花歩る木

山と旅がすきです

ラスター彩イラン里帰り展

2013-09-30 17:51:02 | 美術館

9月17日 七代・加藤幸兵衛(かとうこうべい)茶陶展 
      《 併催 ラスター彩イラン里帰り展 》 を京王百貨店で見てきました。

    ラスター彩とは・・・
      ラスター彩は、光を受けると玉虫色に輝き、ペルシャの華として 
      世界中で珍重された陶器。その誕生は9世紀頃のメソポタミアといわれ
      10世紀のペルシャで盛んに作られました。
      しかし、13世紀のモンゴル侵入を境に次第に衰退していき17世紀には
      完全に消滅した事から 「幻の陶器」 と呼ばれています。
                             ラスター彩パンフレットより
 

    展示品は、先にイランで行われた父・人間国宝の加藤卓男さんと七代・加藤幸兵衛さん
    の「ラスター彩」展覧会の出品作品が今回京王百貨店で公開されたものです。

    「父が世界で初めて再現したラスター彩の展覧会を故郷のイランで開催すること」
    が、研究と技術を受け継いだ息子・幸兵衛さんの長年の夢だったのです。

      9月21日(土)に、テレビ愛知開局30周年特別番組
        「ラスター彩、故郷に還る」  陶芸家・七代 加藤幸兵衛 の熱き思い
    として、テレビ東京系列で放送されました。

    

     
     イランの産地                 イランの街角
     
     加藤卓男さん(1917~2055)         加藤幸兵衛さん

      
     加藤卓男さんの作品   三彩       ラスター彩

    
     加藤幸兵衛さんの作品

     


     
     幸兵衛さんは、「天山草」という短歌号をお持ちの歌人でもあります。

    

    
     イランの人たちは里帰りしたラスター彩を見て、感動していました。
                                    映像はテレビから拝借しました。

                             
  
    その日、展示室の隣に添え釜が設けられていて、幸兵衛さん作のお茶碗で
    お抹茶を頂きました。お菓子の名前は「秋のおとずれ」でした。

    
     


    

 


徳本峠(上高地、長野県)

2013-09-25 13:53:20 | 山歩き

9月23,24日徳本峠へ行ってきました。

    80年前まで、上高地は、2日間をかけ徒歩で山道を越えて、
    やっとたどり着けた秘境でした。

    安曇野の島々から、谷越えの登山道を通り、2135mの峠を越え
    20kmにもおよぶ長丁場で上高地に至るという道だったのです。

    かって、芥川龍之介、高村光太郎夫妻他、多くの著名人が
    訪れた道でもあるそうです。

    上高地(10:00)⇒明神(11:00~11:30)⇒徳本峠(3:00)

    
     上高地は日本有数の観光地ですね。「上高地銀座」と呼ばれているんです。

     
     下流を見れば、焼岳            上流は岳沢 水の美しさには感動!

    
     明神までの1時間は観光客も混じってにぎやか。
    
     明神です。奥に穂高神社があります。

     
    明神を出て5分ぐらいで、右に入ります。  静かな、整備された道です。 

    
     明神岳の山塊が表れました。
    

     
     ユキザサの実                ツルリンドウの実

    
     徳本峠小屋です。4年前に後ろの新館が建て増しされました。30人収容

    
     小屋から5分の展望台から、穂高の絶景が見られました。
     左から 西穂           奥穂   手前に明神岳    前穂
     

    9月24日   

        
    峠からの穂高の絶景とウェストン     「登山」を伝えたウォルター・ウェストン
          中村みつおさんの絵        イギリスの宣教師
    
   
   
      
       ウォルター・ウエストン(1861~1940)は何度もこの徳本峠を通り、
    穂高連峰や槍を踏破したのです。
    峠からの眺望に胸を打たれて 涙を流した・・・とも。
    「日本アルプスの登山と探検」で日本の絶景を世界に紹介しました。

     
     小屋の朝食風景

    
     下りは同じ道を引き返しました。ウェストンの息ずかいを感じながら。

                              

     
     ミヤマ カンボクの実             マユミ
           
      上条嘉門次                嘉門次小屋名物の焼きいわな(900円)
           ウェストンの山案内をした人

      歴史のかおりに誘われて、登山史の舞台でもあった峠道を歩けました。
      穂高、槍方面は連休の若者達でいっぱいのようでしたが、
      私たちは静かな山歩きを楽しみました。夫がよく歩けたのが大収穫。 
                           
 
      

河童橋から、一つ下流の穂高橋、
田代橋を通って、上高地帝国ホテルへ
行って、お茶をしました。
創立80周年記念のお茶セットです。
大きなプリンでした。    


ヨーロッパアルプス ザルツブルグ 4

2013-09-22 10:26:13 | 

9月12日ザルツブルグの散策

      あこがれの、意中の街 ザルツブルグに泊まって、いよいよ
      散策することになりました。嘘みたいに夜来の雨が止みました。
      町中は車が入れませんので、徒歩観光です。
     
