花歩る木

山と旅がすきです

練馬美術館・舟越保武展

2015-08-30 15:40:39 | 美術館

 8月28日 練馬区立美術館へ行ってきました。
       「舟越保武彫刻展・まなざしの向こうに」    ~9月6日

           舟越さんは、岩手県生まれで、中学時代にロダンにあこがれて彫刻家を志しました。
      戦後の日本を代表する彫刻家で、その大回顧展です。

           
          展覧会のポスター         「勝虫」のトンボがお出迎え

      練馬美術館へは、初めて行きました。前庭の「区立美術の森緑地」がリニューアルオープン
      したんだそうで、色んな動物の作品が芝生の中に遊んでいて、楽しい公園になっていました。

       
      「美術の森緑地」の動物たち                ネリマーマ

      
      1950年家族全員で洗礼を受けた、カトリック信仰と深い精神性をもった作品が並んでいました。
      キリスト教をテーマにした作品では、ローマ教皇から勲章も受賞したそうです。
      
        
      「道子」 船越さんの奥様  ブロンズ   「荻原朔太郎」 日本近代詩の父  ブロンズ  

     
      長崎の西坂公園にある「長崎26殉教者記念像」  (50歳~4年間の作)
      豊臣秀吉が発令したキリスト教禁止令(1587年)によって、処刑された最初の
      クリスチャンたち。  高さ5.6m 幅17mの昇天する姿です。
                 
      
      
      
      「長崎26殉教者記念像」のうち4体   繊維強化プラスチック  TVより

      
      原の城          ブロンズ             TVより
      笠間の日動画廊でも見ました。戦いに生き残った兵士の姿

      
      ダミアン神父      ブロンズ       ぶらぶら美術館TVより

      ハワイのハンセン病患者だけの島で、祈り、共に暮らし、自分も病になって
      天に召されたダミアン神父。

      BSテレビ「ぶらぶら美術館」で放送があって、次男の彫刻家・舟越桂さんの
      説明も良かったせいか、平日で、会期も終盤なのに かなりの入りでした。


最近見た映画など

2015-08-25 15:02:05 | 映画 演劇


8月に見た映画・演劇・音楽などをご紹介します。

      
      ニューシネマ歌舞伎 「三人吉三」

      シネマ歌舞伎と言うのは、歌舞伎の舞台を撮影し、映画館で上映するものです。
      昨年6月、渋谷シアターコクーンで上映されたものを、映画館で見たのです。

         節分の夜、同じ「吉三」の名を持つ三人の盗賊が出会い、義兄弟の契りを結ぶのです。
         僧侶くずれの和尚吉三(中村勘九郎)、女として育てられた振袖姿のお嬢吉三(中村
         七之助)、浪人のお坊吉三(尾上松や)。がむしゃらに命を賭けて生きる三人。

      若手三人のエネルギーがスクリーン上で暴れまわって、迫力満点でした。
      一緒に行った友達たちは、七之助フアンが多くて、その美しさにホレボレしたようでした。
         
       
       フィナーレは桜吹雪                 七之助    松也    勘九郎    HPより
                                                  
                                         迫力があったから  ★★★★☆

      
      ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラ

      8月9日 東京芸術劇場で、ジュニアフィルの演奏会がありました。

      ジュニア・フィル・オーケストラとは、ある商社が 音楽を楽しむ子ども達の
      すそ野を広げるために、次世代の人材育成に協力している団体です。

      年に数回コンサートがあり、小学生~大学生まで住む地域も学校も
      異なる男女が集まって、純粋に、真剣に音楽にとりくんでいる若い姿が
      見受けられました。

      ヨハン・シュトラウスⅡの「皇帝円舞曲」
      ラヴェルのラ・ヴァルス           などでした。      

       
      これは、サントリーホールでしょう         HPより

            10月24日に、「秋の名曲コンサート」が、第一生命ホールで
      行われるようです。

     
      映画、「春琴抄 お琴と佐助」 「お遊さま」

      小説を、観る。「文豪作品が原作の映画特集」の第二回目は
      谷崎純一郎の作品でした。
     
      「春琴抄」は、80年前(1935年)の白黒映画。
      田中絹代と高田浩吉の主演でしたが、何しろ古いので、霧がかかったような
      映像。声も早口で、はっきり聞こえない。場面が時々切れたり、暗くなったりで
      イマイチ物語に没頭できませんでした。
      原作を読んで行ったけど、映画はそれを越えてはいませんでした。ザンネン!

