花歩る木

山と旅がすきです

古代ギリシャ展

2011-07-30 15:47:26 | 美術館

7月27日
   午後、上野の西洋美術館で 
   「大英博物館 古代ギリシャ展」 を見てきました。

        
                  国立西洋美術館

   この展覧会は 7月5日から9月25日まで開催されています。
   大英博物館のギリシャの美術品から、完成度の高いものだけ
   135点を 4つのテーマに分けて展示されています。

   「THE BODY」 究極の身体、完全なる美  
   という副題がついていて、そのほとんどが、人間の「身体」を表しています。
   人間の身体こそが、美の極致ーーーーーーー
   

         

   女性裸体像の傑作アフロディティ像は溶けるように柔らかな表現で、
   自身の像を見た女神はこう叫んだという。 「どこで私の裸をみたの?」

   「円盤投げ」は傑作中の傑作。日本初公開ですが、初めて見るような気がしないんですよ。  
   「筋肉がすばらしい!」 「顔が小さいネ」・・とみている人の声。

   

    
   彫刻には色はありませんが、陶器の模様は面白かったです。
   紀元前500年以上のものとは思われませんね。

   開幕してから3週間以上たって、平日だったからか、
   1時半に入場しましたが、それほどの混みようではなく、
   作品は充分見られました。




  
  
       ついでに 不忍池の散策。ハスはまだちょっと蕾が多い(7/27) 


映画 小川の辺

2011-07-30 13:57:27 | 映画 演劇

7月27日 映画と美術展に行ってきました。

  お天気に見放されて、山の計画を1週間延期しました。
  こんな時は 気になっていた映画と美術館へ行きます。

  午前中、新宿で  映画 「小川の辺」
  を朝一番で見ました。

       
  
   藤沢周平原作映画 は今まで8作あるそうですが、
   全部 見ていますし、この作品も期待していました。  

   戌井朔之助(東山紀之)は主命によって、
   海坂藩を脱藩した義弟(片岡愛之助)を討つことに。
   剣の腕を買われてのことだが、義弟も妹田鶴(菊池凜子)も剣の達人。
   だが、戌井は命令を静かに受け入れ、妹夫婦を追う。
                                      というストーリーです。

   山形県庄内地方をイメージした“海坂藩”が舞台です。
   朔之助と奉公人、新蔵(勝地涼)が田鶴夫婦を探す道中の撮影は
   日本の原風景をたっぷり拝見させてもらえました。
   山形県内各地でロケ、その映像の美しさは大きな見どころで、
   「あの山は月山に違いない。あの道はどこ?」 と感激しきりでした。
   エキストラに山形県の吉村知事も出演されていたとは・・・。

   素晴らしい原作、脚本で東山紀之の凛とした演技がよかったです。
   共演者もすばらしく、藤竜也の静かに、渋く、
   勝地涼クンの真っ直ぐな視線には一番惹かれました。
   この人は初めてしりました。25歳、これからいい仕事をしてくださいね。

   武士の立ち居振る舞い、しゃべり方などに魂がこもっている作品でした。
   分かっていてもあえて口や表情に出さない、抑えた目の演技が秀逸でした。

   ちょっと気に入らなかったこと。
   庭の木を見て、嫁が舅に「今年は花が咲きませんね~」と。
   最後に白い花(造花)が咲くんですが、形はざくろでしたが、ザクロは赤だし。
   何の花? 季節感のある花だったらよかったのに、・・・と思いました。 
            早速 図書館に原作 「海坂藩大全」 を頼んできましたけど。

   残念だったこと
   映画が終わって観客数を数えてみたら、20人。
   ストーリー的にも演出面も派手なところがなく、万人受けしないのでしょうか?
   この日は、朝1回のみの上映でした。見事な映画なのに~。

                                               
   
   


尾瀬 アヤメ平、日光キスゲ

2011-07-18 12:50:00 | 山歩き

7月14日15日 尾瀬へ行ってきました。

   7月14日 群馬県側の入山口、鳩待峠からアヤメ平に登りました。
   かつては 「山上の楽園」 と呼ばれていたアヤメ平ですが、
   戦後のブームで踏み荒らされ、湿原が裸地化して植物が失われました。
   だが、東電や群馬県などの40年以上の地道な復元活動で9割が回復できたそうです。
   
   今は 木道がしっかり山全体に行き渡り、ぬかるみなどありませんでした。
   その上、歩く人が極端に少なく、途中で出会った木道補修の3人の若者ぐらい。
   木道の材料は国産の落葉松で(折れにくく、水に強い) 10年前後で架け替えるとか、
   廃材は 尾瀬の「木道エコペーパー」として 東電社員の名刺やパンフレットに
   使っているそうです。 東電さんの知られざるいいお話をお聞きしました。

   アヤメ平、と聞くとアヤメが咲き乱れる湿原を想像しますが、
   地名の由来はキンコウカの葉をアヤメの葉と見間違えたことによる、
   と言われています。
   今の アヤメ平は360度の大展望で、緑を取り戻し、鳥がさえずり、
   静けさを存分に満喫できる 「天上の楽園」 そのものでした。
   


                     画面右下の四角をクリックして大画面で見てください。

   7月15日 竜宮⇒見晴⇒東電小屋⇒牛首⇒山の鼻⇒鳩待 と歩きました。
   梅雨が明けた尾瀬ヶ原はニッコウキスゲのシーズンです。
   東電小屋からヨッピ橋をわたって牛首への道はニッコウキスゲに埋め尽くされていました。
      

    
   コバイケイソウの実          カラマツソウ       チングルマの花穂とサワラン
    
     タテヤマリンドウ          コヨウラクツツジ         ヤグルマソウ


   はるかまで続いているニッコウキスゲの海原、
   一面黄色で埋める華やかさは尾瀬を象徴する眺めでした。
   
   尾瀬国立公園が掲げる基本理念は
   「みんなの尾瀬を、みんなで守り、みんなで楽しむ」 というものです。
   何度でも行きたい。花々と出会いたい。新しい感動にふれたい。
   大好きな尾瀬です。
                                                                                       


      なでしこJapan バンザーイ!!   
    朝 4時半からかじりついてみてました。 感動!! おめでとう!!