  
     ホーエンザルツブルグ城から見た ザルツブルグの町

    ザルツブルグ市は、オーストリアにあるザルツブルグ州の州都で、
    人口は15万人。「塩の城の街」の意で、岩塩鉱のおかげで大司教の
    支配する独立した豊かなバロックの町として栄えました。
    モーツアルトの生誕地であり、音楽祭で有名です。  

    ミラベル庭園

    
    「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアと子供たちが、ドレミの歌を
    歌った美しい庭園。花壇が左右対称に作られている典型的なバロック様式。

    
    回れ右をすれば、ホーエンザルツブルク城が望めます。
    時の大司教には10人の愛人がいたそうで、その住まいだったとか、
    現地のガイドさんが、バラシテくれました。

    
    カラヤン(1908.5.4~1989.7.16)もこの町の生まれです。

    ゲトライデ通り

    

     
    ゲトライデ通りは、町の主要なショッピング街で、多くの観光客で
    賑わっています。建物の中には13世紀~16世紀に建てられたものもあるそうです。

     
    モーツアルト一家はこの建物の4階を借りていて、彼はここで生まれました。

    
    大聖堂 この前の広場で夏のザルツブルグ音楽祭が行われるのだとか。

     
    レジデンツ広場で休みを取る馬車たち

    美しい村・ハルシュタット  世界遺産

    

    
    ザルツブルグから1時間15分、大小76もの湖が点在する
    ザルトカンマーグート地方のハルッシュタットへ行きました。
    山と湖が織りなす景観はヨーロッパでも有名なところだそうです。


    
    
    
     
    カピテル広場の現代アート(?)     ザルツァッハ川から城塞のたそがれ

        
      ホーエンザルツブルグ城内の博物館でマリオネットが見られますが、
      展示された人形だけみました。

      6歳のモーツアルトが、生まれて初めての旅に出て、
      ウイーンのシェーンブルン宮殿で演奏し、あまりの上手さに
      マリアテレジアから礼装用の衣装を賜った時の様子。

      左から、皇妃マリア・テレジア、皇帝フランツ1世、
      モーツアルトの姉・ナンネル、モーツアルト、マリー・アントワネット。

     
      “世界で最も美しい土地はザルツブルグ”といった人がいたそうですが、
      文化、建築、音楽、そしてなにより自然、・・・が美しく調和して本当に
      魅力的な町でした。たった2泊では「見た」だけで、
      もっと深く味わいたい、もう一度行ってみたいところでした。

                         9月13日17:35   無事に成田着 


ヨーロッパアルプス・(ドロミテ街道) 3

2013-09-19 15:43:29 | 

ヨーロッパアルプス・ドロミテ街道


 月9日  コルティナ・ダンぺッツォからドロミテ街道へ

      ヨーロッパを横断するアルプス山脈。
      その南側の分嶺でイタリアの北東部に位置するのが
      ドロミテ山塊(ドロミテ・アルプス)です。

      朝まで雨で、ほとんど期待できないコンデションのようでしたが、
      出発時に雲が切れ始めて峠では青空が広がりました。

      このドロミテを象徴するのが、独特の灰色の岩肌。
      ドロマイト(苦灰石)という成分でできています。
      ドロミテという名称は、フランスの地質学者ドロミウの名に由来しています。

       夏は過ぎましたが、高山植物やマーモットややぎなどが見られました。
        
            
      
      ハイゲンブルート 
      10世紀頃、聖なるキリストの血をもって旅した東ローマ帝国のブリッキウスは
      冬の寒さでこの地に行き倒れてしまった。これを記念して15世紀に建てられた
      という教会です。

      この教会の後ろにオーストリアの最高峰グロースグロックナーがそびえて
      見えるのですが、曇っててみられませんでした。

      フランツヨーゼフヘーエでは、東アルプス最大のパステルツェ氷河 長さ約10㎞と、
      オーストリアの最高峰 グロースグロックナー(3793m)を眺められます。
      が・・・雲が厚くて、残念ながら山を見せてもらえませんでした。         
                                               
     
        
          昼食はパノラマレストランでしたが、角の席にフランツヨーゼフ皇帝とエリザベート妃が
      おしゃべりしながらお食事をしている人形があるじゃないですか 
      女性群は大喜びしましたが、隣のテーブルで食事した私はちょっとガッカリ。
      ハプスブルグ家、ブルボン王朝などの本が好きで、この夏だいぶ読みましたが、
      この人形は超イメージダウン、長旅でくたびれたシシーをリアルに表現したのかな?
       