      「お遊さま」の原作は、「蘆刈」で、これは65年前の白黒映画。
      田中絹代、乙羽信子でしたが、新劇を見ているような感じで、やはりザンネン!
                       
                            画面が古すぎて   ★★☆☆☆
      

            「恋におちたシェイクスピア」     借りてきたDVD

       渡辺祥子さんが、「迷えるあなたのために」と、映画をいくつか紹介してくれた
       中で、歴史好き向きにと、この映画を推薦してくれました。
       
       芝居好きの娘が、若き日の劇作家シェイクスピアと恋仲になる様子を
       通して、英国エリザベス王朝を見せてくれました。

       当時の室内や街並み、人々の佇まいはすばらしいと思いましたが、
       シェイクスピアの台詞の意味がよく理解できなかったのですが、
       「それは、シェイクスピアの作品に出てくる言葉で、読んで、理解してないと
       無理だよ」…と、夫に言われてしまいました。

       エリザベス1世は、見事なほど似てましたネ。

                                                          難しすぎて           ★★★☆☆
       

       

         


東京ステーションギャラリー

2015-08-21 15:25:09 | 美術館

15-8-20
      東京ステーションギャラリーの「交流するやきもの 九谷焼の系譜と展開」展
      に行ってきました。   (~9月6日まで)

      
      JR東京駅北口内にある 「東京ステーションギャラリー」の入口
      
      
      粟生屋源右衛門作 「透彫葡萄棚香炉」         HPより

      
      富本憲吉の作品                      HPより

          
           徳田八十吉の耀彩壺「恒河」                 HPより

      三代徳田八十吉さん(1933~2009)は、「現代に生きる自分にとって
      魅力を感じるのは抽象画だ」と考え、九谷五彩の内、紺、紫、緑、黄の
      4色の釉薬から200以上の中間色を創りだし、宝石のようにきらめく
      グラデーション作品を作り出しました。    人間国宝です。

      北陸新幹線開業記念の催しのようです。
      九谷焼360年の歴史をたどる企画展でした。


自然教育園

2015-08-14 09:53:12 | ウオーキング

2015年8月11日午後 自然教育園 を散策しました。

     自然教育園は、庭園美術館の隣。
     やはり、江戸時代は、高松藩主松平家の下屋敷でした。明治時代は陸・海軍の
     火薬庫、大正時代は御料地だったので、一般の人々が立ち入れませんでした。
     それでこの地に豊かな自然が残ったのだそうです。

     暑いから行きたくないと渋ったのですが、同行の連れが行きたいというもんだから
     行ってみて正解! 猛暑の東京では考えられないほほを撫でる風、深い森、小鳥の声。
     オアシスでした。
     
     おまけに、入場料310円のところ、シニアは無料というありがたいご配慮でしたよ。     


      
      コバギボウシの咲く道

       
       フシグロセンノウ               ミソハギ 盆花ともいう

            
      キンミズヒキ                   ヤブミョウガ

       
      モミジガサ                     ミツカシワ

      
      トラノオスズカケ
      四国九州に生育する絶滅危惧種で、讃岐から平賀源内が持ち込んだ。

      
      森の移り変わり

      
            大蛇の松
      この大きな松は、江戸時代松平讃岐守の下屋敷の面影を残す松の1つです。
      樹齢300年、いつのころからか大蛇の松と言い伝えられています。

      園を管理している人が、「植物や花の移ろいを観察したければ、週に一度は
      見に来てください」と言ってましたが、せいぜい年に一度でしょう。
      来年の春には是非見に行きたいです。


      


東京都庭園美術館

2015-08-13 10:36:39 | 美術館

2015年8月11日 東京都庭園美術館へ行ってきました。

      今年5月、旧朝香宮邸が重要文化財(建造物)に指定されました。
      昨年新館が竣工されたのもまだ見てなかったので、暑いけど頑張って行ってきました。
      JR目黒駅東口より、歩いて10分ぐらい。
      

