7月29日午前 映画「パガニーニ」を見てきました。
「愛と狂気のヴァイオリニスト」という副題がついています。
パガニーニの曲を聞けば、誰でも聞いたことがあると思いますが、
パガニーニの「悪魔のヴァイオリニスト」・・・と呼ばれる伝説の人生は、
ご存じの方は、多くないかもしれません。
物語は、欧州一の人気者となったパガニーニは、酒と女と賭博に
溺れるが、ツアー先の英国で指揮者の娘シャーロットと出会い、
清らかな歌声に心を打たれる 破滅型の天才の「ただ一度の
純愛」 を描いたもの。
ニコロ・パガニーニ NHKらららクラシックより
超絶技巧でヨーロッパの聴衆を熱狂させた伝説のヴァイオリニスト
ニコロ・パガニーニ(1782~1840年)。
デイビット。ギャレット(主演男優)
「主人公がパガニーニという大変な技巧の持ち主で、しかも
演奏シーンが多い。 俳優より、ヴァイオリニストの僕がやるのが
ベストだと思う」 と名乗り出て、銀幕デビューしたデイビッド・ギャレット。
上の写真は、弦1本でも演奏を続ける現代のパガニーニ。
カジュアルなギャレット
HPより
「21世紀のパガニーニ」と呼ばれるディヴィット・ギャレットです。
33歳だそうですが、5億円のストラディヴァリウス。190㎝近い長身。
モデルもこなす美貌の持ち主
Bunkamura ル・シネマで見たんですが、最近めずらしい超満員でした。
女性客が9割。 音楽が好き、天才が好き、その上イケメンが大好き・・・だからネ。
7月27日(日) 「西荻おわら風の舞」というのを、見に行ってきました。
JR中央線・西荻窪駅前通りで、「おわら風の舞」がおこなわれるという
新聞記事を見て、風の盆に2回 富山へ 足を運んだフアンとしては
どんなものか…? 見ないわけにはいきません。
今年は3回目だそうですが、午後4時ごろかなり強い雷雨があって、
出来るかどうか? 危ぶまれましたが、1時間ほどでおさまって
6時の開会の頃には、蒸し暑さも持ち去られて好条件の舞台が出来ました。
越中おわら節同好会「高尾会」の人たちが、600mの乙女ロードを
地方(じかた) の演奏にあわせて踊り流す「町流し」です。
女踊り
写生をしている人
男踊り
富山の八尾では、7時までにお天気の具合で催行か、中止かの判断が
下されます。9月1,2,3日は二百十日の台風シーズン、なかなか
晴れの日に当たるのは難しいのです。
場所を町から、特設の舞台にかえて観客はもらった合羽を着て
みたこともありました。
西荻窪なら、近いから 情緒豊かな踊り、胡弓、三味、笛の音を聞きに
来年も見に行こう・・・と楽しみが増えました。
7月24日 奥日光・戦場ヶ原を歩いてきました。
昨年、ホザキ(穂咲き)シモツケを見たくて8月19日に奥日光を訪ねました。
残念ながら花はほとんど終わっていて、涼を楽しんできただけでしたが、
どうしてもきれいなピンクの花園を見たい思いを捨てきれず
今年は早めに行くことにしました。
奥日光の赤沼に車を置いて、東武バスで湯元まで行きました。
湯元温泉街の北の湯ノ平湿原に源泉があります。
湯けむりを上げる小屋がいくつもあって、硫黄の匂いが鼻をつきます。
湯の湖を半周して、湯滝に下りました。
小学6年生の2泊3日の旅行団体にあちこちで会いました。
男体山の主(蛇)と赤城山の主(百足)が争ったときの戦場だったという
“戦場ヶ原” は、今、湿原から急激に草原化しています。
ノアザミ バイケイソウ
ちょっと早めでしたが、やっとホザキシモツケの花を見ることが出来ました。
この辺から、雨が降り出してきて傘をさしての撮影はうまくいきませんでした。
左 湯滝。 小学6年生のグループ写真撮影会
右 竜頭滝 この滝も急傾斜の溶岩上をほとばしって流れ落ちる滝です。
燃える秋、ヤシオツツジが咲く春の景色は、きまってテレビで
紹介される滝です。
3時に竜頭の滝を発って、6時過ぎに家につく予定でしたが、
高速を下りて、西東京市あたりで猛烈な雷雨に会い、渋滞が続き、道路が冠水して
車がますます動かなくなったのには怖い思いをしました。(1時間、74㎜だったとか)
あっという間に道路が川になって、車の中まで浸水しそう。梅雨明けしたって ホント?
