花歩る木

山と旅がすきです

2016年の歳の瀬

2016-12-30 16:39:58 | 音楽

11月24日 ベートーベンの第9 を聞いてきました。

     東京芸術劇場 コンサートホール(池袋) で ベートーベンの交響曲第9番
     ニ短調《合唱》  
日本フィルハーモニー交響楽団 指揮は 小林研太郎さんでした。

      会場の前のホールで、「震災バイオリン」を披露していました。
     被災地に押し寄せた流木を使って作った・・・と言うものですが・・・、
     “奇跡の一本松”がバイオリンの裏側に描かれていました。

     
     演奏中、この人は、バイオリングループでこの楽器で演奏していました。
      
       

      第1部のパイプオルガンの調べもステキでしたが、
    第2部の第9を聞いて、今年の1年を振り返り、無事にすんだことを有り難く思いながら
    新しい年を迎えるのが、私にとってもささやかな幸せでした。

     
      12月30日   今年最後のラジオ体操

       6:30頃  朝焼けがきれいでした。
       
          

      
         皆様、来年もよいお年でありますように、お祈りします。


映画 「海賊と呼ばれた男」

2016-12-25 17:00:47 | 映画 演劇

12月22日 「海賊と呼ばれた男」 と言う映画を見てきました。

     原作は百田尚樹、監督は山崎貴、主演は岡田准一、このトリオの前作
     「永遠の0」は、大ヒットしました。

     原作モデルは、出光興産創業者、出光佐三さん。主人公の一生と
     企業を大きく成長させた過程を描いたのがストーリーです。

           

            原作小説は、上下巻合わせて大ベストセラー。
    主演が岡田准一ですから、面白くないわけはありません。楽しみに待っていた映画でした。
     


          私が出光佐三さんに特に関心を寄せるのは、日曜日9:00からのテレビ
     「題名のない音楽会」です。
スポンサーが出光興産なのですが、番組途中でCMが入らない
     のは、出光佐三さんが「芸術に中断はない」
と、お考えだったからだそうです。

     それから何よりも、「出光美術館」の存在です。
     出光佐三さんが、長年にわたり収集した美術品を展示するため1966年に開館。
     帝劇ビルの9階にあり、館内のロビーからは皇居外苑が一望できるのです。
     日本、東洋の古美術が中心で、初代がコレクトした「板谷波山」の作品の数々は
     見事なものです。門司の美術館は、2016年秋にリニューアルオープンしています。

     映画では、妻(綾瀬はるか)は子を生せなくて身を引きます。「國岡鐡造」と、彼を支える
     男たちとの壮大なドラマが繰り広げられるのですが、國岡さん95歳で亡くなるまで
     独り身でした。映画では見られませんでしたが2番目の奥様との間に子だくさんだったようで
     「國岡商店」は、「出光興産」として今に引き継がれています。

     感動と勇気をもらえましたが、映画館は上映3日目だというのに、なんで?どうしたの?・・・
     と、驚くほど入りが少ないんです。素晴らしい映画ですから、見に行ってくださいませよ。

     


      

      


東京大学キャンパスガイド

2016-12-20 13:32:43 | ウオーキング

12月17日東京大学へ見学に行ってきました。

         友達の中に、「東大」を見たことがないから、いってみたい・・・と言う人がいて
     じゃあ、銀杏のきれいな時期に行こう、と、パソコンで検索していると
     「現役東大生による、東大キャンパスガイド」があることを知り、すぐに予約して
     その日を
待ちました。土、日の午前、午後に行われますが、毎回定員20人
     なので
かなり待たされます。

     17日は、晴れて暖かく散策には持って来いの日和に恵まれました。
          10時に赤門をスタートするため。10分前に集合しました。

     案内役の東大生は、理学部数学科の4年生と法学部政治学科の3年生のお二人。
     東大・本郷キャンパスのシンボル「赤門」の前で全体的な説明から始まりました。
      
     「赤門」の、正式名称は、「旧加賀屋敷御守殿門」と言い、文政10年(1827年)
       建立の重要文化財です。

       
       加賀前田家12代の殿様が、徳川家11代将軍の溶姫を迎える際につくられた門

       
       正門   当時の浜尾総長の創意により伊東忠太が設計しました。
       戦時中、鉄として供出したとか、の 苦労もあったようです。

       
       正門を入って、安田講堂へ通じるメインロード    ガイドの学生さん。
       ノーベル賞の大隅先生も東大で勉強された人です。

       
       
       安田講堂です。安田善次郎氏の寄付により大正14(1925)年に竣工。
       後ろに建っているのは理学部のキャンパス。   ちょっと邪魔ですね。

       東大で名前の付いた建物が出来るのは、お金持ちが寄付するか、ノーベル賞をもらうかすれば良いそうです。

       
       三四郎池です。正式名称は旧加賀藩屋敷の「育徳園心字池」
       夏目漱石の小説「三四郎」以来、この名で親しまれています。 夏は蚊がいてここまで来られないとか。

       
       私たちは加賀出身です。もっと狭く大聖寺藩です。 前田の殿様、今日は誇り高い一日でした     

      
     パンフレットを見るとレストランが15、カフェが9店もあります。私たちは
     安田講堂の下の中央食堂で定食を頂きましたが、安い!美味しい!
     地方のお母さんたち栄養バランスに心を砕かなくても大丈夫!

