何も出来ずに心痛む毎日ですが、画家のみなさんも同じ気持ちなのがわかりました。



   
   ウチの近くの桜が開花しました。    4月1日

  
   全体に2分咲きでしょうか。     4月2日