花歩る木

山と旅がすきです

映画 「一枚のハガキ」 「ヒマラヤ」

2011-08-31 13:57:19 | 映画 演劇

8月23日 映画「一枚のハガキ」 を見てきました。

       

   現在99歳で、邦画界最高齢の映画監督 新藤兼人の
   映画人生最後にして、最高の傑作と評されている 映画です。
   終戦間際に召集された中年兵100人のうち生き残った6人の1人となった
   新藤監督の実体験を基にして作られた作品です。

              ものがたり
                 戦争が終わり故郷に帰った元兵士松山(豊川悦司)を
                 待っていたのは、恋人同士になっていた妻と実父の出奔でした。
                 戦死した仲間から託された一枚のハガキを持って、
                 送り主である仲間の妻(大竹しのぶ)を訪ねます。
                 生き残ったことに罪悪感を持つ男と、何もかも失った女の
                 生きざまを通して、戦争の愚かしさを描き、ユーモアを交えながら
                 希望と再生を描いています。 
    
   大竹しのぶさんの力持ちには驚きました。
   喧嘩した後倒れている豊川をひょいとかついだり、水汲みの天秤棒を
   こともなげにかついだり・・・よほど練習したんでしょうね。
   大竹さん、野良着がよく板について、似合っていました。
   あの家でこれから二人は暮らすんなら、頑張りすぎないで
   まず水道と電気ぐらいは引いたらどうですか?    見ていてつらかったですよ。

   天皇、皇后両陛下もご覧になった映画です。
   話題に残る映画でしょう。

                     


8月25日 映画「ヒマラヤ」 を見てきました。

       

              ものがたり
                1970年6月 若き登山家メスナー兄弟はヒマラヤ山脈の
                ナンガ・パルバット(標高8125m)への初登頂を果たす。
                しかし登頂成功から1週間後、キャンプ地に戻ってきたのは
                兄ラインホルトだけで、弟ギュンターの姿はなかった。
                下山途中の兄弟に起こったある悲劇が、ドイツ国中をさわがす
                スキャンダルへと発展していく。
                メスナー本人の協力により映画化されたもの。

   なんでこんな苦労をしてまで、・・・と思う反面、
   オトコのロマンは伝わってきました。ハラハラの連続でしたし重いテーマでしたが、
   見ごたえがあり、大スケールの山の描写はすばらしかったです
    何度かあった雪崩のシーンには圧倒されました。

   帰りに山用品屋さんで靴をかいました。 映画の話をしたところ、
   他のお客さんに「雪山なら北八つのほうがず~っときれいで、楽しいよ。」 と
   いわれました。 私もそう思いま~~す。


御岳山 レンゲショウマ

2011-08-29 19:46:05 | 山歩き

8月28日御岳(みたけ)山へ行ってきました。

   レンゲショウマにはちょっと遅いかな、と思いましたが、丁度「見頃」でした。

   JR奥多摩線の御嶽駅で降り、バス、ケーブルを乗り継いで「御岳山駅」へ。
   群生しているのは、御岳山駅から右手、富士峰園地の北斜面です。

    
   
   
        レンゲショウマは、葉がサラシナショウマに似ていて、花が蓮華のようで、
    キンポウゲ科、レンゲショウマ属、レンゲショウマ種という一属一種の植物です。

    
                                        杉林の中の玉アジサイ
    
     ツリフネソウ
   
     綾広の滝
    
    ロックガーデン  「東京の奥入瀬」といわれています。
    
    七代の滝                             イワタバコ
    
     ヤマジノホトトギス                         タマガワホトトギス

   久しぶりの晴れで、夏休み最後の日曜日。バスは満員、山も大賑わいでした。
   「関東地方随一を誇る涼景 レンゲショウマが見頃です」・・のポスターそのものの
   朝霧の中、ひっそりと約5万株のレンゲショウマが咲き誇っていました。


甲府 B級グルメ

2011-08-29 15:20:56 | 

8月19日甲府へ遊びに行きました。

   M 山の会の8月の山行は 暑気払いを兼ねて、
   「興因寺山~淡雪山」を歩く、そのあとグルメをする。しかも
   青春切符を使って・・・という 興味のある計画でした。