     

     東京ドーム12ヶ分と言う広い敷地を歩きながら、東大の歴史と今を教えてもらいました。       
     お天気が良かったせいで、キャンパス中が輝いていました。こんな素敵な所、
          若い人達よ、がむしゃらに
勉強して入学しませんか? 
          1学年3000人いるそうですから、割り込めるカモよ。

       
       
       西洋美術館のクリスマスコンサート

       

      無縁坂を下りて、不忍池をまたいで西美のクリスマスコンサートを聴きに行きました。
     ソプラノのお二人は芸大生。違ったジャンルの優秀な若者にお会いできた1日でした。       

       


西洋美術館・クラーナハ展

2016-12-16 16:16:14 | 美術館

12月15日 国立西洋美術館へ 「クラーナハ」展を見に行きました。
                                      ~1月15日まで
      
          サブタイトルに「500年後の誘惑」 「冷たい視線がまどわせる」 と謳って
     いますが
その通りでした。
      
     ルカス・クラーナハ(1472~1553)は、ドイツ・ルネッサンスを代表する芸術家です。
     時代に先駆けて絵画工房を開き、絵の大量生産を成功させた事業家でもあります。
     同名の息子も画家として活躍し、工房を引き継ぎました。
      
      
      「ホロフェルネスの首を持つユディト」 ルカス・クラーナハ(父) 
      妖しげな、男を誘うような力こそ女の力     クラーナハの誘惑

      
      「英雄ヘラクレスとオンファレ」1537年(父)
      英雄が女装させられてメロメロになっている。誘惑とエロスの力。

       
      クラナッハは「ホロフェルネスの首を持つユディット」と言うテーマの絵を特に多く描いた。
      貴婦人たちから肖像画の注文を受けたクラナッハは、ただ単に婦人たちの表情をえがくだけでなく
      彼女らをユディットとだぶらせてその気高さを表現しようとした・・・・と言うわけらしい。

       
      ザクセン公女マリア 結婚を記念したポートレート    正義の寓意

      昨年ウイーンの美術史美術館へ行ってきました。最初の展示室のメインが
     クラーナハの
 「ホロフェルネスの首を持つユディト」と、同じようなポーズの
     誰かの「ユディト」の絵でした。2作品が会ったのは大イベントだったらしい。

     そんなに大変な作品だったんですか?…と、今思いました。
     私には、ベラスケスの「王女マルガリータ」の3歳、5歳、8歳の絵が一番興味がありましたが。 

     修学旅行生が沢山いましたが、世界遺産の西洋美術館は見るべきだけど
     「クラーナハ展」は、どうかな? 

 


広島、宮島の旅 2

2016-12-03 19:49:31 | 


11月29日宮島に遊びました。

     宮島には、以前ツアーで来たことがありますが、こんないい所を是非もう一度
          ゆっくりと
見ておかねば・・・と「モミジの季節」を計画しましたが、「11月中旬で
     モミジはおわりました」・・・と観光協会の人に言われちゃって、、ハヤスギル  
      それでもガイドさんを予約できたのと、この上ない好天気には、アタリでした。

    


     宮島は、松島、天橋立と並んで日本三景の一つです。
     「神が宿る島」と伝えられる、美しい瀬戸内海に浮かぶ歴史と浪漫の島です。

     
      平清盛像  清盛が太政大臣になった50歳時(1167年)  清盛は10回ほど宮島に来たらしい

      
      大鳥居 宮島のシンボルです。重文  10時頃に満潮になり、海中に浮かんだように見えます。
      
      
      
       平安朝の優雅な建築美を誇る厳島神社  どの角度から見ても絵になります
   
      
      豊国神社(千畳閣) 豊臣秀吉公をお祭りしていて、857畳の広さがある。未完成のまま

     弥山(みせん 535m)   12時から登り開始

     弘法大師・空海は、遣唐使の使命を終え京に帰る途中、弥山へ立ち寄り
     護摩を焚いて100日間におよぶ修行をしたといわれています。
     1200年以上霊火堂のなかで「消えずの火」が燃えていました。


