花歩る木

山と旅がすきです

琳派 山種美術館

2018-06-29 16:27:06 | 美術館

 

 2018年6月28日 午後 山種美術館の 「琳派ー俵屋宗達から田中一光へ」を見てきました。 

      今年は、琳派の酒井抱一の没後190年、及び鈴木其一の没後160年に当たり、
      それを記念して、江戸時代、俵屋宗達、尾形光琳・抱一を中心に花ひらいた
      琳派が現代のグラフィックデザイナーにも受け継がれている伝統をたどる展覧会です。

      
      「千羽鶴」 加山又造 1977年  入口を入ってすぐ目に入ります。(1階のロビーに常設) 陶板

          
      「鹿下絵新古今集和歌」俵屋宗達(絵)  本阿弥光悦(書)       写真はテレビ・「日曜美術館」より

                         
                  「JAPAN」 田中一光 1986年

      
      伝俵屋宗達 「槙楓図」 17世紀    幹や枝が造る曲線やカーブを意識した構成

      
      「四季花鳥図」  鈴木其一   19世紀
      
       「白楽天図」 尾形光琳 18世紀   能生の一場面をデザイン感覚で描いている
      
      「翠苔緑芝」 速水御舟 1928年     宗達に傾倒している描き方

      年2回ある市民講座(美術)で、7月は、「日本美再発見・琳派の美学」・・・・を講義してもらいます。
     それの予習にピッタリでした。   講師は美術史研究家・元NHKプロジューサーの方です。
      
      


所沢の百合園(埼玉県)

2018-06-26 21:13:26 | 散策

2018年6月25日所沢の百合園へ行ってきました。   6月2日~7月8日まで

      百合園は、西武球場のすぐそばにあるんですが、そこへ行くまでが大変。
      西武鉄道・新宿線所沢と西所沢で2回乗り換えて「西武球場前」駅へ到着しました。
      駅を下りると左が「西武球場」、右へ行けば「百合園」が近かったです。

      この日も猛暑日の予報で10時過ぎでギラギラ暑い!  空はピーカン。
      早咲きの花はピークを過ぎた感じですが、これからは遅咲きが開花するようです。
      遅咲きの「ハイブリッド」は、下向きに咲く花が多く、芳香が素晴らしいのだとか。

      
      
      
      50種・約45万株の百合が、狭山丘陵の地形そのままに咲き誇っています。
      ゆったりとしたアップ・ダウンの散策路で色鮮やかな百合を鑑賞出来ました。

    要所要所に、休憩所があって、そこでは冷たい飲み物、アイス、百合園おすすめの
     「ユリ根の天ぷら」うどん・そばがあり、いただきましたが、思ったよりおいしかったです。
入場料 大人1100円    ユリ根うどん」1000円


      狭山不動尊    天台宗別格本山の寺院。   本尊は不動明王

 
     
      
      
      

      徳川家に由緒のある門、搭、鐘などがあるな~~と、不思議に思っていましたら、
      西武鉄道の元オーナー堤義明氏が造ったものだそうです。プリンスホテルの開発に
      伴い、主に東京・増上寺の徳川家ゆかりのものなど各地から集められた文化財が
      境内に配置されているんだそうです。

      西武ライオンズが必勝祈願するお寺のようです。


太宰治桜桃忌 散歩 (三鷹)

2018-06-18 17:59:44 | 散策


2018年6月16,17日 太宰治没後70年の特別展が三鷹市美術ギャラリーで行われています。
                                             6月16日~7月16日まで
      桜桃忌近くなると、三鷹には、太宰フアンと思われる若い人がゆかりの場所を訪ね歩いています。
      没後70年ともなると、年々人数が少なくなるかと思いきや、最近は、中国、台湾からのフアンが
      多くなってきているそうで、映画、漫画の影響も大きいんでしょうネ。

       私の家は三鷹の隣町、跨線橋を渡ればあと7~8分の所です。
      今では、太宰の生きた町で、そのまま残っているのは、この跨線橋だけだそうです。

      
      
