花歩る木

山と旅がすきです

高尾山・旧道

2015-12-31 15:59:56 | 山歩き

12月21日高尾山への道は行く通りもありますが、
      旧道をたどって見ました。

      高尾駅から国道20号を西に進むとこ小名路の交差点に
      差し掛かります。ここで右に進むと、「蛇滝道」に入ります。

      高尾山が名所として多くの人々に親しまれるようになった
      のは江戸後期のことですが、蛇滝道はそのころから多くの
      登山者があり、付近には茶屋や宿屋が並んでいたそうです。

      
      裏高尾梅林に

      
      蛇滝に打たれて修行をするところ

      
      熱心な行を続けている信者が多いそうです

      
      今日は赤線のコースを歩きました  


      
      サル園の看板   来年は主役だ~~~

       
                     高尾の「美人ブナ」と呼ばれているブナ
      樹齢1000年、幹回り3Mと言われています。
      本来は「次郎ブナ」と言う名前がついていますが、「太郎ブナ」が
      浄心門近くにあったのが、枯れてしまって、それ以降
      「美人ブナ」になったのだそうです。 (性転換したの?)     

      12月22,23,24日頃は高尾山山頂でダイヤモンド富士がみられる
      大事な日です。午後2~3時頃に登っていく人が沢山いました。
      よほど良い空模様にならなければきれいなダイヤモンドは
      見られないんですが、混雑も大変ですよ。

      今年も「花歩る木」をご覧いただきましてありがとうございました。
      良いお年をお迎えくださいますように   

 


「金銀の系譜」静嘉堂文庫美術館

2015-12-22 14:23:28 | 美術館

12がつ19日 世田谷の静嘉堂美術館へ行ってきました。

      


 館所蔵の琳派の」名品を中心に関連する作品を紹介する展覧会です。

      
      美術館入口 昨年4月から休館していて、リニューアル工事を終えて開館しました。

      
      酒井抱一「波図屏風」   LED証明に切り替えた後、より鮮明になった作品
   
       
      「曜変天目(稲葉天目)」    尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」 重文
      国宝                政策から約300年を経て鉛版の劣化が
                         進んだので、表面のさびを除去した。
      

      
       裏庭は、急な下りで梅の木が沢山あって、2月頃は見事でしょう。

      
      静嘉堂文庫を創設した岩崎弥之助、小弥太はじめ岩崎家代々の墓

      明治43年3月 ジョサイア・コンドルによって建てられた。(コンドルは、鹿鳴館、
      ニコライ堂、三菱一号館などを建てた人)

      この美術館へは、以前、曜変天目を見に来たことがありますが、
      今度、リニューアルオープンだというので、楽しみに出かけました。
      
      この日、学芸員による列品解説が地下の講堂で行われ
      150人定員がいっぱいで、耳を傾けました。すばらしいお話でした。


ゴーギャン展(汐留ミュージアム)

2015-12-15 15:02:17 | 美術館

12月14日汐留ミュージアムへ「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展」を
      観に行ってきました。

      ポン=タヴァンは、フランス西端のブルターニュ半島の小さな村。
      ケルト文化の残る辺境の地でした。
      35歳から絵を描き始めたゴーギャンは、前半は主にブルターニュで、
      後半はタヒチで製作したようです。

         
                                  説教のあとの幻影(ヤコブと天使の争い)
                                説教を聞いた伝統衣装の女性たちが想像したイメージが
                                描かれている。代表作のこのえは今回きていませんでしたが・・・

      
      パナソニック・汐留ミュージアムはこのビルの4階です。初めて来ました。

      
      ポール・セルジェ 「呪文或いは物語 聖なる森」
      ナビ派の画家ポール・セルジェが、ゴーギャンから直接指導を受けて描いた
      「総合主義」絵画です。

      ポン=タヴァンで活躍した画家たちとゴーギャンは、「印象派」を超える
      新しい絵画を追求し「総合主義」と言うスタイルを結成しました。

      「要点は、自然をあまり素直に描きすぎてはいけないということだ。
      芸術は抽象なのだ」・・・・と言う考え方です。

      このビル群の中心に、「鉄道記念館」あります。
      
      
      ゼロ哩(ゼロマイル)標識
      明治3年3月 新橋~横浜間鉄道創設されたその起点跡  (国の指定史跡)

      この後、浜離宮恩賜庭園が近いので行ってみました。(歩いて10分)

      徳川将軍家の庭園でした。明治維新の後は皇室の離宮となり、
      昭和20年に都に下賜されたものです。 (国の特別名勝、特別史跡)

      
      花木園のロウバイが満開。深呼吸をしました。

      
      「潮入りの池」と雪つりの見える「松のお茶屋」

      潮入りの真ん中に「中島のお茶屋」があります。
      将軍をはじめ奥方、公家たちが眺望を堪能した休憩所。
      ここでは抹茶、和菓子セット(有料)がいただけます。

      入口でUC(ユビキタス・コミュニキータ)というガイドをしてくれる道具を
      お借りしました。「庭内一周コース」を選んで、見どころ、歴史、など
      UCに解説してもらって、充分勉強した気分で帰宅できました。


マイカーで最後の箱根(神奈川県)