7月15日尾瀬ヶ原を歩いてきました。
毎年訪れている尾瀬ですが、娘が行ったことがないというので、
初めて、日帰りで行ってみることにしました。
群馬県、片品村戸倉まで、マイカーで3時間。シャトルバスに乗り換えて40分。
鳩待峠が、群馬県側の登山基地です。
尾瀬ヶ原への入口(標高1591m) 1ヶ月前はミズバショウの道でした。
尾瀬ヶ原の撮影スポット、“逆さ 燧ヶ岳”
晴れていて、風もない穏やかな日にしか見られません。
池塘に空を映して ヒツジクサが咲いている。
水と光の画家・モネさんに「こんな綺麗なところがあるんですよ」と
教えてあげたかった・・・といつも思います。
ミズバショウの 最後の一花 サワラン(沢の湿地に咲くという意味)
キンコウカ カキツバタ(花弁に白い筋、太くて平らな葉)
燧ヶ岳をバックにした ニッコウキスゲの尾瀬ヶ原(標高約1400m)
尾瀬ヶ原を 歩荷(ぼっか)さんが通る。山小屋へ荷物(主に食料)を運びます。
左 尾瀬ヶ原一帯に敷かれている木道は(全長65㎞)、
テプコ(東京電力)がやってくれています。
この日の朝、補修していた木道が帰りには完成していました。
右 木道が過ぎると石の道。1400mの尾瀬ヶ原から約200m登るんですが
疲れた足に最後の登りは辛い!
尾瀬の一番ポピュラーな1日コースを歩いて、25000歩。
中学生の遠足がいましたが、尾瀬としては静かな1日でした。
戸倉をマイカーで出発したのは、5時。途中で食事して帰宅したのは9時でした。
はじめて尾瀬デビューした娘もへこたれずに歩けて、
めでたく 家でハイタッチ出来ました。
7月10日 国立新美術館で オルセー美術展 を見てきました。
7月9日~10月20まで
1874年、パリで第1回印象派展が開催されました。
それから140年の時をへて、印象派の殿堂・オルセー美術館から
名画が84点来日しました。
左 「マネに始まり、マネに終わる」 印象派の誕生です。美術展の展示構成がそうなっています。
《笛を吹く少年》は、「世界一有名な少年」だと言われます。友人の軍人が連れてきた少年を
モデルにした画。着衣の平面的な色使い、何もない背景等は、マネの浮世絵愛好が表れています。
右 マネが最晩年に描いた作品。51才で病気で亡くなるまで描きたい思いを諦めなかった…
と、説明がありました。
6月に、市の美術講座で、「オルセー美術館」が取り上げられました。
みんなの大好きな、印象派ですから、定員60名のところ、90名以上の応募があったそうです。
3回で美術館と、印象派の絵を解説してもらい、まことによく頭の中が整理されました。
その上での鑑賞ですので、画面に表れてないところまで、感じられてホント良かったです。
柄にもなく私は、フランスが好き、パリが好き…なんですが、3度オルセーへ足を運んでいて、
オルセーあってのパリだとさえ思っています。
マネと、モネを間違えやすいけれど、
「マネは先立つもの、モネはもうネ~」と生まれ順を覚えるのだと、ユーモアあふれる講師のお話でした。
左 モネの《サン・ラザール駅》 光の移ろいを描いた絵。
右 カバネルの《ヴィーナスの誕生》 伝統的な主題を描いたアカデミスムの作品。
ナポレオン3世が買い上げたそうですけど、本当に美しい絵です。
開幕して2日目ですけど、多くの入場者がありました。
最近では、子連れの人のため託児サービスがあるとか、お若い人達は我慢せずに
趣味を楽しめるんですね。
午後は、同じミッドタウン内にある、FUJIFILMで山岳写真展を見てきました。
「天晴れ ニッポン山風景」 ~7月16日(水)まで
山の絶景を集めた大判の写真展。銀塩プリントという最高画質の写真展で、スバラシイ!!
