花歩る木

山と旅がすきです

迎賓館・赤坂離宮参観

2013-08-25 09:39:53 | 美術館

8月23日迎賓館・赤坂離宮を参観してきました。

      一年に一度だけ、抽選で内部の参観ができる日があります。
      5月下旬に内閣府のHPに詳細が発表され、6月に受付け、
      7月に、抽選結果の通知がありました。
      お友達がその旨、教えてくれたので、申し込んでおきましたら
      夫と2人分当選しました。 うれしいことに無料ですよ。

      
      1909年に東宮御所として建設され赤坂離宮と呼ばれていたもので、
      ジョサイヤ・コンドルの最初の弟子の一人、片山東熊の設計で建てられた
      ネオ・バロック様式の洋風宮殿で、日本では唯一でした。
      その後、村野藤吾の設計協力により、昭和45年から5年かけて改修し、
      現在の迎賓館となりました。
      建設されて丁度100年後の2009年には、国宝に指定されています。

      
      正門  上部に菊のご紋章
      第二次世界大戦後は、皇室から国へ移され、今は、国家元首や国賓を
      招いたりと外交の場になっています。

      
      
      日本を印象づける松が140本(だったと思う)植えられています。

       
      左: 正門から右へ曲がって、西門へいきます。ユリノキ通りと言って、5月ごろは
         ユリノキ(チューリップ・ツリー)が見事です。
      右: 受付で身分証明書の提示をして、セキュリティチェックを受けます。
         思ったほど混んでいませんでした。

           
       西門を入った所の花壇              ここから入場します。 

      公開される部屋は、彩鸞(さいらん)の間、花鳥の間、朝日の間、羽衣の間、
      中央階段と2階ホールですが、ボランティアの方の丁寧な説明を受けながら
      絢爛豪華な内部を参観しました。        写真はダメです。
      西洋建築の中に日本の細工が随所に取り込まれていて、素晴らしいものでした。
      そのあとは、主庭にでました。

      
      建物の裏側。玄関から噴水まで左右対称の軸が通っています。
      関東大震災にも耐えた頑丈な建物です。

      
      南に面した主庭の噴水

       
      儀式の場に飾られる立派な盆栽       150年の松
       
      主庭を東へ回って、前庭にでたところ。   正面玄関の扉   「五三の桐」の文様


      
      正面の屋根は緑青で、天球儀と鳳凰(でしょう?)が見事です。

      
      正面中央には、バルコニーがあり、この下が玄関です。
      甲冑をかたどった青銅製彫刻が見られ、日本らしさを表しています。


      日常からかけ離れた贅沢な時間を過ごさせてもらいました。
     
        夫は中学か、高校の頃、当時あった国会図書館へ勉強に行ったことがあり、
        私は、国会に勤めていた時に、離宮の庭で職場の運動会があったりして、
        ともになつかしい場所でした。


戦場ヶ原(奥日光)

2013-08-20 15:02:57 | 山歩き

8月19日奥日光へ行ってきました。

      戦場ヶ原に咲く ホザキシモツケが見たくて出かけましたが、
      2~3週間遅かったようでした。
      調べてみたら、花期は7月~9月上旬だというので、まだ大丈夫かな?・・・と
      期待したのですが、戦場ヶ原にも小田代原にも、咲き終わった茶色の枯れ枯れ
      の華穂ばかり。遅咲きの「わずか」を見つけてほっとしました。

      
      絶滅危惧種に指定されていると聞いて、絶対みておかねば・・・と あせった
      ホザキシモツケ(穂咲下野・バラ科)です。

      家を6時に出発、竜頭の滝駐車場に車を置いて、(50分待った)定期バスで
      湯の湖へ行く。ビジターセンターで様子を聞いて、湖畔で2人で昼食。

      湯の湖西側→湯滝→戦場ヶ原→小田代原→竜頭の滝     ⇒家(8時)

     
      
      湯の湖から男体山を望む。
       
      湯の湖の西側沿いのコース         鹿?

      
      湯の湖の水が流れ落ちて湯滝となります。

      
      湯滝 高さ60mほどの滝で、観瀑台に立つと裾広がりの流れがみごと。
      「不動明王」が浮き上がってみえる」・・・時もあります。
            
      滝の中の「不動明王」 の絵      よく整備された道が戦場ヶ原、小田代原
                             へと導いてくれる。 


      
      小田代原(標高1400m)のシンボルの 「貴婦人」 

           
       ホザキシモツケ               アキノキリンソウ
       
       ?                         ソバナ
       
      竜頭の滝ちかくの遊歩道           アキアカネに好かれた私

      
       シャクナゲ橋からの竜頭の滝上の流れ。中禅寺湖がみえる

      
       4時間をかけてゆっくり回りました。湯川の流れる音が涼やかです。
       4~5回は来ている奥日光ですが、季節ごとに、それぞれの花暦にあわせて
       もっと来てもいいところだと思いました。
       来年こそ、ホザキシモツケのピンクの絨毯に照準を合わせて、
       Bグループのハイキングに提案してみよう!       
             色の濃い、きれいな、パワーのある花を見るためには
       7月中~下旬が良さそうだ!!