2015-12-12 13:55:36 | 美術館

12月7~8日箱根を散策してきました。

      マイカーを12月25日に止める事に決めていますので、最後に箱根見物と
      御殿場のお墓詣りに行ってきました。

      国道1号線の紅葉は、お天気が良かったので、湯本から宮ノ下あたりが
      今年見てきたどこのモミジよりも鮮やかで見事な眺めでした。

      芦ノ湖まで来ると、もう葉は全部落ちて冬の佇まい。空は真っ青で小春日和。

      箱根関所

      徳川幕府は、全国53ヶ所に関所を設けたが、その中でも中山道の木曽福島
      (長野県)、碓氷(群馬県)、東海道の新居(静岡県)、そして箱根(神奈川県)
      の4ヶ所は、規模も大きく、重要な関所と考えられていました。

      「入り鉄砲に出女」を取り締まるところで、箱根は「出女」に厳しい関所でした。

      
      宮崎からの高校の修学旅行生と一緒でした。
      
      
       展望台から眺めた関所の建物と芦ノ湖

      
      役人の人形

      
       この杉並木は徳川幕府が旅人に木陰を与えようと道の両側に植えたもの。
       400年生きて、今420本残されているそうです。 国指定史跡

      成川美術館
       
      
       歩いてすぐの成川美術館へ行きました。

            「夕霧」の一部  HPより

      人物画の名匠・堀泰明による坂東玉三郎を描いた6曲1双の「夕霧」が素晴らしかったです。

      
      展望台から見た芦ノ湖と富士山

      恩賜箱根公園

      
      恩賜公園からも見事な富士山が見られました

      箱根美術館

      苔庭と紅葉が美しい美術館ですが、紅葉は終わり、苔も潤いを無くしていました。
      かなり若い女の人が座り込んで草むしりをしていました。

      この美術館は、昭和27年に開館されました。熱海のMOA美術館は57年に開館された     
      姉妹館です。

      

           
      湯元に泊まって、翌日は乙女峠からの富士を眺め、御殿場のお墓詣りをして帰りました。
      今年一番の満足のいくモミジを見られ、美しい富士山を心行くまで愛でられた旅になりました。

 


東伊豆・忘年山行

2015-12-11 13:42:39 | 山歩き

11月3~4日 東伊豆へBLクラブの忘年山行に行ってきました。(31名参加)

      11月3日

      午前中は雨。軽い登山の予定を変更して、伊東の町を散策しました。
      歴史ある伊東温泉旅館 「東海館」 を訪ねました。
      
      

      
      昭和3年に創業されました。望楼は昭和24年に建築され、眺望がすばらしく
      天城山が良く見えたそうです。平成9年に閉館し、伊東の観光名所になりました。

        
      東海館のお宝  三浦按針の画              秀吉の時計 

      12月4日 河津七滝の遊歩道を歩きました。

      河津では滝の事を“たる”と呼びます。“かわづななだる”を上流の水垂から
      マイナスイオンを浴びながら自然散策をして下ってきました。

      
      釜滝  落差22m:幅2m

      
      柱状節理の山肌

      
      滝々段々橋(だるだるだんだんばし)

      
      蛇滝 滝の周りの玄武岩がヘビのウロコに似ているから。

      
       河津踊り子滝見橋 ハイパースポットとして魅力たっぷりの景勝地です。

      
      初景滝
      
      初景滝の前に「踊り子と私」の像があり記念写真のポイントです。

      踊り子の面影を追って、約1時間、七つの名瀑を訪ねました。
      川端康成の代表作「伊豆の踊子」の情景が点在しているようでした。
      文学の香りのする素晴らしい遊歩道でした。

      誰かが「踊り子の名前はなんだっけ?」 と言ってたけど誰も答えられ
      なかったんですよ。
      あとで検索しましたら 「私(主人公の学生)」が「薫」と言う名前を知った
      にもかかわらず、「踊り子」 としか呼ばなかったから…でしょう。

      


三溪園(横浜)

2015-12-02 08:00:15 | ウオーキング

11月30日 横浜の三溪園へ紅葉狩りに行ってきました。

           三溪園は明治の富豪・原三渓(富太郎)邸跡。
      ゆったりとした手入れの行き届いた日本庭園で、四季折々に花が楽しめる所です。
      今は勿論紅葉狩りが目的です。

      
      正門を入ると「大池」にカモがいっぱい遊んでいる光景が見られます。

      
      「鶴翔閣」 明治35年三渓が住まいとして建てたもの。日本美術院の画家たち
      横山大観、下村観山、前田青邨ら「三溪園グループ」が訪れていたそうです。
      現在はさまざまな行事に利用出来る施設になっています。 
     
      
      「臨春閣」 江戸時代の建築。
      紀州徳川家藩主が紀ノ川沿いに建てた別荘建築を移築。

      
      「旧天瑞寺壽搭覆堂」

      
      「亭樹」 屋根つきの橋の真ん中で、休み場があります。

      
      「聴秋閣」江戸時代の建築。京都・二条城内にあったといわれる、徳川家光・
      春日局ゆかりの楼閣建築。紅葉は早かったですが、美しい建物が印象的でした。

      
      期間限定の特別公開中で、中の様子を拝見できました。

      
      「春草蘆」 江戸時代の建築。織田信長の弟・有楽(うらく)の作といわれる茶室

      
      「旧燈明寺三重搭」室町時代の建築。京都・木津川市の廃寺にあった建物。   

     
      秋の古建築特別公開中でもある三溪園は、明治・大正・昭和の実業家・原三渓の邸宅でした。
      春に小田原の松永耳庵(じあん、安左衛門)と、益田鈍翁(どんのう)記念館を訪ねていますので
      近代三茶人と称されるもう一人の原三渓の残したものを見たかったのです。
      紅葉狩りの季節にここを訪ねられて、重要文化財の建物を数多く見学できたことがうれしかったです。