富士山五合目須走口

2011-07-10 14:22:06 | 山歩き

7月6日富士山の須走口五合目にいってきました。

   富士山への登山口は
    吉田ルート、御殿場ルート、富士宮ルート、須走ルート がありますが、
   須走口五合目ってどんなところなのか、急に行ってみたくなりました。
   お天気を選んだつもりでしたが、ザンネン 富士山は裾から雲の中。

   「ふじあざみライン」(全長約11キロ)を車で五合目まで行き
   右へ「小富士」 左へ「まぼろしの滝」

   
  朝八時頃到着したのに駐車場はほぼ満杯    五合目からの登山地図

   
   2軒のお店があります              古御岳神社   右横が登山口
   
  「小富士」へ
  
  
   霧で何も見えないのを覚悟の上で 「小富士」 へ行ってきました。
   往復4~50分のところにあって、樹林帯を抜けると突然明るい(晴れていたら)  
   小富士の山頂に出ます。富士山頂や山中湖、丹沢、箱根の山々などがみえる
   格好の展望地だそうです。

   「まぼろしの滝」へ
  
   「まぼろしの滝」へ行く道ですが、まさに 樹林帯を過ぎた富士の登山道そのもの  
  
  
  
   まぼろしの滝    5月中旬~六月中旬頃 富士の雪解け水で滝になるところ。
   五合目駐車場から往復50分  (今は1滴も水はありませんでした)
   
   
  フジアザミ(キク科)8月頃紫色の花を付ける       オンタデ(タデ科)
   
   ミヤマオトコヨモギ(キク科)            テガタチドリ(ラン科)


  
   和製グランドキャニオン

   「日本にもグランドキャニオンがあるよ」と
   五合目案内所の係りの人が教えくれました。
   15分ほど車で ふじあざみライン を下りた左手に「グランドキャニオン」
   と彫った石碑が たっていました。
   その先に 「無断立ち入り禁止」「危険」 の看板あり。
   道はその奥に続いていて、「無視していいから」といわれていましたが
   ちょっといい気持ではなかったです。
   なにしろ 「陸上自衛隊」の「東富士演習地域」内なのですから。
  
   入口から20分ほど進むと確かに(規模は小さいが)グランドキャニオンがありました。

  
   3コースをハイキングしましたが、全く誰にも会いませんでした。
   眺望のない霧の中を夫と2人だけ。
   ほかの人は富士山頂上をめざす人ばかり。
   定期バスで来て、日帰りする人もいるようでした。 

   須走口からの登山は 樹林帯の中を行くので涼しい、人が少ない・・・などで
   お勧めだと案内所の人が言っていました。
   もう 富士登山は終了したつもりでしたが、又行ってみたくなりましたね~。
                                                     

 


南蔵王縦走(山形 宮城)

2011-07-04 19:54:26 | 山歩き

 6月30日 7月1日 蔵王の山を歩いてきました。

   B山の会の6月は「蔵王の花」を見に行く山行でした。
   南蔵王縦走は10年ほど前に行ったことがありますが、
   秋だったので、花はありませんでした。
   今回はリーダーが花の山を案内してくれるというので
   大きな期待をもって、この日を楽しみにしていました。
   が・・・

   1日目は雨は降らなかったけど 霧。
   2日目は早朝から土砂降り。    
   それでもリーダーは 「そのうち晴れるから、行こう!」 って言うんです。
   一行19人はしぶしぶ引っ張られて雨の山歩きをしました。

  
                          画面右下の四角をクリックすると画面が大きくなります。
               画面左下の2本棒をクリックすると終わります。
     

   蔵王連峰は山形県と宮城県にまたがる山なみですが、
   蔵王山という山はありません。
   最高峰の熊野岳(1841m)、刈田岳(1758m)などが聳え、
   エメラルドグリーンの 「お釜」 を抱えて、
   夏は観光客、冬はスキーヤーでにぎわうところです。

   この山塊で最も緑が濃く、花が多いのが南蔵王。
   雨降る中、芝草平の湿原を通って、屏風岳(1825m)までピストンしましたが、
   この静かな山域をもう1週間前の晴れの日に来たかった !!
   もう1度トライしたい山です。                            
   
   
         タニウツギ                     アカヤシオ
   
   ギフチョウさん どうしてこんな所に?           アカモノ
  
                      ウラジロヨウラク
   
        コバイケイソウ                 ゴゼンタチバナ


   熊野岳山頂には、故郷の山、蔵王を歌った 斉藤茂吉の
   「陸奥(みちのく)をふたわけざまに聳えたまふ 蔵王の山の雲の中に立つ」
   の碑がたっていました。
   私達も「雲の中に立」ってきましたよ。文学のかおりにも浸りながら・・・