      美術館本館では、アール・デコ建築の旧朝香宮邸を鑑賞する「建築を見る2015」展
      と国内のコレクター3人の収集したアール・デコ作品のが新館にありました。
                                           ~9月23日)
                                        
     )
      正面玄関  直線的でシンプルな感じ
                         
      
      玄関のガラスレリーフ扉  ルネ・ラリックの作品です

       
      香水搭  アンリ・ラパンがデザインした。
      朝香宮邸時代に上部の証明部に香水を施し、その熱で香りを漂わせたという由来からの名前

      
      大食堂から見た庭

      
       大食堂

           
           
      大客室のシャンデリア ルネ・ラリックの作

       
      エッチング・ガラスを嵌め込んだ扉    第一階段 

      
      南面の芝生のきれいな庭から見た本館

       朝香宮邸は、1933年に竣工した建築で、1947年から~54年まで吉田茂首相公邸
      として使用されたり、国賓・公賓の迎賓館としての役割を果たしたり、
      1983年に東京都庭園美術館として公開されました。

      アール・デコとは、1910年代から30年代にかけてフランスを中心にヨーロッパに
      波及した装飾様式の総称です・・・ って。
      直線と立体、幾何学的で鉱物的な・・・と描写される優雅で、シンプルな様式でした。
      館内に入って見れば、だんだんと雰囲気が理解できます。

      朝10じオープン、平日早めにいくとすいていましたし、うれしいことに撮影は許されています。
      おまけに800円の入場料がシニアはその半分で良かったです。

      こんなにきれいなものを見せてもらって、満足で、満足で今日は良い日でした。
      

 


帝釈山~田代山登山

2015-08-02 14:55:59 | 山歩き

7月30日、31日 栃木・福島県境にある尾瀬国立公園の東側に連なる
      帝釈山(2060m 200名山)~ 田代山(1926m)へ行ってきました。

     
      前日の30日は、足慣らしに「ミニ尾瀬公園」を散策しました。
      花の盛りは過ぎた感じで、瑞々しい花には会えませんでしたが、
      園内の写真美術館で白籏史朗さんの尾瀬の四季の写真展を見たり
      カフェで休んだりして、民宿「コマドリ」へ。

      
      ヤナギラン
       
      ヤナギトラノオ                  何の実?
       
      モウセンゴケ                   ベンケイソウ

      民宿・コマドリは、中年のご夫婦できりもりしている宿でした。
      私達(14人+ドライバー)と5~6人の九州男がこの夜の客でしたが、
      イワナの塩焼き、山菜の煮物、和え物、てんぷら(山椒魚、山菜、自家栽培の野菜)
      などが、数多く並んで、 イワナのお刺身は、初めての味でした。
     
      はっとうと言う、餅菓子がデザートでしたが、その昔、高貴な方が、あまりのおいしさに
      村人が食べることを「ご法度」にしたというところからの呼び名だそうです。

      31日 民宿(6:20)⇒バス40分⇒馬坂峠登山口(7:00)⇒帝釈山(8:30)⇒
      弘法大師堂(10:10)⇒田代山・湿原周遊(昼食)⇒小田代(12:00)⇒
      猿倉登山口(13:00)⇒温泉⇒新宿着(19:00)
       

      
      帝釈山山頂  1時間強で2000m級の山頂に立てるところはなかなかないでしょう。
      360度の眺望ですが、遠くの山はうすぼんやりでした

      帝釈山地は、太平洋と日本海を分ける分水嶺です

       
       
      カニコウモリ が一番の旬    弘法大師堂と田代山避難小屋(左)

      
      田代湿原  キンコウカ、タテヤマリンドウ、モウセンゴケなどが咲いています
 
      
      約30cm巾の木道1本なので、一方通行で、時計回りに歩きます

      
      田代山は、台形状の山で、広大な頂上一帯が湿原(田代)になっています

      30日、31日ともに雨の心配はありませんでした。
      登り、下りの道はよく整備されていましたが、傾斜がきつくて難儀でした。
      馬坂峠登り口付近では、6月頃オサバグサの群落で有名 なのですが、
      咲き終わった後だったのが、残念でした。     

      私は久しぶりの登山で、帰って2~3日筋肉痛がありましたが、他の人たちは
      そんな気配はなかったようで、皆さん健脚ですね~。  楽しかったです。