花歩る木

山と旅がすきです

クロアチア 4

2010-10-31 13:59:05 | 
5日目 10月23日 スプリット

   スプリットはアドリア海沿岸最大の港町。
   ローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿が
   そのまま旧市街になったという珍しい起源を持つ街です。

   
    海岸通りのプロムナードは土曜日を楽しむ家族 恋人 友達で賑わっていました。

   
  
   バーナードショウがいっています。
   「世界で一番美しい女が歩いている街」
   ドブロブニクよりもスプリットがぴったり当てはまります。
   土曜日だったからでしょう、ミスユニバースみたいな脚のきれいな美人が、
   大勢闊歩しているのです。ホント映画みたいでしたよ。
   ハリウッド俳優や ヨーロッパのセレブ達がおしのびで訪れるそうです。
   ベンチに座って しばし目の保養 美人watchingを していました。

       
    
    右上  クロアチアはネクタイの発祥の地です。
         有名なネクタイ屋さんのドアノブ。
 
   
    ダルマチア地方のアカペラのコーラスグループ 「クラパ」  
    宮殿の前庭ですばらしい和音が聞こえて来ました。
    ここは音響効果がいいのだそうです。 CDを15ユーロでかいました。

 6日目 10月24日 
   シベニク、 聖ヤコブ大聖堂は世界遺産。
          中世の町並みを色濃く残し細い路地が特徴的な旧市街

    
    珍しい市民の彫像が並ぶ教会の壁

 7日目 10月25日 
   オパティア クロアチアでも屈指の高級リゾート地。
          ハンガリー・オーストリアから王侯貴族が訪れていたので、
          「アドリア海の貴婦人」と呼ばれている。
          海岸の散歩道を フランツ・ヨーゼフが歩いたとか。
          ハプスブルグもつながっている街でした。

  
   アドリア海沿岸のダルマティア地方は、当時の面影を残す 港湾都市が点在して、
   ドブロクニク スプリット シベニク オパティア トロギール と回りました。
   城壁にかこまれた、内戦の傷跡が修復された世界遺産の数々を見学できました。   
   
   
   ヨーロッパのセレブが憧れる最高のリゾート国
   美人を見たかったら、クロアチアに行ってみませんか?
  
   
        
  
                            おわり            

クロアチア 3

2010-10-30 12:07:56 | 
 4日目 10月22日 ドブロブニク

   この旅行での、私のハイライトはドブロブニクで
   すばらしい快晴に恵まれました。                    

   クロアチアの最南端、”アドリア海の真珠”と讃えられている美しい古都です。
   マイ・フェアレディなどで有名な英国の劇作家バーナード・ショウが
   「ドブロクニクを見ずして天国を語ることなかれ」 といい、
   「地上の楽園」 とも讃えたそうです。
   友達にすすめられるまでもなく、行って見なきゃと思っていた所です。

   ドブロブニク・・・発音しにくいですね。
   濁音が多くて「真珠」のイメージじゃないですね。
   ドブは樫の木のことで、ドブロブニク周辺に沢山あったことが、由来だそうです。
   ドブを接頭語とする地名がたくさんありました。
   「おはよう」は「ドブロ ユトゥロ」  「こんばんは」は「ドブロ ヴェチェ」
  
   「はい」 は「ダー」  美人が「ダー ダー」と言ってるのは
   ちょっとイタダケナイ感じがしましたけど。「いいえ」は「ネー」
   
  
    アドリア海に突き出すような形のドブロブニク旧市街        スルジ山頂より

  
  
   旧市街へは西側にある ピレ門から入ります。
   「自由はお金ではあがなえない」 と書かれているのは、欧州では有名だそうです。

  
  ピレ門をくぐると、真っ直ぐにのびている石畳がプラツァ通り(300m)   城壁の上より
  
   午前中2時間ほどガイドさんに旧市街を案内してもらって、その後はFree time
   今年7月からロープウエイが再開してスルジ山へ登れるようになったので、
   先ず山の上から街の全景を見ることにしました。(往復1460円)   
 