      今でも、子供に電車を見せに来るところ。お天気のいい日には富士山を、夕日を見に来るところです。

      禅林寺    

      
      禅林寺入口
      
      太宰治の墓
      
      向かいにある 森林太郎(森鴎外)の墓

      
      「フォスフォレッセンス」太宰作品から名をとったブックカフェ
      禅林寺から約1.2キロ離れた(バスに乗っていった)ところにある、ちいさなお店。

       
      今は、市が運営する「井心亭 せいしん亭」  この向かいに1939年から終戦前後をのぞく7年半、居を構えた。
      新築の借家で40平方m。美知子夫人との間に3人の子に恵まれ、生涯で150点の作品のうち、90点
      近くを発表した家。今は全て建て替えられて、現存していません。「玄関の前のさるすべり」は、井心亭に
      移植されています。
       
            玉鹿石 太宰を偲んで、故郷、青森県金木町産の玉鹿石を石碑としました。
      このあたりの玉川上水で(道路を挟んで向こう側)、太宰は入水したそうです。39歳でした。
      
      
      「太宰治文学サロン」  2009年、生誕100年を記念して、太宰が通った酒店「伊勢元」の跡地に
      開設しました。 「資料展示」「情報交流」の場です。ボランティアの人がいろいろ説明して下さって
      是非立寄って見るべきところです。

      文学サロンの企画展示  太宰治の “愛の言葉”      の内 

      笑われて、笑われて、強くなる。       「human lost」 昭和12年

     不思議なもので、大きい苦しみのつぎには、きっと大きいたのしみが来ます。
                                               「虚構の春」 昭和11年

     人に「愛される資格」が無くっても、人を「愛する資格」は、永遠に残されている筈であります。
                                               「ろまん灯籠」 昭和15年

                                                                
     どのようにぶざまな言葉でも、せつないこころがこもっておれば、きっとひとを打つひびきが出るものだ。
                                                    「逆行」昭和10年


      


プーシキン美術館展(東京都美術館)

2018-06-16 15:49:00 | 美術館

2018年6月12日東京都美術館へ「プーシキン美術館展ー旅するフランス風景画」展を
      見に行ってきました。     ~7月8日まで。

     プーシキン美術館(ロシア・モスクワ)からは、三度目の来日ですが、今回は17世紀
     ~20世紀初頭のフランス風景画が65点展示されています。

     
      今日は何の日? 「シャンシャンの1歳の誕生日」なんですよ。上野の森は、大盛り上がり。
           
      
      
      案内板代わりの広告          美術館ロビーの広告 クロード・モネの「草上の昼食」 
      モネの《草上の昼食》 1866年 この作品は初めての来日。今回の大目玉。
      印象派の誕生前、26歳の若きモネの魅力あふれる作品です。    

      
      赤い建物は、都美術館   サルスベリ(百日紅)
      

      
      ポール・セザンヌ 《サント=ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め》 1910年
      
      南仏・プロバンスを旅したとき、セザンヌのアトリエを見学し、そこから歩いて15分ほどの
      レ・ローヴの高台へ行きました。目の前にヴィクトワール山が開けて見えたのは感激でした。

      
      アンリ・ルソー《馬を襲うジャガー》1910年                      写真はHPより
      ジャングルどころか、フランスを出たこともないルソーが想像力で描くんでしょうか?
      今回も一番人気で、2階出口の写真撮影コーナーは行列ができていました。

      ロシアの2人のコレクター、セルゲイ・シチューキンとイワン・モロゾフが20世紀初頭に収集した
            コレクションなのです。お金とセンスとエネルギーが溢れていたんでしょうね。


     「プーシキン美術館展ー旅するフランス風景画」 「至上の印象派展  ビュールレ・コレクション」
      ともに、印象派が見られて、満足でした。


      

      


      


      


