花歩る木

山と旅がすきです

プラド美術館展

2016-01-23 15:20:47 | 美術館

 1月22日 「プラド美術館展ースペイン宮廷 美への情熱」 を
      東京・丸の内の三菱一号館美術館へ 見に行ってきました。~1月31日まで。

      16~17世紀に君臨した、歴代のスペイン王が集めた“小さな”作品が多いのです。
      小さなサイズの絵は、宮殿や邸宅の小部屋などに飾られ私的な空間で楽しむものでした。
      
       
     エル・グレコ(スペインの三大画家)の「受胎告知」    ヒエルニモス・ボスの「愚者の石の除去」
       
     作品保護のため輸送と公開が厳しく制限されている“板絵”35点の内の2点。
     今回の目玉です。


        
       ムリーリョ 「ロザリオの聖母」              ゴヤの作品で「カルロス4世の家族」に
                                        かかれている王妃の若いころの肖像。
     スペインのラファエロ  と言われるムリーリョの作。   
     今回の展覧会で私が一番好きな作品でした。


            
       美術館3階からみた中庭

       
      八代亜紀コンサート

      日比谷公会堂で、2時から「八代亜紀コンサート」を聞いてきました。

      新聞社が券をくれたので、物珍しくもあって、美術館の後、日比谷へ
      いき、2000円+したので、1階の割といい席を確保できました。

       

       俄然、中高年で満席。2時から4時まで会場は亜紀さんのトークと歌で
       熱気と陶酔でいっぱい。居眠りする人なんかいませんよ。
       TVでみるよりも歌が上手でした。
       特に、フィナーレの、「雨の慕情」と最後の「舟歌」は、絶品!!
       しばらく耳から離れなくなっています。


      


ボッティチェリ展(東京都美術館)

2016-01-21 16:57:30 | 美術館


1月20日 東京都美術館で開かれている 「ボッティチェリ展」 を見てきました。
                              1月16日~4月3日まで

     日伊修好通商条約締結150年記念で
     世界中からボッティチェリの作品を集めた大回顧展でした。
         15~16世紀のイタリア・フィレンツェに生きた、ルネッサンス期の巨匠です。

          ルネサンスの時代は「人間発見の世紀」とも言われ、イタリア諸都市、
     とりわけ、フィレンツェで興った“人間中心主義”の大きな文化運動です。

     世界の美術の大もとはフィレンツェのウフィツィ美術館から始まったような気がします。
     ルネサンスの春を謳ったボッティチェリ(1445~1510)は、この街に
     生まれ育ち、フィリッポ・リッピに師事し、その子フィリッピーノ・リッピを弟子にして
     大富豪で、市の権力者であったメヂィチ家の庇護をうけて作品を製作しました。     
     美術館でもとりわけ人気が高いそうです。

     
     私たちの市で、年に何回か市民のための美術講座が行われます。
     世界の美術館巡り、名画の話などが聞かれて楽しい勉強をさせて
     もらっています。     講師は美術史研究家の斎藤陽一先生。
    
     斉藤先生のレジュメと、私が5~6年前に訪れた時の記憶をたどって
     この展覧会を見てきました。
     

       
      都美のポスター                会場を出たところに立っていたのは、ボッティチェリさん
      「聖母子(書物の聖母)」

      
      「東方三博士の礼拝」聖書の一場面です。                  HPより
      群衆の何人かはメディチ家の人物。右端でこちらを見ているのはボッティチェリ自身の自画像

        
      「美しきシモネッタの肖像」           少し年を取った「シモネッタ」      HPより
      貴族達のあいだで絶世の美女と謳われた「シモネッタ」貴族の人妻でありながらパーティに
      駆り出されたり、画家のモデルになったり、大人気だったそうです。

      
      都美の3階から見た入口へのアプローチ

      展示は4部構成で、第1章は、ボッティチェリを庇護したメディチ家が世界中からあつめた
      芸術品コレクショウン。
      第2章は、ボッティチェリが弟子入りしたフィリッポ・リッピの作品
      第3章は、ボッティチェリ自身の作品。20点を超す画風の移り変わりが分かります。
      第4章は、フイリッポ・リッピの息子で、ボッティチェリに弟子入りしたフィリピーノ・リッピの
      作品に分かれていて、理解しやすかったです。

      

      帰り道、上野から地下鉄銀座線に乗って、日本橋三越へ寄りました。
      
      愛と絆 (吉野石膏珠玉のコレクション展)   観ました。  (1月20日~2月1日)

      石膏建材の大手メーカー・吉野石膏が所蔵する近代絵画のコレクションの内
      日本画家高山辰雄(1912~2007年)と、仏画家マルク・シャガール(1887~1985年)
      の人間の“愛と絆”をテーマにした作品を中心にしたもの。

      他に、「日本画五山」とよばれる日本画家5人(東山魁夷・杉山寧・高山辰雄・加山又造
      平山郁夫)の作品を含む約100点が展覧されています。
      
      


博物館に初詣で

2016-01-06 10:42:12 | 美術館

 1月5日明けましておめでとうございます。
       今年もよろしくお願いいたします。

       毎年のことですが、上野へ「初詣で」に行ってきました。
       トーハク(東京国立博物館)では、「富岳三十六景」や「松林図屏風」などの
       新春特別公開の名品が見られます。
       出来るだけ はずしてはいけない新年の行事にしています。

        

            
         上野駅・公園口から広場に出ると、噴水池にチューリップが満開でした。

        
        東京国立博物館・入口の生け花(真生流・山根由美さんの作)
        毎年飾られる生け花を見るのは楽しみの一つ

        
        正面入り口から2階への階段、展示室があります


        松林図屏風 (国宝) 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀  ~1月17日まで        

        
         左隻
        
        右隻
        毎年新年に公開されます。写真も撮っていいんですよ。

        富嶽三十六景の内、「三役」と言われている。 葛飾北斎筆 江戸時代・19世紀

        
        山下白雨(さんかはくう)

        
         凱風快晴(がいふうかいせい)

        
         神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)
         
        北斎は、アメリカのライフ誌が選んだ「この千年で 最も重要な功績
        を残した世界の人物百人」に日本人として唯一選ばれている人なんです。

       
        「博物館に初詣で」は、12年前の申年から始まって、今年で13回目。
        2巡目に入ったそうです。1月2日、3日には、和太鼓や獅子舞などの
        伝統芸能ももようされますが、混雑がこわいので平日に行きました。

        こんな内容の濃い博物館を入場料は、一般620円、満18歳未満と
        70歳以上は無料なんですから、帰り際にお賽銭のつもりでdonation
        しませんか?