 スルジ山へ
   
   
     内戦の傷跡が残った壁 (スルジ山)     山頂にはためいていた国旗

   「スルジ」 山を 「ツルギ」と聞こえて、日本でかなわなかったツルギの
   頂上をクロアチアで踏めるのかと一瞬喜んでしまいました。
   標高412mの頂上にはナポレオンが立てた十字架があったが、今のは2代目。

 ボートクルーズ
 
   
   私たちの乗ったボート             船の出入りする港
  
  

   ボートに乗って海からドブロクニクをみました。45分で75クーナ(1500円)
   お客は私たち2人だけ。お兄さんは何の説明もしてくれない、聞けば英語で
   答えてくれましたが。 (何だ、しゃべれるじゃないの、しかも英語を) 
   興味のあるロクルム島(ヌーディスト島)も通ったけど、誰もいませんでしたね~。


 いよいよ念願の城壁に上ります(1400円)。一周2km2時間  カフェもありました。

  
  
   
   世界遺産の中で、 泳ぐ?人         住んでる人
  
   
   左  アンティークミシンをカフェテーブルに使っていました。  途中のカフェで。
   右  砦もまだ修復工事中
  
   オレンジ色の瓦屋根 古いものに新しいものを補充して造っている。  

   城壁の上から眺めるドブロクニクの絶景は、息を呑む美しさでした。
   中世、ベネチアと並ぶ海洋都市国家として繁栄したこの町を
   守ってきたこの堅牢な城壁はドブロクニクの最大の象徴であり
   市民の誇りでもあります。

   オレンジ色の屋根瓦と真っ青に広がるアドリア海、この美しい風景を
   ゆっくり時間をかけて楽しみました。

                                         
                           まだ つづく

クロアチア 2

2010-10-28 16:41:19 | 
 3日目 10月21日

   神様が昨日の埋め合わせに滅多にない幸運をくださいました。
   すっきり晴れた寒い朝。
   湖から階段を280段登ったところにある国営のホテルから
   朝の散歩に出かけました。

  
   朝靄がたちこめた湖面に山の紅葉がゆらいでいました。

  
  
  
    霜が降りて 真っ白な原っぱ。
   

   
   釣り禁止だから魚たちの天国        マユミさん  こんな所にいたんですか?

   昨日の雨と夜の寒さで朝の湖がこんなにも見事に装ってくれました。
   「世界遺産 バンザイ!」  と叫びたいような すがすがしい朝。
   滝や森のマイナスイオンをたっぷり浴びて、すっかり心も(もしかしてお肌も)
   美しくなったんじゃないかな~~?・・・って気がしましたっ。                      
  

   この公園も 一時は「危機にさらされている世界遺産リスト」
   に登録されていましたが、 現在は幻想的で美しい湖群の
   姿をとりもどし、 リストからも除外されているそうです。

   

    トロギール(世界遺産 城塞都市) を散策して ドブロヴニクへ。

                                               
                            つづく

クロアチア 1

2010-10-28 13:54:29 | 
 10月19日~26日 クロアチアを旅しました。

   1992年 旧ユーゴスラヴィアから独立して、すっかり本来の美しさを
   取り戻したクロアチア、旅行先としての人気も急上昇中。
   「あなた、まだ行ったことないの?」
   「絶対 あなた好みよ」   ・・・と友達に言われていたんですよ。

           

   日本からローマへ12時間強。それからイタリア国内線で1時間強。
   バスでスロベニアを通ってクロアチアに入りました。
  
   2日目に プリトヴィッツエ湖群国立公園へ。   

           

   プリトヴィッツエ・・・うつくしい響きですね。
   200k㎡もの広大な森に、大小16の湖と92の滝があるそうです。
   入り口を入ってすぐに目の前にひろがった風景です。↓

  
 
   中国の九賽溝のような所・・・と聞いていましたが、ナルホドこれですか。
   まけない! 負けない!   かなりな迫力で ”感動”しました。
   九賽溝も黄龍も良いけど、ヨーロッパにも ”地球の宝” があるんですね~。

    

   5時間もバスに揺られてきた間、曇りながらも雨の様子はなかったのに
   散策が始まった途端に降り出して、雷までさわぐ。
   またたく間に雹まで降ってくるんですから、 何の因果 ?   
   「水に手すら入れてはいけない!」 という厳しいおふれがでていますが、
   上から降ってくるのはどうすればいいんですか?  