   「青春切符」だなんて、シニアでもいいらしい。
   JR普通列車1日乗り放題2300円×5セットを買って、
   この日の場合、5人が同じ駅の改札口を通って、出るのも同じ駅という仕組み。
   1年に3期間ぐらいあるらしく、旅の通は上手にこれを利用しています。

   甲府の山にも魅力があって、1度は行きたいと思っていたところでした。
   新宿で集合して、甲府へ着いたときは残念ながら今にも泣きだしそうな空模様。
   リーダーの判断で登山決行はやめて、武田神社に詣でることになりました。

   武田信玄(1521~1573))を祭った武田神社は、
   駅から真っ直ぐゆるいのぼりを40分ほど歩きました。 
 
    
       
     


     

    甲府駅近くの「奥藤」で、B級グルメで優勝した「鳥もつ煮」を頂きました。
   
   「鳥もつ煮」は昭和25年頃にこの店ではじめたそうで、
   B級グルメで有名になり、平日ながらお店は満席でした。
   レバー、ハツ、砂肝、玉道(キンカンともいう)のもつに
   甘辛いタレがからまった、こってりした味でした。 (2~3人用)650円
  
   縁を「とりもつ」ということから、縁起の良い料理なんだそうです。


会津駒ヶ岳(福島県) 2

2011-08-14 14:06:20 | 山歩き

8月9日

   山上で一夜を過ごす、おおかたの想像を超えるほどすばらしいことでした。

  
   8月9日の朝日が昇る。                   同行の仲間が撮影したもの
  
   
   6時過ぎに頂上目指して出発。        30分ほどで山頂に着きました。

  
   山頂からの展望はすばらしい。とくに双耳峰の頭をもたげて堂々としているのは
   尾瀬の「燧岳」。 南会津、奥日光の山々のかなたに富士山も見えた(人もいた)

   
   高層湿原が続く中門岳への道        天上の楽園を散策して中門岳へ。

  
   「中門岳」(2060m)は山の頂ではなく、「この辺をいう」と書いてありました。
   「中門の池」 に写った我がパーティと ワタスゲ。
  
  
   池に写ったワタスゲ。
  
   ハクサンコザクラは会津駒ヶ岳を代表する湿原植物の一つ。

     
     ミヤマリンドウ                   コバノトンボソウ


   13年前にこの山を登っています。4日間で燧岳、尾瀬沼をまわり、桧枝岐から早朝に
   出発して日帰りで会津駒を歩き、その日のうちに東京まで帰っています。 
   当然のことですが、体力の衰えの顕著なのが証明されました。

                                 

   驚いたことが最後にありました。
   中門岳から帰って、9;00にいよいよ下山しようとしたとき、駒の大池のベンチで
   旧知の人に会ったのです。私達の山の会の先輩のSさん夫妻で、全くの偶然でした。
   お互いに奇遇に驚き、互いの健康を祝福しあったのは勿論です。
 
   この山には神がいるような空気を感じていましたが、ヤッパリネ。

                                                   
             


会津駒ヶ岳(福島県) 1

2011-08-14 10:25:18 | 山歩き

8月8,9日 会津駒ヶ岳にのぼりました。

   会津駒ヶ岳(2133m)は女性的なやさしさをを持つ福島県の名峰です。
   魅力は無数の地塘を配したなだらかな山頂。可憐な高山植物の群落でしょう。

   B山の会の8月の行事は 駒の大池近くの 「駒の小屋」 に泊まって、
   ゆとりのある山歩きをしようというもの。  20人参加。 
   

     
    登山口  国道でバスを下りて30分。    稜線に出たところの休み場

   
    麓の桧枝岐から、うっそうとした樹林帯を急登して湿原に出ると
    会津駒ヶ岳の肩に建つ「駒の小屋」が見え始めました。ひんやりとした空気。

    
    キンコウカ                      ハクサンフウロとネバリノギラン

   
    駒の小屋を直前にして、雲上の楽園と呼ばれる景観が広がってきました。

   
    「駒の小屋」は寝具付きの素泊り。若い管理人は親切で明るくて感じのいい女性でした。
    小屋は清潔に保たれ、とくに別棟のトイレは エコトイレで快適でした。(1泊3000円) 
    夕食、朝食は夫々コンビニで買った食糧にリーダーが用意してくれた 
    即席の味噌汁や、コーヒーが加わって、かなり豪華版。
    夜になると小屋の中にも、外にもランプが灯されて、おしゃれな夜を過ごしました。