麓から仰ぎ見た頂き、山の中で見た山。もう行けない所だけれど、また行ってみたい衝動に
かられる美しい写真ばかり。展示プロジューサーのギャラリートークも聞けて、
山にすっぽり浸れる写真展でした。
7月8日 歌舞伎鑑賞教室へ行ってきました。
近くの大学の社会人向け勉強会の
1科目に歌舞伎鑑賞教室がありました。
前から、新しい歌舞伎座へ行って、
歌舞伎を見たいと機をうかがって
いましたので、この際、とりあえず、
歌舞伎の勉強をするのも必要かな?
と思い、国立劇場へ
行ってみることにしました。
この日の時間割は
講義 12:00~13:00
昼食会 13:00~14:00
鑑賞会 14:30~16:40
私たちのグループは、20人。
夜じゃないので良かった。
演目は、近松門左衛門の作で、義太夫歌舞伎(義太夫の演目を
人間歌舞伎にしたもの)の曲名。1幕だけですが、その前に
澤村宗之助の「歌舞伎の見方」という、分かりやすい解説があり、
現代劇と歌舞伎の演じ方の違いを「お化け屋敷」の場面で
比較して説明し、次に上演する「傾城反魂香」のあらすじの
紹介がありました。
見どころは、一人の男が、心魂を込め死を賭けた奇跡によって
階級を越え、身体の障害を越えるドラマでした。
その陰にはお徳という女房の愛があった。すなわち夫婦愛の
物語でした。
中村梅玉、魁春兄弟で、品のある夫婦愛を描いていたと見ました。
私の歌舞伎との最初の出会いが、この国立の鑑賞教室でした。
この日も、中高年よりも中高生の若い人たち、外国人の若い人たちで
満席。大劇場が若いエネルギーで溢れていました。
帰り道、中学生に聞いてみたら、「面白かったです!」と答えて
くれたので 安心しました。
日本の伝統文化にあらためて感心し、引き継いでいく若い人たちに
希望を感じました。
7月2日浅間山の表登山口から湯の平高原を訪ねました。
6月24日に、横尾山のレンゲツツジを見に行く山行を、私が担当していました。
残念ながら、その日は、お天気に恵まれず、断念してしまったのですが、
代わりにどこか、今が旬の山はないか?・・・と頭を悩ませていた時、
Oさんから提案して頂いたのが 湯の平(ゆのたいら)高原 でした。
登山口の浅間山荘(1423m)から、樹林の中に続く道をたどり
湯の平高原(2004m)へ。約2時間半、標高差581mあります。
樹下には、目をこらせば小さな花が沢山咲いている道。 ハクサンイチゲ
左側は、黒斑山、蛇骨岳、と続く岩峰が迫る。 アマドコロ
2時間歩いたところに「火山館」があります。二階建てで、避難ごうにも グンナイフウロ
なる、登山者の休憩所で、水、トイレが完備しています。
カラマツを通して、浅間山の前掛山の山容が見え始めた。 マイズルソウ
百名山の浅間山ですが、活火山ですので、噴火の危険のある時は、入山規制が引かれます。
火山活動が穏やかになった7年前に、第1外輪山の前掛山(2524m)まで行けるようになって
この道を往復して黒煙を立ち上らせた火口を近くで見てきました。8時間かかりました。
帰りのお風呂は、その時前泊した宿屋で、有名な赤褐色の湯です。鉄鉱泉で日本一だとか。
湯船をみて濃いオレンジ色なのでオドロキ! タオルも茶色に染まりました。
一番期待していたアヤメは、7月下旬ごろに咲くようで、1本も見られませんでした。
とはいえ、 雨に会わず、19名全員が無事下山できたのは、有り難いことでした。