      
     
     
        
          優美なスイスのアルプスとは異なり、荒々しい岩肌がむきだしの山並みが続きました。
      ドロミテ街道は5月~11月 までの短い期間しか通れませんが、
      厳しい岩山と、山中の湖の美しさは忘れることはできません。

                                     コルティーナ・ダンペッツォ 泊まり      


ヨーロッパアルプス美しい村の旅 2

2013-09-18 04:48:25 | 

9月8日 

      インスブルック    標高574m  人口130,000人

      街の名は、イン川に架かる橋という意味。チロル州の州都です。
      ハプスブルグ家の下、政治、経済、芸術の中心地として発展し、
      中世都市の面影を多く残しています。
      チロルで最も活気のある町です。

      黄金の小屋根

      
      
      黄金の小屋根は、インスブルックで一番有名なランドマークです。
      皇帝マキシミリアン1世が、富と栄誉の証に創らせた16世紀のバルコニー。

       
      スワロフスキーの本店   右角         階段までキラキラ
      一番買うのは、中国人だそうで、お行儀が悪くても大事なお得意様らしい。

      マリア・テレジア通り

      
      ハプスブルグにつながりがあるスポットは、私の心がふるえるスポット。

      観光後、国境を越えてイタリアの美しい村、キウーザサンタ・マダレーナ
      散策しました。

       
      花の世話の仕方によって、奥さんが評価される・・・とも聞きましたが、
      リースだという話もありました。 

       
      標高の高い牧草地や山の斜面には花がまだ魅力的に咲いていました。

      
       一面緑が濃いのは、3日に1日は雨が降るからだとか。
       
       山の頂にある教会までハイキングをしました。墓地も花がいっぱい。
                          
雲行きがあやしくなってきました。
ドロミテの岩塊が隠れてしまいそう。

明日はドロミテ街道を走りますので
どうか晴れて下さいませ。



   


                                  コルティナ・ダンペッツォ 泊


ヨーロッパアルプスの美しい村の旅 1

2013-09-16 13:36:45 | 

9月5日~9月13日まで、
      バイエルン(南ドイツ)、ドロミテ(北イタリア)、チロル(西オーストリア)の
      美しい村と、ザルツブルグへ行ってきました。   同行者18人。

      
“ヨーロッパアルプスに点在する
美しい村と、ドイツ、オーストリア
2ヶ国の最高峰の展望を楽しむ”  

とうたったツアーに飛びつきました。 

                 

 

 

 


      どうしても行きたいと思っていたザルツブルグと、コルティナ・ダンぺッツォも回って      
      それぞれ2連泊という割とゆるい日程でしたし、スイスアルプスとは一味違った
      風景が味わえると期待したから。

    9月5日22:00発(エ ミレーツ航空で)ドバイへ 
    9月6日3:30 ドバイ着    (32℃)
         12:40 ミュンヘン着    (22℃) 
       (飛行時間、待ち時間 合わせてざっと22時間 きついヮ~)

      オーバーアマガウ    (22℃)

      ミュンヘン到着後、アルペン街道を50人乗りの大型バスで約2時間。
      オーバーアマガウは、オーストリアとの国境近くにあるバイエルン(南ドイツ)
      の小さな村(5200人)で、美しいフレスコ画が描かれた建物が多く、
      周囲を山々に囲まれた静かな村。木彫り職人の町としても知られています。

           
        
      10年に1度上演される「キリストの受難劇」で有名な村です。
      次回は2020年。村人が総出で製作・出演するという他に類を見ない大イベント
      だそうで、その劇場と衣装の一部です。 


      
        
       
       お天気が良かったので村は花にあふれていました。

                         ガルミッシュ・バルテンキルヒェン 泊まり

      9月7日 ツークシュビッツェ~インスブルックへ

      
      登山電車とケーブルカーを乗り継ぎ、ドイツ最高峰のツークシュビッツェへ
      
      
      
      登山装備をして、登山経験のある人しか行ケマセン。
      私たちはパノラマレストラン(昼食)から岩登りショーを見てました。
      もしかして槍ヶ岳よりやさしいかも。

      
      
       山頂にはオーストリアとの国境があります。

      山頂からロープウエイで降りて、バスで50分の ミッテンヴァルトへ。
      この町は、ゲーテが「生きた絵本」と絶賛したほどのメルヘンチックな町でした。
      
      その後、オーストリアとの国境を越えて 25分でゼーフェルトの村へ。

     ゼーフェルト

       

      この村は、周囲を2,500m級の岩峰に囲まれた、アルプスでも最もうつくしいと
      言われる高原リゾート地の一つです。
      丁度、お祭りで土曜日でしたので、沢山の人で賑わっていました。
      楽器作り屋さんのお店、チロルの民族音楽のグループを撮りました。    

                                             インスブルック 泊