  
  
   
  
   船から下りて、散策が終わったら雨も晴れました。 
   水の美しさは陽の光によって変わります。コバルトブルーや
   エメラルドグリーンの湖が見たかったけど、叶わず。
   ガイドさんは 「人が少なくて良かったですよ」 という解釈でした。
   
                                                                                       

                                つづく

京都 奈良 3

2010-10-18 08:42:52 | 
  10月13日京都
   最後の日、帰りは3時の「のぞみ」ですので、今日のスケジュールは
              金閣寺・・・・清水寺   のみ  

    
    
   なだらかな衣笠山を借景に燦然と輝く金閣寺(北山鹿苑寺)
   静かな金閣寺を見ようと9時開門に合わせて行ったら、あ~らおそろしや!
   修学旅行が押し寄せていました。今回の戦略の最大の誤算。
   鏡湖池のまわりで写真をとるのはあきらめました。

     

   左 庫裏で写経をさせてもらいました。60分と言われましたが、集中して4人とも
   30分で書き終えました。「知らない字が沢山あった」とT君はいうけど、私も意味不明が
   沢山ありました。 私たちだけ、静かな凛とした空気の中。
   
   右 鐘楼で「平和の鐘」をたたかせてもらえました。1つき200円。


   清水寺
   「清水の舞台から飛び降りる」。思い切って物事をする時のたとえですよね。
   今では舞台からの絶景を目当てに、世界中から毎年約400万もの人々が
   訪れるそうです。

    
     日本有数の観光名所、清水の舞台

    
   清水坂を登った正面に仁王門         音羽の滝 ご利益を求めて長蛇の列

   清水の舞台を谷をへだてた 子安の塔 から眺めるのがgoodですが、
   ただいま修復中でした。紅葉のハイシーズンはまだなのに、なんと人の多いこと。
   
     

     石畳の坂道を産寧坂(さんねんさか)を下りて二年坂までくると
     人もまばらになって、八坂の塔がなごりを惜しんでくれはりました。

   3日間27度の快晴が続き、よく歩き、おいしいものも頂けました。
   私たちの”心のふるさと”がいつでも待っていてくれますから、
   心がひるんだ時 「そうだ 京都   」行きましょう。

                                         おわり

京都 奈良 2

2010-10-17 17:37:38 | 
  10月12日奈良を案内してもらいました。

   今年は平城遷都1300年の節目の年。
   日本のはじまりの場所、「日本の原点・奈良」をゆっくり見学しました。

   奈良には私の弟ファミリーが住んでいます。義妹が一日 車で案内してあげましょう
   と言ってくれたので、時間もコースもおまかせで楽しみました。

      飛鳥(飛鳥寺、石舞台)・・・西ノ京・・・平城宮跡・・・奈良公園・東大寺

   義妹は近鉄の橿原駅で待っていてくれました。黒のアウディ。
   昨年ちょっと体調を崩したので、再会は二年ぶり。生来明るい人なので有難い。
   
   

    飛鳥寺は596年に完成した日本初の本格的寺院です。
    本尊の「飛鳥大仏」は日本最古の丈六仏で、高さは3m。
    度々の火災で焼け落ちて、つぎはぎの補修の跡が痛々しい感じがしました。
    現在、聖徳太子を見たことのあるお方はこの大仏さまだけ・・・だそうですよ。
    驚いたことに、「写真を写してもいいですよ」 という大らかさ。
    
  