鎌倉散策・浄妙寺あたり

2018-06-15 13:43:42 | 散策

2018年6月15日鎌倉へ行ってきました。
      最高気温24℃、曇り、湿度が低い…。これは鎌倉散策向きだと思って、
      映画を予定していたのに、急に方向を変えて出かけることにしました。

      今、鎌倉で行って見たかったのは、浄妙寺あたりの「一条恵観山荘」です。
     
      鎌倉駅⇒田楽辻子⇒報国寺⇒旧華頂宮邸⇒一条恵観山荘⇒浄妙寺

      鎌倉駅からバスで「杉本観音」まで行き、滑川を渡って、田楽辻子(でんがくずし)の
      みちを歩いて行くと、報国寺の参道へ着きました。

       

      報国寺     竹の庭がうつくしい 鎌倉公方終焉の地   

      
       境内は掃除が行き届いていて、小さ目ですがうつくしいお寺。
      
      
      孟宗竹が1000本。昼なお暗いなかに石仏や五輪塔が祀られている。
      
       足利義時・義久の墓といわれるやぐら。

      旧華頂宮邸    フランス式庭園がある戦前の洋館

      
      普段は後ろの庭園を公開。邸内は4月と10月に2日づつ公開される。今、バラとアジサイが見ごろ。

      一条恵観山荘     国指定 重要文化財

       一条恵観山荘は、京都・西加茂から鎌倉浄明寺に移築されて、広さは小さくなってしまったようですが、
     滑川と対岸の衣張山を借景にして水辺の田舎屋風の風情を満喫できます。築400年ほどの建物の
     ようです。昨年の6月に一般公開されて、お茶の会などの行事もあるようなので、訪ねてみては
     いかがですか?

     金沢街道沿い、浄明寺バス停から歩いて2分 。        

      
      
      
      茶席「時雨」の円窓 (茶席運営時のみ拝見できます)

      浄妙寺  鎌倉五山の第五位の禅寺

      

      
      手入れが美しい境内  大きな屋根の本堂    四季折々の花が咲く。
      
      浄妙寺境内奥の高台に「カフェレストラン・石窯ガーデンテラス」があって、以前に3回行きましたが、
      石窯やきのパンにイタリアンがおいしかったです。お庭は、イギリス人のガーデナーがデザインしたと
      聞いていました。浄妙寺本堂から、かなりの坂道を登るので、今回は、スルーして、喜泉庵で抹茶を
      頂いて、八幡神社経由小町通りをぶらぶらしながら、早めに帰りました。

      


小石川後楽園、柴又(東京)

2018-06-06 15:44:13 | 散策

 2018年6月4日都内の小石川後楽園と柴又へ行ってきました。

      文京区にある「小石川後楽園」は、水戸徳川家の二代藩主光圀の代に完成した庭園です。
      後楽園の名は、「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」と言う意の
      先憂後楽から付けられたそうです。

      花菖蒲が見ごろだろうと、9:30開園に合わせて、飯田橋駅から急ぎました。
      入口で「花菖蒲を楽しむ」というチラシが迎えてくれました。

       
      
       花菖蒲をまじかに見れるように菖蒲田の脇に木道が設置されていて車いすも通れます      
      
       築山の上から

      内庭    水戸藩書院のあった所。蓮が咲いていましたが花は全部白で撮り映えしません。

      
      

      柴又

      
      
      帝釈天の山門
      
      本堂の立派な彫刻には驚きました。続いて立派なお庭にも感心して、帝釈天の株が急上昇!