富士山三合目から奥庭へ

2013-08-14 14:12:34 | 山歩き

8月12日富士山三合目から奥庭へ登山してきました。

      ただでさえ夏の富士山は大混雑します。今年は殊の外・・・なのですが、
      人がほとんど行かない静かな富士があるのです。

      Bグループの8月山行は、スバルライン三合目から、精進ルート三合目を経て
      奥庭(五合目)の道を歩き、お中道をへて、五合目のバスターミナルまで
      約5時間40分、森林限界の樹木や植物、溶岩の瓦礫と涼やかな風、
      贅沢な富士山を味わってきました。

      
      
       五合目・奥庭からの富士山

       
      オンタデ 別名メイゲツソウというそうです。  サルオガセ



       雲が全部晴れて、青緑の富士山頂が表れました。


       寄生火山                         くぼ地の一つ

      火山の中腹や裾野に、新たに噴火してできた小さな火山を寄生火山といいます。
      富士山には大小100個以上の寄生火山があります。
      「ロート」状のくぼみは、寄生火山の火口の部分が地表に表れているものです

      
      























     
      奥庭の天狗様
      昔、富士山に住む天狗様が山頂より持って下ってここに据え、
      奥庭で遊んで天へ昇るときの台石とした石で、
      天狗様の霊魂がこもっていると 伝えられて大切に拝み、
      無事を願っている石、、、、、です。 

      夏休みの今は、どこの山も人が溢れているでしょうに、
      この富士山でほとんど人に会わず 静かに、涼しくハイキングができました。
      スバルライン五合目に出て、富士山の雑踏を思い知らされましたが
      バスがすぐ迎えに来てくれて、「紅富士の湯」へ向かいましたので、
      不思議なくらい、すいすいの1日でした。
      


青森 奥入瀬・八甲田

2013-08-09 16:58:07 | 山歩き


      8月6日奥入瀬渓谷をハイキングしました。

           朝起きたら、素晴らしい青空で八甲田連山がくっきり。天気予報が良いほうに
      大はずれしてくれました。こんなラッキーなこともあるんですネ。

      バスで奥入瀬渓流の中間ぐらいの「雲井の滝」で下車して、十和田湖の入口
      まで、2時間半かけて散策しました。


      
      雲井の滝
       上流に向かって左側、高さ25Mの豪壮な滝。

      
      
      
      
      銚子大滝
       幅20m、高さ7m、勇壮で豪快な姿は、奥入瀬屈指の美しさ。
       奥入瀬渓流を遡上し、十和田湖に入ろうとする魚を拒む「魚止めの滝」
       とも呼ばれている・・・そうな。

       
      十和田湖の東から西へ行く遊覧船からの風景。 
       標高400mの山中にあって、深く美しい藍をたたえた神秘の湖です。

      
      乙女の像
       十和田湖の象徴的な存在です。高村光太郎の最後の作品と言われ、
       2.1mの2人の裸婦像には、病弱だった妻・智恵子への思いが
       込められているといわれています。   が、中国人、韓国人ばかりだった
       観光客に分かってもらえるのかしら?

      何とか雨に当たらずに1日観光できました。

      8月7日

      ロープウエイに乗って、八甲田に遊びました。
       田茂萢(たもやち)岳山頂までを約10分で結ぶ。
       頂上で、ネイチャーガイドさんと一緒にミニ登山(約1時間)をたのしみました。

       
      左; ひょうたん型の遊歩道には、湿原が点在し高山植物が密生。
      右; ガイドさんによる五葉松の説明。

       
      左; 遊歩道の地図   八甲田の連山を間近に仰ぎ見ながら歩きます。
      右; アオモリトドマツ  別名 オオシラビソといい亜高山帯に生育して、
                     分布の北限がこの八甲田山です。
      
      頂上の雲がとれて、大岳(1585m)が顔を表しました。
      
      北八甲田連山  赤倉岳  井戸岳 手前が田茂萢岳  大岳


      昔のメモを見たら、12年前の秋10月 酸ヶ湯温泉に泊まって、八甲田山を
      歩いていました。全山紅葉した見事な錦秋模様が今でも忘れられませんが、
      そのあといった、岩木山、八幡平は両山とも雨で途中で退散していました。

      今回の旅は、三内円山遺跡もめぐり、青森のいいところを充分に満喫できて、
      お魚もおいしかったし、夫々にいい思い出になったと思います。

 

 

 

 

 


青森 ねぶた祭り

2013-08-09 09:50:46 | 

8月5,6,7日青森へ行ってきました。


           青森のねぶた祭り、一度は見たいと思っていた所、旅の専門家の友達が
      恰好な宿を紹介してくれたので、娘2人、中2の孫、私たち夫婦の5人で
      「夏休み青森の旅」を計画しました。

      8月5日  のち小雨

          夜のねぶた本番の前に、青森駅前にある「ねぶたの家 ワ・ラッセ」という、
     ねぶたのすべてを1年を通じて体感できる観光施設へ行きました。

      ねぶたミュージアムでは、過去から現在に至る歴史、製作方法などが
      紹介されています。

       
      左; 金魚ねぶた 本来は灯篭としてつくられたもの。今では祭りに
         欠かせないものになっている。(天井につるされていた)
      右; ねぶたの下絵

      
      昨年度の祭りに出陣した大型ねぶたから選りすぐりの5台が展示されている。
      1台1000万から2000万円も製作費が係るとか、ひえ~っ!!

