花歩る木

山と旅がすきです

国立西洋美術館 (世界文化遺産)

2016-07-25 14:29:59 | 美術館

7月24日 世界文化遺産登録が決まった国立西洋美術館へ行ってきました。

     世界文化遺産登録が決まって初めての日曜日、上野駅を出ると大変な人出
     でした。
  「おめでとう!!」 何度も通っている、身近な美術館ですから、
     拍手喝采しています。                          


     世界遺産登録が決定する前に、西洋美術館の「建物ガイド」(第2、第4日曜日)
     に参加して
しておこう・・・と申し込んでおいたのが定員20名の中に入れてもらえて、
     そのあとに
登録の決定が発表されたました。・・・ と言うわけで、私達20名は
     馴染みの美術館の 
「歴史的な 建物ツアー」に参加出来ました。

     日曜日は、1時から「絵画ツアー」があります。3時からの「建物ツアー」と
     欲張って2回
勉強の機会をいただきました。 重複する部分もありますので、
     それをブログは1回にまとめました。


       国立西洋美術館のロゴマーク


           
      美術館に入って最初の展示空間「19世紀ホール」
      開放的な吹き抜け空間にロダンの大小さまざまな彫刻が展示されています

      
      2階へは、周りの景色を眺めながら緩いスロープを登ります。 (バリアフリーに通ずる・・・とも)

      美術館の基本コンセプトは「無限成長美術館」と言うもので、中央の吹き抜けホール
     から、スロープ
を上って、2階の展示室に出る。 展示室はホールの周囲を正方形
     に囲んでいるので、作品を
見ながらぐるりと一周することになる。
     巻貝の様な螺旋形態で、増築できるようなル・コルビュジェ
構想でした。 
      
       
      クロード・モネ 「睡蓮」                  ルノアール 「アルジェリア風のパリの女たち」

      新館2階には「モネの部屋」が在ります。西美では13点のモネ作品があるそうで
     松方コレクションのお蔭で、こんなに簡単に、本物を鑑賞できるのです。
      
     元々、「西美」は、松方幸次郎がヨーロッパで収集した西洋美術のコレクションの
     寄贈、返還を受けるために設立されたのです。

     日本政府は、フランスを代表する建築家の ル・コルビュジェに設計を依頼し
     建築に当たっては、彼の弟子である坂倉準三、前川國男、吉阪隆正
     協力して、1959年6月13日に一般公開されました。

     

      
      西美と向かい合っている「東京文化会館」は、前川國男の製作。
      床やガラス窓に師匠と弟子の呼応する箇所があることを教えてもらいました。
      

      「絵画ツアー」のボランティアさんも、「建物ツアー」のボランティアさんも知識が深く、
    丁寧に、親切に
説明してくださいました。あの人達 世界遺産登録を充分喜んだ後
    でしょうから、特にウキウキ感は
感じられませんでしたけれど、
    私達は、本当に記念すべき特別な一日を過ごしました。           

      


ポンピドゥーセンター傑作展

2016-07-22 14:05:46 | 美術館

7月20日 都美術館で開催されている「ポンピドゥーセンター傑作展」を見てきました。

     パリの中心部に位置しているポンピドゥーセンターは、1977年に開館して来年で
     40周年記念だそうです。それまでのタイムラインを 1年に 1作家 1作品 
     選りすぐって、辿っていく・・・という斬新な構成の展覧会でした。

      
       パブロ・ピカソ 《ミューズ》 1935年
       初来日で代表作の一つ。眠っているのは愛人のマリア・テレーズ。手前が妻オルガ。
       テレーズが妊娠していて、妻と別居する引き金になった・・・と言う絵

             
      アンリ・マティス 《大きな赤い室内》 1947年    マルク・シャガール 《ワイングラスをかかげる二人の肖像》
      79歳の最後の油彩画                   新婚のよろこびを描いた作品  1917年
      
             
       ル・コルビュジエ 《静物》 1922年          ヴァシリー・カンディンスキー 《30》 1937年
       建築ばかりじゃないんですよ。             抽象絵画の先駆者です。
                                                          写真はTVから

          ⇐ パリのポンピドゥーセンターです。
       
            パリの国立美術館は、「ルーブル」が、先史時代から19世紀ごろまで
      「オルセー」は、19世紀美術、印象派の作品が多い。
      「ポンピドゥー」は、近代美術が担当のようで、とても分かりやすいです。

       私は、ポンピドゥだけは1度しか行ったことがなくて、多くの施設があって
      大きすぎ、疲れそう…と思って、お茶を飲んで退散したところです。
      この時、北野武の展覧会をしていましたが・・・


       帰り道、日本の近代美術館も見てみようと、竹橋の「国立近代美術館」へ寄りました。
      2時からの ギャラリー・トークに間にあいました。    写真はOKでした。

                               
                           鏑木清方 《墨田河舟遊》

                               
                           松本竣介 《N駅近く》 昭15年

                               
                           ワリシー・カンデンスキー 《全体》   

       学芸員級のボランティアの方と絵好きの参加者10人位で
      この3作品について約1時間語り合いました。


住友コレクション・泉屋博古館

2016-07-14 20:13:08 | 美術館

7月14日泉屋博古館・分館へ行ってきました。

    六本木に泉屋博古館という、こじんまりした邸宅美術館があります。
    京都にある住友コレクションの分館ですが、
    「数寄者住友春翠ー和の美を愉しむ」を見てきました。

