花歩る木

山と旅がすきです

尾白川渓谷(山梨県)

2015-09-27 09:32:19 | 山歩き

 9月24日 山梨県・北杜市にある「尾白川渓谷」に行ってきました。

      南アルプス・甲斐駒ヶ岳を源とする渓流で、渓谷道を散策できるのです。
      尾白川は、日本名水百選に選ばれており、さまざまな滝や渕、豪快に流れる
      渓流は、ものすごい迫力でした。

      
      平成2年7月に皇太子殿下は、黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳へ登られた記念像
      

           
      左が黒戸尾根への登山道。右が渓谷道

      

      

      

      
      険しい滝の道(渓谷の右岸) 厳しい、スリリングな道でした


      サントリー天然水・南アルプス白州工場

     帰り道、サントリーの白州工場を見学できました。
     ウイスキーや天然水のガイドツアーがありますが、時間的に天然水ガイドツアー
     だけが残っていて、それに参加できました。

     天然水はおよそ20年以上の歳月をかけて、美味しい天然水に生まれ変わる
     のだそうです。製造工程には、人は1人もいないところでベルトにのった 
     ペットボトルが箱積めされて、流れていく様子が見られました。  


           

      南アルプスの自然が未来の財産であると認められ、2014年6月「ユネスコエコパーク」
      に選ばれたそうです。
     
      3000mを超える山々が連なって、その麓の田には稲穂が金色に輝いていました。
      朝いちばんに行った「道の駅」には、安くて新鮮な野菜がどっさり並んでいましたし、
      惜しげなくながれる水を汲みに来ている人がいて、この地方の豊かさを感じました。
      私達も、車のトランクからボトルを持ってきて、白州の水を今日のお土産にしました。            


シスレーの美術展・長八の美術展

2015-09-23 16:14:25 | 美術館

 9月21日 練馬区立美術館の「シスレー展」へ行ってきました。

      開館30周年を記念した
      「アルフレッド・シスレー展」  ~印象派、空と水辺の風景画家~
                               9月20日~11月15日まで

      シスレーの作品は、他の印象派の画家と同様、日本国内でも多く所蔵されています。
      このシスレー展は、貴重な国内コレクション約20点を中心に展示されています。

      アルフレッド・シスレーは、パリでイギリス人実業家の裕福な家庭に生まれました。
      生涯を通してイル・ド・フランスの静謐な風景を描き続けました。
      セーヌ川を追いかけるように郊外の町を転々としてセーヌを描きました。      

      
      練馬区立美術館のロビー

      
                                            HPより

      セーヌの流れも19世紀の近代化、テクノロジーによって作り上げられたものだ
      そうで、シスレーの描いた穏やかな川辺風景は、技術の近代化によって
      誕生したものだと言う説明、展示の部屋がありました。

     
      
      新宿西口広場では、熊野神社のおみこしが練り歩いていました

      
      三鷹駅北口でも、お祭りでした。
      ひょっとこのオジサンは、ラジオ体操友達です


 9月22日 井之頭公園で娘、孫、犬と会食して

      武蔵野市立吉祥寺美術館で 「伊豆の長八」展を見てきました。

       
      
      入江長八(1815~1889)、生誕200年記念の展覧会です。
      西伊豆・松崎出身の左官で、漆喰壁に鏝(こて)をつかった浮き彫りと彩色を
      施した装飾で、建築・調度などに傑作を作り上げた人です。
      

      
      「臼に鶏」部分    超絶的なこてさばきと言われている

       
                                           NHK新日曜美術館より

      西伊豆の松坂は、白と黒の美しいなまこ壁の古民家が点在する村です。
      「伊豆の長八美術館」は、「日本で最も美しい村」連合に 加盟している海の美しい村です。


高尾山から相模湖へ

2015-09-16 14:19:59 | 山歩き

9月12日 高尾山から相模湖に下りて、嵐山と言う山に登ってきました。

            9月17日に、山の会の9月のプログラム、「高尾山から相模湖へ」のイベントがあり、
      その下見を兼ねて、本当に久しぶりに高尾山へ行ってきました。

      
      すすき梅雨が過ぎて、やっとやってきた秋の日

      
      JR高尾駅から、バスで小仏まで来て、約1時間登ったところが小仏峠
      バス停でも、この峠でも「迷子探し」のビラを配っている人がいました。
      “八王子の施設の15歳の少年。電車のおもちゃを1つ持って、ケーブルに乗ったらしい”
      のですが、もう8日も前の事らしい。しゃべれないハンディをもっているとか。
      悲しい思いで、気持ちが沈んでしまいました。