   石舞台古墳
   巨石を積んだ日本最大級の方墳。7世紀の権力者だった蘇我馬子の墓
   ではないかとの説。 春に来た時このあたりの桜がみごとでした。

   飛鳥京や藤原京がおかれた古代日本の中心舞台は、
   なだらかな山並み、田園風景に彩られた万葉ロマンの香るのどかな鄙でした。


  平城遷都1300年祭  平城宮跡のメイン会場 ~11月7日まで
   
   
 大極殿 政治や儀式の場につかわれていた。      天皇の玉座 「高御座」
  

   
   四神の一つ「青竜」上村淳史さんの作       復元された 「遣唐使船」

  
  奈良公園 東大寺 二月堂
   世界遺産の中で鹿が遊ぶ奈良公園。世界最大級の木造建築大仏殿、
   お水取りの二月堂。古都奈良の魅力が凝縮されたエリアです。

  
  
   今回の旅で1番エキサイティングだったのは鹿にどんぐりをねだられて
   追っかけられたことだったンじゃないの?

   

   


  
  
     2番目が人力車 お兄さんのトークが抜群に面白かった・・・そうです。
 
   お昼は西ノ京 唐招提寺、薬師寺あたりのおそば、
   夕食は近鉄駅近くのホテルで弟夫婦と6人でなつかしく和やかに
   奈良の料理を頂きました。一日中お世話様でした。
                                             
                      
   歴史の教科書の始まりのあたり。奈良は古代ロマンを感じられる場所です。
   大らかさ、ゆったりとしたのどかさを 京の「みやび」に対し、奈良は「ひなび」と
   表現する人がいます。
   この日は修学旅行の雑踏でロマンに浸る雰囲気ではなかったけど。

                                                つづく

京都 奈良 1

2010-10-15 10:33:10 | 
10月11日~13日 京都、奈良を旅しました。

   孫のT君(5年生)の秋休みに母親、T君、私たち夫婦の4人で
   京都、奈良2泊3日の旅に出かけました。
    今回T君は京都、奈良が初めてですので、一番やさしい「入門編」の
   スケジュールを組みました。
 
 10月11日  京都
   
   「のぞみ」で9時20分過ぎに京都着。
   ホテルが駅に近いので、まず荷物を預けて出発。
   今日のスケジュールは
                    銀閣寺・・・・哲学の道・・・・南禅寺

  
   
   銀閣寺
   庭園の池裏にある月待山に展望台があり、境内の全景が一望できます。
   政治家としては無能だが、芸術家としては一流・・・足利義政に対する、
   人々の評価だったそうですが、いぶし銀のような美の世界は、
   義政が育てた東山文化のシンボルといわれます。

      
  
   左 波のような等間隔の直線模様が美しい”銀沙灘(ぎんしゃだん)”と、
   神秘的なフォルムの”向月台”。「月見の館」といわれる わびさびの極致の造形。

   右 ”哲学の道” 銀閣寺から南へ約1.5キロ、四季折々の疎水べりの散策路。
   哲学者の西田幾太郎が思索しながら散策したことから名付けられました。
   東京の「玉川上水」みたいなもんだね・・・とT君は言うけど、それはチョット 

 
  

   東山山麓に広大な伽藍が広がる "南禅寺”
   その境内を琵琶湖からの疎水の水路閣がまたいでいます。
   古代ローマの水道橋を参考にして造られたそうです。

   

   左 三門の楼上で。  歌舞伎で石川五右衛門が 「絶景かな、絶景かな」と
   欄干に足をかけ、煙管をくわえて見得を切る舞台はこの三門上だそうです。
     T君がお土産やで、おもちゃのキセルを買いました。大人3人は下らない物を
     ほしがる・・・と内心バカにしていたけど、案外根拠があったのかも?  

