7月30日 ひさしぶりの真夏日、高尾山へ行ってきました。
高尾駅からバスで小仏へ。そこから景信山(727m)までは、ゆっくり1時間半。スギ、ヤマザクラ、コナラなどの樹林帯を目まで入ってくる汗をたらし、あえぎながら登りました。途中で会った76歳のおじさんは「病院通いのかわりに、山通いをしているんだ]と言っていました。自分で歩いて山へ来られる幸せ、私も大いに同感しました。頂上近く、ヒノキ林が終わったところに、ギボウシ、ヤマユリ、クルマバナが今を盛りとさいていました。
オオバギボウシ通り
気品あふれるヤマユリ。以前に比べると少なくなったそうです。
マムシグサの実が色付き始めました。食べてはだめよ!
景信山(727m)から、小仏峠を通り、1時間で城山につきます。
ここから高尾山への道は、一番ポピュラーなハイキングコースで、眺めも花も期待できる散歩道です。1時間で高尾山頂(599m)につきます。夏休みもあってこの暑さでも大勢の人でにぎわっていました。帰りは6号路、水の道を下りました。沢筋には玉アジサイがあっという間に背丈を伸ばして、たくさん花をつけていました。
タマアジサイにナナフシが休んでいます。よく見てください。
玉アジサイの蕾はテルテル坊主のようでかわいいですよ。花期は7,8,9月で長い。一斉に咲くのではなく、1つ1つ順番に咲くのだそうで、咲き終わった花の
飾り花は裏返って、閉店宣言をしているようにみえます。
観察すると、親しみがわいてきます。
山で7時間遊んでいました。残念なことに富士山はどのポイントからも見えませんでした。が、来週の夏山の体慣らしにはなりました。暑かったワ。
7月22日 曇り 富士山に登ってきました。
・・といっても頂上をめざしたわけではなく、浅間神社から5合目までです。
富士山には「一度も登らないバカ、二度登るバカ」という言葉があります。
私は後者のバカですが、五合目まではバスで通過していましたから、
下から登っていない後ろめたさを解消しようと思っていたのです。
この日は世紀の「天体ショウ」の日。晴れてほしい、晴れる、晴れねばならぬ。
・・の願いが通じて、登るにしたがい青空が出てきました。
富士浅間神社(560m)
杉並木の参道
浅間神社を起点とする吉田口は、主に富士講によって栄えた登山道で
今ではつぶれた小屋跡、石畳などに往時の繁栄がしのばれました。
約1200mの標高差を4時間半で富士スバルラインの終点の
河口湖口五合目につきました。道はよく整備されていて静かな登山道でしたが
目ぼしい花はみつかりませんでした。
オカトラノオ
カニコウモリ
頂上へ行く人はここが出発点(2,300m)
五合目の賑わい
お客を待つ馬たち
5合目から6合目まで7000円だそうです。
五合目からの富士頂上
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中の茶屋周辺のフジザクラ群生地の開花は4月下旬~5月初め。
大石茶屋跡付近のレンゲツツジ群生地の開花は5月下旬です。
志賀高原の花トレッキング(2)
6日、朝、窓を開けると真っ白な霧の世界。
2400mのこのヒュッテからsunset,sunriseをみたかったのに叶わず。
スキー客の多いこのヒュッテは「日本一高いところのパンやさん」
として有名。50年の歴史があります。
1泊2食12000円だけど、この日の客は我ら夫婦2人のみ。
お風呂もありますよ。焼きたてのぽかぽかパンが食べ放題でしたよ。
帰りに菓子パン2個、お土産にもらいました。
ヒュッテの回りには種から植えた高山植物がよく育っていました。
コマクサ、ボタンキンバイ、黒ユリ、チョウノスケソウ、ウスユキソウ等
時に心がけの悪い人がいて、悲しくなる事がある、
と世話をしていたおばさんが言っていました。
エーデルワイス
ボタンキンバイ(利尻岳にあった)