      
      相模湖が見えましたが、長雨のあとで土色の湖水


      
      城山の山小屋で、なめこ汁を頂きました。(250円)

      
      直径10センチほどある極彩食のキノコ。採集している人がいたので
      聞いてみたら、「タマゴ茸」といって、食べられるそうです。
      歩いたご褒美の今夜のご馳走・・・ですって。  毒キノコじゃないのです。

       
      相模湖にかかる天狗橋 

      この先に嵐山と言う山に登りました。秋の紅葉が美しく、とくに湖に写る姿が
      京都の嵐山に似ているとなずけられたようです。

      JR相模湖駅まで30分以上歩いて、1人旅を終えました。

      肝心のグループ山行は雨のため中止になりました。  あ~あ           

     

      


フェルメールの油彩画(東西美)

2015-09-15 13:44:07 | 美術館

9月8日 1日中雨の日、上野の美術展に行ってきました。

           都美術館で行われているのは、「再興第100回 院展」  9/1~9/16
      100回記念と言うことで、作品の数々の力の入れようは、大変なもの。
      会場が広くてゆったりしているので、作品は、始めから終わりまで大判・大作揃いでした。
      1作、1作、時間をかけてみるには、多過ぎで疲れましたね。

      中年のおばさん3~4人が部屋の真ん中で大きな声でおしゃべり。
      そのうちの1人が携帯でおしゃべり。また1人がカメラでぱちぱち。
      おしゃれさんでしたが、お行儀が悪いわよ。
      集中できなくて、2~3部屋パスして逃げました。とても残念でした。

      
      西洋美術館へ行きました。

      一番の目的は、3月17日から 常設展示されている
      フェルメール作と言われる「聖プラクセディス」を見る事。

                
                 HPより
     
      17世紀のオランダの画家、ヨハネス・フェルメール(1632~75) の初期の頃、
      イタリア絵画を模写した作品と見られています。
      
      昨年7月、ロンドンのオークションに出品され、手数料込で11億円で落札されたんだそうです。
      何と、落札したのは個人の日本人!    お金持ちがいるもんですね。
      真贋論争で、いまだ疑問視している専門家もいるようですので、疑問の余地があることを示す
      「フェルメールに帰属」と 表記して公開されています。

      欧米以外で初めてのフェルメール。いつでも、簡単に見に行くことができます。
      寄託して、われわれに常時公開してくださった方に、感謝、感激です。

      西洋美術館には、そのほか松方コレクションがあって、世界の名画が揃っています。
      この前、西美の建築物(ル・コルビジェが設計)が世界遺産の候補になっていますが、
      その審査をしている 外国人グループを見ました。
      建物も、中の作品も素晴らしいです。

      
      
      

        
     
                                                                   


「藤田美術館の至宝」展

2015-09-06 15:36:35 | 美術館

 9月3日 サントリー美術館へ行ってきました。

      藤田美術館の至宝「国宝 曜変天目茶碗と日本の美」   ~9月27日

           国宝に指定されている「曜変天目茶碗」 3碗の内の1点を初め、国宝8件、重要文化財
      22件を含む119件を東京ではじめて公開するという展覧会です。

           
          サントリー美術館のある六本木の東京・ミッドタウン     

      
      
                                                  HPより
     
      実物の曜変天目茶碗は、思ったより小さい・・・と言うのが実感でした。
      掌に載せてこじんまり優しく、天下人・徳川家康をも魅了したといわれています。
     
      国宝の曜変天目茶碗は、中国で生まれたのに、世界で3碗しかなくて、すべて日本にあります。
      東京の 静嘉堂文庫 、京都の 大徳寺龍光院(非公開) と大阪の藤田美術館です。

      観客のほとんどは、このお茶碗が目当てのハズ。雨もよいの平日なのに、観客が多かったです。
      しかも、割と若い人、男の人も多く、古美術が好き、茶道が好き…と言う人達でしょうか?

      3~4年前に、大阪造幣局の桜の通り抜けを見に行きました。
           見事な八重桜が  大川にそって咲いていましたが、その対岸にこの藤田美術館があります。
      倉の美術館ですが、その時は、「曜変天目茶碗」は、展示してなくて、「秋に来てください」
      といわれたのです。 ようやくこの夏、東京で願いがかなえられました。
      

      
      ロビーにブドウがたわわ

      「名品ずらり。めちゃええやん!」 と、タイトルの添え書きに言ってますが、本当でした。

      幕末に長州・萩で生まれた藤田伝三郎は、関西で屈指の実業家となり、私財を投じて破壊や
      海外流出から美術品を守った心意気を心から感じる展覧会でした。