9月17日 七代・加藤幸兵衛(かとうこうべい)茶陶展
《 併催 ラスター彩イラン里帰り展 》 を京王百貨店で見てきました。
ラスター彩とは・・・
ラスター彩は、光を受けると玉虫色に輝き、ペルシャの華として
世界中で珍重された陶器。その誕生は9世紀頃のメソポタミアといわれ
10世紀のペルシャで盛んに作られました。
しかし、13世紀のモンゴル侵入を境に次第に衰退していき17世紀には
完全に消滅した事から 「幻の陶器」 と呼ばれています。
ラスター彩パンフレットより
展示品は、先にイランで行われた父・人間国宝の加藤卓男さんと七代・加藤幸兵衛さん
の「ラスター彩」展覧会の出品作品が今回京王百貨店で公開されたものです。
「父が世界で初めて再現したラスター彩の展覧会を故郷のイランで開催すること」
が、研究と技術を受け継いだ息子・幸兵衛さんの長年の夢だったのです。
9月21日(土)に、テレビ愛知開局30周年特別番組
「ラスター彩、故郷に還る」 陶芸家・七代 加藤幸兵衛 の熱き思い
として、テレビ東京系列で放送されました。
イランの産地 イランの街角
加藤卓男さん(1917~2055) 加藤幸兵衛さん
加藤卓男さんの作品 三彩 ラスター彩
加藤幸兵衛さんの作品
幸兵衛さんは、「天山草」という短歌号をお持ちの歌人でもあります。
イランの人たちは里帰りしたラスター彩を見て、感動していました。
映像はテレビから拝借しました。
その日、展示室の隣に添え釜が設けられていて、幸兵衛さん作のお茶碗で
お抹茶を頂きました。お菓子の名前は「秋のおとずれ」でした。