   右 南禅寺は紅葉の名所としても知られています。
   見ごろは11月下旬。
  
   お昼は銀閣寺道でゆばご膳を、休憩は祇園でスイーツを頂きました。

                                               つづく

安達太良山

2010-10-10 10:45:01 | 山歩き
10月6日、7日安達太良山へ行ってきました。

   安達太良は「あだたら」と読みます。(1700m)
   別名を「乳首山」とも言いますが、福島県二本松市の
   西にゆったりそびえる昔から人気のある名山です。

   はじめて登ったのは多分18~9年前。
   地域の山岳会に連れて行ってもらいました。
   9月下旬でしたが、雨と風で体が吹き飛ばされそうになる稜線の風を体験しました。
   後で知ったのですが、映画「八甲田山」 のロケ地だったのだとか。・・・ナルホド。
   
   2度目に行ったのは10年ほど前、山開きの5月。
   頂上直下で神主さんのお祓いがありましたが、お天気は今一。
   頂上は人が多かったこと、登山道がぐちゃぐちゃだったことが
   記憶に残っています。

  10月6日
   さて今回、何としても安達太良山の私のイメージをひるがえして
   最高の満足をものにしたいと意気込みました。
   紅葉が美しいという塩沢コースを行くつもりでしたが、登山口に近づいたら雨。
   仕方なく一般ルートの奥岳口へいって、雨の様子を待ちました。
   1時間半後、運よく晴れてくれたので出発できました。

    
     
   

    
   くろがね小屋までは「馬車道」を歩き、紅葉が徐々に色濃くなってきた。

    
    
   くろがね小屋(公営)に泊まりました。正真正銘の源泉掛け流し。
   細かい湯花が浮いていて白く濁っています。硫黄の臭い、肌にやさしい温泉です。
   ここは通年営業で 夕飯はカレーライス。お値段控えめ 1泊2食 6150円   

  10月7日
   時々ガスが流れてきますが、紅葉がみごとに山を染めています。
   赤く色づいたナナカマド、ドウダンツツジ、ウルシ等。
   黄色のダケカンバ、カエデなどで燃えるようにうつくしい。
     
    

     
    ガンコウランの実         ドウダンツツジ          石楠花の来年の花芽

   
   峰の辻の道標          ↑ 乳首山

   
   沼の平 明治33年の大爆発でできた噴火口。月世界みたいに不気味。
   
   
  牛の背                      馬の背から最高点の”乳首”を望む 

   
    ”乳首”というなまめかしさとは裏腹に大きな岩の塊

   
    8時半に頂上に着きました。誰もいません。
    パノラマのような見晴らしを独占できて、
    「本当の空」を胸いっぱい 吸い込みました。
    やっぱり 安達太良は空が青くなくっちゃイメージがわきませんね。  

    そして頭の上は、見よ、この空だ・・・尾崎喜八も唱っています。
    
   
    頂上を下りて、振り向いてもう一度 「乳首山」 を懐かしんだ。

   
   
   普通のコースを下りましたが、 安達太良の、日本の、紅葉は最高の彩りです。

   
  ぐちゃぐちゃ道は木道になってました。   薬師岳展望台で霧の晴れるのを待つ人達

   
   展望台からの眺め               安達太良エクスプレス(ロープウエイ)
           
           どんぐりが沢山落ちていました。
           来週 奈良へ行きますので、鹿さんへのおみやげ。

   誰もが一度は口ずさみ、感動した「智恵子抄」の絶唱で
   この山の名は知れ渡っています。
   山を下りて しばし「智恵子の空」を仰ぎ眺めました。

乗鞍岳

2010-10-05 09:44:32 | 山歩き
10月2日 乗鞍岳へ登りました。

   
   乗鞍岳は、今では、日本アルプスで最も容易に、誰でもが登れる
   3000m峰の楽しい山になっています。
   基点の畳平(2702m)まではシャトルバスで上り、
   最高峰の剣が峰(3026m)まで、高低差はわずか300m。
   往復3時間、北アルプスで最も容易に山頂を踏める山です。


  
     