朝食後、霧の横手山から、東館山へ。
発哺温泉からゴンドラリフトに乗って東館山高山植物園へ行きました。
10年程前岩菅山へ行ったときニッコウキスゲの咲き誇る
この植物園を通ったのです。是非もう一度来たいと思っていた所です。
山頂駅周辺に広がる植物園には、約500種の高山植物が植えられています。
コバイケイソウ、コマクサ、ハクサンボウフウ、ニッコウキスゲ
ヒオウギアヤメ、ゴゼンタチバナ、ミツガシワ、等
山頂のニッコウキスゲはまだ蕾でした。
コマクサ
ミツガシワ
コバイケイソウ
ハクサンボウフウ
オオタカネバラ
ツマトリソウ
園内には、志賀高原に滞在して創作活動をした
三好達治の詩碑がありました。
雪
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
碑の右手にゴゼンタチバナガが咲いていました。
その横にオオヤマレンゲの沢山の蕾が咲き始める一歩手前でした。
志賀高原の花トレッキング (1)
7月4,5,6日、空模様にびくびくしながらも
何とか雨に降られずトレッキングを楽しみました。
4日、野地平(やちだいらー群馬県)
100名山・四阿山(あずまやさん)の足元に広がる
湿原(標高1600~1700m)で、パルコール嬬恋スキー場の奥に位置し
山と渓谷6月号に「花と展望の高原」と紹介されていました。
行かなきゃ!行ける場所だし!まだレンゲツツジが見られるかも。
広々とした静かな草原でした。土曜日だというのに貸切でした。
ちょっとアクセスがややこしいのかな?
惜しむらくはレンゲツツジが1週間おそかったです。
四阿山はのっぺりしてみえる
5日、芳ヶ平(よしがたいら)往復
白根駐車場からゆっくりピストンで3時間。
湯釜の右をゆるゆるくだっていきます。
芳ヶ平は大小30個ほどの地塘が散りばめられた高層湿原で、
木道で一周します。ワタスゲ、ヒオウギアヤメなどが、
途中の登山道にはアカモノがこぼれて咲いていました。
白い岩と砂の白根山からは想像もできない湿原地帯でした。
満開のアカモノ
白根駐車場の国道の向こうに弓池があります。
ここは誰でも車をおりてすぐ散策出来ます。
ワタスゲが沢山さいていました。
この日、本白根山は「コマクサ祭り」だったそうです。
横手山頂ヒュッテ(標高2400m)に泊まりました。
7月12日(日曜日)曇り、蒸し暑い。
夏の花に会いに高尾山に行ってきました。
高尾駅からのバスを蛇滝口で降り、小さな沢にそって登ると
赤いのぼりやコンクリートの石段が見えてきます。
そこが蛇滝。滝そのものは修行に使われるから
見ることはできないのですが、このじめじめした石塀にイワタバコが咲きます。
この日は満開までに10日ほど早くて、咲いていたのは1輪だけでした。
「満開は、いつ頃?」・・とお掃除していたお坊さんに聞いたら
「お花に聞いてください」と言われましたね~。
写真代のつもりで、お賽銭をいれましたよ~。
蛇滝入口
イワタバコの花
つづら折りの道を約1時間上ると11丁目に出ます。
広い1号路は風が通ってさわやか。
お地蔵さんのお帽子はこの冬
私がプレゼントしたものです。
お地蔵さん(1号路)
薬王院の境内でヤマユリが今年は元気につぼみを付けています。
満開までにはやはり1~2週間早い。
たった1輪のみさいていました。
ヤマユリ1輪
大志堂の周りにレンゲショウマが咲きます。
これも8月上旬が見ごろになるでしょう。
1輪だけ咲いていました。
レンゲショウマ
アサギマダラに会ったんですよ。
高尾山には食草のキジョランが沢山あります。
ふわり、ひらりとやさしく舞うアサギマダラ。
この優雅な舞に似合わず長距離を移動することができ、
なんと1600kmの移動記録があるそうです。
一輪のみ咲いてた花が多かったのに、
思いのほかアジサイが雨上がりで、つややかで、見頃でした。