      
      祭りの5日目に採点があって、その年の賞が決まるそうです。

       
      左; 囃子や跳ね方の練習を教えてもらって、だんだん気持ちが高揚してきました。
         跳ね方は基本的に、左足2歩、右足2歩を交互にだしていくものです。
      右; 市役所前広場で高校生のグループが事前練習をしていました。

      
      7時10分の花火の合図まで、夫々の立ち位置でスタンバイをします。
      今夜は9時の終了まで、雨の心配が離れませんので、ねぶたの保護のため
      巨大なビニールをかけて運行するようです。

      
      いよいよ動きだしました。太鼓の響きが天地を震わさんばかり。
      囃子が笛を吹きながら練り歩き、大勢のハネトが「ラッセラー、ラッセラー!」
      と唱えると、見物客が「ラッセラッセラッセラー!」と合わせる。
      圧倒的な迫力には胸が震えました。
      主役であるねぶたがぐるぐる回って、その正面を向けられた時は、
      思わず歓声を上げました。まるで歌舞伎の大見得を切るような感じ。
      ねぶた最大の見せ場でしょう。見ごたえ十分、迫力満点。
      ほんの間近で見られた感激は忘れられないでしょう。
      
      
      ハネト(跳ね人)は勿論、囃子にも子供が大勢参加していました。
      数もさることながら、熱気と興奮がこっちまで伝わってきて、
      若ければ一緒に飛び跳ねたい心境になりました。
      (祭り衣装をレンタルできますよ)
      来てよかった! 見てよかった!
      ぞくぞくするほど美しい日本を代表する火祭りでした。

      ねぶたが終わると、青森の短い夏が終わるんだ・・・と宿の人が言っていました。

      

      


尾瀬ヶ原

2013-08-01 14:57:50 | 山歩き


7月30日31日 尾瀬ヶ原を歩いてきました。

       やっぱり「夏になれば思い出す♪」・・・のは、尾瀬です。
       天候の定まらないこの時期に、アルプスはどうしても無理だし、
       今の花の季節をみすみすやり過ごすのは勿体ないし、
       さんざん思いあぐねた結果、「はるかな尾瀬 ♪」へ行くことにしました。

       ほとんど毎年来ている尾瀬だから、山小屋の予約さえできればOK。
       今回はまだ泊まったことがない温泉小屋に泊めてもらい、
             三条の滝を 往復することにしました。

       群馬県戸倉に車をおいて、シャトルバスで 鳩待へ行き、
            そこからトレッキングを始めます。
            1600mの鳩待峠から1時間下ると1400mの尾瀬ヶ原です。

     7月30日

      
      尾瀬ヶ原から雲に隠れた燧ヶ岳が望める。真ん中の小屋は前回泊まった竜宮小屋

       尾瀬に咲いていた花
       

        
      温泉小屋の夕ご飯(5時)          晴れた朝の温泉小屋の前で。

      7月31日                        

      
            小屋から山道15分、展望台から見た 平滑の滝
       
      難儀な山道を1時間歩いて滝の音が聞こえてきた。 こわ~いけど整備された橋。

          
      三条の滝
      只見川の本流を一挙に落下させる高さ100m、幅30mの大瀑布。
      水しぶきを上げた白い姿と森に轟く大音響が壮観です。

      
      燧ヶ岳(2356m)
      東北一の高さを誇ります。頂上の雲がとれて、池塘に姿を映した逆さ燧ヶ岳です。

      
      至仏山(2228m)
      牛首周辺からは、至仏山も燧ヶ岳もシャッターポイントです。
      至仏山の登山道も見えます。

       
      尾瀬ヶ原を奥へ進むと福島県になり、三条の滝方面へ行くと新潟県になります。
      2日で群馬、福島、新潟3県を歩いたことになります。
      7月30日 20000歩   7月31日 23500歩   同行者もよく歩けました。
                                                     
     
     
           2週間ほど前は、ニッコウキスゲが湿原を黄色に染めていたはず。
      バトンタッチしたのは、ヒツジグサでした。
           未の刻、午後2時に花が開くことに由来したものだそうですが、
           沢山の池塘に星のように咲いている可愛さは
      モネさんに「どうですこの花は?」ってみせてあげたかったです。
    
     
     
    
          少々雨に降られても、それなりに風情がありますし、
           どこへいこうか? 困ったときには、必ず期待に応えてくれる
           ・・・尾瀬は、ありがたい所です。