   20年前に初めてスニーカーを買って登った、原点の山です。    
   
     前夜泊まった西穂山荘を朝6時半に出発して、平湯温泉からの
   シャトルバスに乗り1時間、畳平へ10:40に到着。
   バスターミナルの案内所で、ガイドマップを頂いたら、
   忘れていた記憶がよみがえってきて、後はなんの心配もなかったです。

  
   
   登山道から見た紅葉の中のバス道路   道は稜線に出るまでガレガレ岩道

   
   好天の土曜日、老若男女が3026mの頂上をを踏んだ。 
   さほど広くない山頂には、信州側の神社と、飛騨側の乗鞍本宮が
   背中合わせに建っていました。信州側の小さい祠の扉はクローズしていたが、
   本宮にはお賽銭+神様へのチップ=500円を入れました。(少ない?)
   この2日間最高のお天気をプレゼントして下さって、神様ありがとう。

  
   頂上から権現池を見下ろす、日本第二位の標高を誇る高山湖です。

  
   やや盛り上がった白い蚕玉(こだま)岳は休憩するのに最適。

  
 下山、2時を過ぎるとガスがかかってくる。回れ右をして乗鞍さんに感謝の一礼。

  
   往きに歩いた道を畳平のバスターミナルまで帰ってきます。
   
   乗鞍岳は、23の峰と、7つの湖、8つの平原があり、
   剣ヶ峰を最高峰に、展望にすぐれた、体力に応じた、遊べる山が
   沢山あります。夏の花の多さも楽しめます。
   その姿が馬の鞍ににていることから「乗鞍]とよばれるように
   なったそうです。「平和的で、浪漫的で、ウエットである」と
   深田久弥が言っていますが、優れた山だと私も思います。

   誰でも行ける3000m峰。私が5年後でも行ける山の1つです。

西穂独標 2

2010-10-04 17:59:39 | 山歩き
 10月1日 西穂山荘から独標(2701m)へ

   1時過ぎ いったんチェックインして、不要な荷物をデポして、
   独標を目指しました。登りコースタイム1時間半の「一般コース」と
   言われていますが、独標の岩場がどんなコワサなのか?
   高所恐怖症の私はず~っと心配でなりませんでした。

  
   登りはじめの岩と岩の道

  
   30分で丸山(2452m)に到着。笠ヶ岳がどっしりと構えている。

  
  奥穂高連峰がくっきりと遠望できた。

  
  東に霞沢岳(2646m) その麓は上高地、梓川。赤い屋根は帝国ホテル

  
  真ん中の台形は独標、左のとんがりはピラミッドピーク。いよいよ近づいてきた。  
  
  下りてきた人に何度も聞きました。  「怖くなかったですか?」
  「ゆっくり落ち着いて行けば大丈夫ですよ」 「岩はしっかりしてますから下を見ないで」
  又 ある人は「独標までなら誰でもいけますよ」       じゃ~やってみるか?

  
  登る               3時 山頂、誰もいなかったので大声で「ばんざ~い」。
                    あっという間にガスで展望は望めず。

    
   鎖場で  ダイコンソウの紅葉        下りる 

  
  
  
       ガスが押し寄せてきた。笠ヶ岳はず~っと道づれ


  
   真っ赤にうれたナナカマドの実が西穂山荘の周りにいっぱい。


   独標の先、ピラミッドピークまで行く人、もっと先の「西穂高岳」へ行く人は
   ベテランの人のみ。もっともっと先、縦走して奥穂高岳まで行く人もいるんです。
   逆に槍、奥穂高から回ってきた人に4人も会いました。
   「怖かった、2度といきたくない」そうですが、あの人たちじわじわと喜びが
   沸いてきて、きっと一生の勲章にするでしょうね。    オメデトウ!  

   
   11年前に山荘まで登って、天気がよくないからと独標へ
   行くのを止められました。次ぎの日は焼岳へ縦走出来ましたが、
   やっと今回独標への思いが叶えらてうれしかったです。

   西穂はお天気に恵まれれば、展望のすばらしいさは半端ではないですよ。