      山本亭

      
      

      柴又を訪れたのは、この「山本亭」を見たかったのです。アメリカの日本庭園専門誌による
     2017年日本庭園ランキングが発表され、なんと3位にランクされたのがこの山本亭なのです。
     因みに、1、足立美術館 2、桂離宮 3、山本亭…だっていうのです。
     小さなお庭でした。料金100円でしたが、お抹茶を頂いて(+お菓子)600円。 
     それにしてもな~~              帝釈天をぐるっと回ればすぐです。

         


      

      


鎌倉1day trip(2)

2018-06-05 14:45:32 | 散策

2018年6月2日続き

           明月院 ⇒長寿寺 ⇒亀ヶ谷切通し ⇒英勝寺 ⇒寿福寺 ⇒ 鎌倉駅

      静かで、苔庭が美しいお寺がある…と、聴いていました。
      しかし曜日、季節限定で公開されているので、なかなか日程を合わせられませんでした。
      (4~6月・10~11月の金・土・日曜祝日のみ公開(雨天中止)    300円

      長寿寺     明月院から約20分。北鎌倉駅からも約20分。亀ヶ谷坂の北口。
                足利尊氏が自邸のあとに創建した寺。

      
      山門をくぐって、本堂までのびる参道
      
      観音堂 奈良円成寺の多宝塔を大正時代に移築したもの
      
      「おしゃべりをしないで!」  と、何度も警告があります。
      
      本堂でも、書院でも心静かに拝観しました。
      
      亀ヶ谷坂  

      長寿寺の脇の坂を登っていくと、鎌倉七口の一つ、亀ヶ谷切通しになります。
      経済的にも軍事的にも重要な場所だったようです。鎌倉市中方面への下りは、かなりの
      急勾配
でしたが、両側の崖には草花が咲いて、風が通る楽しい道でした。

      英勝寺  鎌倉随一の尼寺。花の寺。
      
      
       徳川家康の寵愛を受けたお勝の方が、先祖の太田道灌のやしきあとに創建した尼寺
      
      イワタバコ

      寿福寺        鎌倉五山第三位の禅寺

      
      総門から仏殿に向かって石畳の参道が続く

            
       鎌倉五山を表す石の塔          北条政子の墓           源実朝の墓
                                       
      寿福寺は、凛とした佇まいの禅寺です。本尊は釈迦如来、開基は北条政子だそうですが、
      一般公開されていません。裏山には北条政子、源実朝のお墓があって、ここは自由に入れます。
      島崎藤村、大仏次郎などの文学者のお墓もあるらしいのですが、案内板がないので、
      行けません。
      
      参道の石畳は鎌倉随一美しいといわれています。特に雨に濡れて黒くなった石畳は美しい
      んだそうです。
鎌倉で雨になったら、嘆いてないで、寿福寺へ行ってみましょう。

      駅へ着いたらまだ正午。ランチをして、疲れたからまだ早いんだけど帰路に着きました。       


      
                                    


鎌倉1day trip (1)

2018-06-05 10:58:23 | 散策


2018年6月2日鎌倉へ行ってきました。
      一番の目的は、北鎌倉・山ノ内の“長寿寺”に行ってみたい。 どうせ行くんなら
      近くの明月院のアジサイを見よう・・・と計画しました。
      この時期、開門は8:30ですので、8:10に北鎌倉駅についたのですが、しばらく進むと
      「明月院最後尾」という看板を持っている人がいてオドロイタ~~~                  
                                                                     
      
      9時に入れましたが、混雑はスゴイ!!
          
           本堂の前
     
      花はよく咲いていましたが、深みの青「明月院ブルー」になるにはあと4~5日かかるかな?
          
      本堂の円窓「悟りの窓」のむこう側に見えるのが後庭園です。その絶景を写さんと行列に並びました。
          
      後ろ庭園から反対に園窓を見ました。
      後庭園は初夏の紫陽花と花菖蒲、晩秋の紅葉の季節のみ特別公開されます。(+500円)
          
      まさに一番見ごろのハナショウブです。      花柄をとるのが係りの人の毎日の仕事
          
      きれいに手入れされた竹林があります。京都の心無いいたずらの二の舞になりませんように。

      五代執権・北条時頼の廟所があり、鎌倉で最大級を誇る明月院やぐらなどが見られ、
     歴史的に貴重なみどころが多いお寺です。