                     真夜中には満天の星も眺められて 忘れがたい夜になりました。

                                                      つづく


木曽御嶽山(岐阜県側から)

2011-08-11 16:57:20 | 山歩き


8月3~5日 木曽の御嶽山に登りました。
   丁度1週間、天候が定まらず登山を延期していました。
   山小屋の予約を何度か延期してもらって やっと3日に出発しました。

   12年前に長野県の田の原から白装束姿の多い表道を登ったので、
   今度はあまり人擦れのしていない飛騨みちを登ってみようと考えました。

  8月3日のち

   濁河(にごりご)温泉登山口(標高1800m)から
   その日泊まる「五の池小屋」まで標高差約1000m。

     
   登山口 神社の鳥居をくぐって登り始めます。  道はかなり整備されています。

   
       4時間ほど登って小屋 ↑ が見えてきた。(泊り)  

           「五の池小屋」は今年新館もでき、80人収容可能。
           環境保護のため、し尿は特別容器に入れヘリコプターで里に下す。
           そのため宿泊料は少し高く、2食付で1泊9000円。
           味噌汁の味噌も自家製と普通とは違う工夫をしています。
  
   8月4日
    
    五の池小屋⇒摩利支天山⇒賽の河原⇒二の池⇒剣が峰⇒お鉢回り⇒二の池
    ⇒三の池⇒五の池小屋(泊り)
    
    摩利支天乗越                    摩利支天山頂上(2959m)で、
    前日足のつった夫は頂上行きを断念。    知らないおじさんと 撮りっこした記念写真。

   
    摩利支天乗越から見た 五の池 と 五の池小屋。
  
   
   ライチョウの母子にも会えました。
   
   
   二の池です。 万年雪が光っています。

     
   阿波の国からの御嶽教の信者さんたち。
   「六根清浄、お山は晴天、まもらせたまえ、ざんげ ざんげ」
   と全員で唱和しながら 山道を登って行きます。

   
   御嶽山 剣ヶ峰頂上(3067m) と直下で水の枯れた 一の池
   約3時間かかって 一の池周辺のお鉢を一人で回りました。

   
   剣ヶ峰から一の池のお鉢を巡って二の池におりました。
   この池は標高2905mで 日本最高所の高山湖で、水はたっぷりあります。
   下の小屋で こむらがえり夫は待っていました。

  8月5日

   五の池小屋⇒継子岳⇒四の池のお鉢を巡って⇒三の池めぐり⇒五の池小屋⇒下山

   
    朝日に照らされて、飛騨頂上が輝いています。
    

   
    五の池小屋前から見た、五の池 と 摩利支天山

   
    小屋近くから  遠くに見えるのは 白山 ↑

   
    小屋から30分 継子岳頂上 右手に見えるのは 乗鞍岳

    
    小屋の お天気情報               継子岳はコマクサの大群落が続きます。
                                地元の開田中学校が面倒を見ています。


    
   あちこちに宗教的モニュメンが建っています。 四の池から流れる小川

   
    四の池の外輪山を回りました。1.5時間
  
     
    三の池へ下りて霊水を(0.5ℓ)くみました。
    白装束の人たちが汲んでいて、霊験あらたかな有難い水で、
    病気の人にのませるのだそうです。
    私は帰宅後、お抹茶を立てて飲みました。丸みがあって美味しかったです。                                   

  
       御嶽山は火山で、頂上部は剣ヶ峰のほか、摩利支天山、継母岳、継子岳
       などの ピークを持ち、一の池から五の池までの火口湖をもっています。
  

  
     木曽御嶽山で出会った花達。     

   ボリュームのある、懐深い山。俗化していると見られるのは表参道口だけで
   裏の飛騨側は静かな、あまり知られていない場所が沢山あります。
   高山植物が豊富で楽しい山でした。
     そして、木曽の御嶽さんは夏でも寒かった(夜は特に)です。