      
      弥山山頂(535m) 巨岩奇石が点在する変化にとんだ景観。眼下に広がる瀬戸内海の島々。
      自然の森の「弥山原始林」は厳島神社とともに、「世界遺産」に指定されています。

      
      弥山頂上から大聖院コースを下った途中の展望台から見た鳥居

      
       潮がひくと(午後4時頃)歩いてそばまで行けます。鳥居はとても雄大に砂浜に立っています。
       平安時代から8代目に当たり、明治8年に完成したもの、鳥居自体の重みで立っているそうです。

      今回の宮島訪問のいちばんの目的は、弥山に登ることでした。
     時間が足りないので、登りはロープウエーに乗って途中まで行き、手つかずの
     自然をのぼって
頂上にたどり着き、今年の登山一番の感激をもらいました。
     下りは階段の多い原始林を下って
4時ごろ大鳥居に到着。
     願いがかなった宮島の旅でした。

      
      
                                                                                                        広島 泊まり

      


広島、宮島の旅 1

2016-12-02 13:58:12 | 

11月28,29,30日 広島を旅しました。

        広島県には、二つの世界遺産があります。     
    原爆ドームと厳島神社です。(今年は登録20年目) 
    広島は、戦後、原爆による被害から目覚ましい復興を遂げ
今では、世界から
    「平和都市」として敬われています。
1度は行ったことがありますが、
    もっと詳しく見てみたいと旅行先に「長崎」の次に行くことにしました。


   11月28日羽田から広島駅に着いたのが、3時ころ。月曜日に開館していた
    「ひろしま美術館」へ向かいました。5時閉館までに2時間ないという慌ただしさ。

     素晴らしい美術館でした。モネ、ルノワール、ゴッホなど親しみやすい作品が
    ザックザク。
 昭和53年に開館し、“愛と安らぎのために”をテーマに、原爆犠牲者
    の方々への鎮魂の祈りと平和
 への願いをこめて設立されたのだそうです。


      

      ゴッホ《ドービニーの庭》 1890年

      一番見たかったのは、ゴッホのこの絵です。ゴッホ最晩年の名画として世界的に有名です。
      ほとんど同じものがスイスのバーゼル美術館にあって(昨年見てきました)、その絵には黒猫が描かれています。
      「消された黒猫」問題は、今でも謎解きがなされています。ショップで資料をゲットしましたので楽しみです。
      
   11月30日平和記念公園 (国の名勝)

      
      元安橋から元安川、相生橋、原爆ドーム
      
      原爆ドーム 1915年チェコの建築家ヤン・レツルの設計により「広島県物産陳列館」として開館。
      原爆はこの建物の南東1600mでさく裂しました。

      
      資料館からみた平和記念公園 (丹下健三さんが設計) 
   
      
      平和記念資料館 被爆の惨状を伝える資料を展示してある。(丹下健三さん設計)


      
      
      オバマ米大統領は5月、米国の現職大統領として初めて被爆地・広島を訪問しました。

      「71年前の雲一つない朝、死が空から降ってきた」 オバマ大統領のスピーチ
     は世界中の人々の記憶
に残るものでした。
     
      
      被爆したアオギリ   爆心地から約1300mで被爆し、生き残り今も成長を続けるアオギリ
           
           「怒りの広島、祈りの長崎」 と言う言葉を長崎で聞きました。 
     今回お二人のガイドさんにお話を
伺いましたが、言葉の端々にいまだに強い
     怒りをお持ちだと感じました。

   MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島

       
      カープ坊やのマンホールのふた             カープスタジアム
           広島駅から歩いて10分。カープロードを真っ直ぐいくと「赤ヘル軍団の本拠地」が見えてきます。
      スタジアム開放日ではなかったので、内部の見学はできませんでしたが、ここであの黒田さん、
      新井さん、鈴木君等々が今年「神ってた」ンだと思うだけで胸がいっぱいになりました。
      遅ればせながら、本当におめでとう! 感動をありがとう!

     原爆投下の「あの日」から71年、この町は見事に復興を遂げました。
    その象徴は、「広島カープ」「広電」「お好み焼き」なのだそうです。

          
      広島の方言は、柔らかくて、親しみがあって好きですが、
    町で逢った人からはほとんど聞かれませんでした。
    唯一、お好み焼き屋のポスターが
広島方言の絶品でした。
 
      いっぺんでえぇけぇ       食べて見んちゃい。    ほんまにおいしいんよ!
      ほいでお好み焼きゆーたら、 おおげさなよーじゃけど  
      平和を象徴する         
食べ物じゃゆーて     うちらぁ思うとるんよ。  
      お好み焼き食べて        
みんなで仲良くしょーやぁ
            

                                                                                               広島泊まり  2日目は宮島へ