    住友家15代当主住友春翠の生誕150年を記念し、彼が収集した美術品の紹介でした。
 
      

      
      美術館の周りは、いずみガーデンと言い、今を盛りにアカパンサスが咲いています

      
       入口です

      
      今回の催しもの

      春翠の美意識にかなった茶道具、お手製の茶杓も見事でしたが
     私には、陶芸家板谷波山のほ光彩の花瓶などが7点もあって 
     フアンとして大満足でした。


ルノワール展

2016-07-09 20:55:14 | 美術館

7月3日 国立新美術館で 「ルノワール展」 を見てきました。 

          4月27日から始まって、8月22日まで開催されていますが、
     6月下旬で もう30万人が入場したとか・・・大変な人気です。

     オルセー美術館と、オランジュリー美術館が所蔵する100点をこえる作品が
     展示されています。

     写実的な初期作品から、バラ色の裸婦を描いた晩年の大作まで
     全10章にわけて、人生と画業の移り変わりが分かりやすく紹介されています。

      
      《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》 1876年                会場外のビデオ画面より

      ルノワールの印象派時代の最高傑作と言われる《ムーラン・ド・ラ・ギャレット》は、初来日。
     マティスが最高傑作と称えた晩年の《浴女たち》も、初来日

     「この絵はオルセーで見たわね」とか「オランジュリーにも行ったわね」とか、
     パリ旅行へ行ったことのある人のささやきが、会場で何度か聞こえました。
     「印象派好き」 とくに大人も子供も親しめる、見る者の心を豊かにしてくれる画だから、
     会場は大賑わい。

     ルノアールは 「絵は楽しくて美しいものでないといけない」 と生涯 「幸福」を描き続け、
     「絵は、見るものではない。一緒に生きるものさ」 とも語っていたそうです。


日光・霧降高原 (栃木県)

2016-07-07 15:35:07 | 山歩き

7月4日日光の霧降高原のキスゲ平から円山を歩いてきました

      つゆの晴れ間にニッコウキスゲを見に、霧降高原へグループ登山しました。(18名)
     新宿からバスで3時間弱。到着した標高1300m付近のキスゲ平園地には、
     霧降高原レストハウスがあって、標高1600m位までの山の斜面がお花畑に
     なっていました。

     1582mの展望台まで、1445段の天空回廊(階段)が一直線に伸びています。
     その間をジグザグに遊歩道が交差して、草原に咲く美しい花を楽しみながら
     散策できました。


       
       キスゲの最盛期は1週間前だったようです

       
       
             きすげ平園地のニッコウキスゲは、鹿によろ食害やクマザサの繁茂により絶滅の危機でした
       そのため、鹿除けのネットを張ったり、クマザサの刈り払い、キスゲの苗の補植作業を続けて
       増やしていったようです。10年前に来た時には、名ばかりの「キスゲ平」でした

            
        ニッコウキスゲ                      ノハナショウブの蕾に赤とんぼ

        
        ヨツバヒヨドリ                            イワオトギリ

       
       チダケサシ  ( 乳茸刺 と言う漢字)

     1時間強でキスゲ園地の頂上に着きました。この日の行程の半分。

     この後、丸山(1689m)へ登りました。霧が晴れたり曇ったりの思わせぶりな
     お天気でしたが
 頂上で、昼食をとっているときに、とうとう合羽を着て、
     下りは グチャグチャ道を
すべらないように注意して、レストハウスへ戻りました。

      
      丸山頂上

      梅雨の晴れ間に、霧の降る高原へ行ったのだから、半分雨にあっても仕方がないか    


                            


明治神宮の杜 散歩

2016-07-02 16:23:57 | ウオーキング

6月26日明治神宮の杜を訪ねて道草散歩

          「森林インストラクター」の主催で、今回の植物観察会は「明治神宮の杜」でした。
     めずらしい植物に逢えるかも・・・の期待はともかく、明治神宮をもっと
     深く見てみたくて
参加しました。

     明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后をお祭りする神社です。
     1920年(大正9年)創建され2020年で100年目を数えます。
     神宮の杜は、総面積約70万㎡あって、鬱蒼とした森のなかにありますが、
     神社創建時、献木された約10万本の樹木が形成した人口の森です。

      
      JR原宿駅から3分。 門の開閉時間は、日の出、日の入りにより季節ごとに変ります

      
      落ち葉は肥料にします。手のかからないような森にするため
      
      
      日本一の大鳥居 台湾の檜  高さ12m 柱の径1.2m

      
      枡形は90度ではなく、80度(縁起がいい数字)

             
         タシロラン 葉緑素をもたない菌寄生植物
        初めて見ました。この日の一番の目玉であり、スターでした
        
       ムラサキニガナ             イロハモミジ              イチイガシ(一位樫)
                                                   カシの中で材質一位

      
      本殿をを過ぎて北に進むと広大な広場が出てきます。
      

      
      宝物殿、弓道場、至誠館などがありますが、とにかく広い公園があります

      タシロランが、「今回の珍しい植物」でその花を見られたのは、ラッキーでした。
     神宮の北の奥に広大な広場があるのは、初めて知って、感激しました。
          照葉樹が多いので、林は鬱蒼としていて暗い感じがしますが、

      初詣ばかりでなく、色んな植物を見ながら奥へ行ってみるのもおススメです。