花歩る木

山と旅がすきです

牧野記念庭園・石神井公園

2012-05-30 16:51:25 | ウオーキング

5月30日 牧野記念庭園から石神井公園を歩いてきました。

     「練馬区立牧野記念庭園」は、練馬区大泉にあって、世界的植物学者、
     牧野富太郎博士が大正15年から 昭和32年に94歳で逝去されるまで
     住んでいた跡地に開園したものです。

      
        練馬区立 牧野記念庭園 の入口           入場無料

        
       牧野博士の胸像と              「花在れバこそ 吾も在り」の石碑
       スエコザサ(博士が妻の名前から命名)

       
      牧野博士が94歳の天寿を全うされるまで、研究、執筆のために籠った
      書斎と書庫が当時のままに保存されています。

      

      300種類以上の草木が植えられているそうですが、「植物の父」の
      一番大好きなのは「サクラ」   現在生誕150年記念特別展で、
      「サクラで祝う、富太郎の誕生日」 が行われていました。   

      庭園内も桜の木が多く、4月が一番見ごたえのある美しい季節だろうと
      思いました。
      
      
   石神井公園
      
      そのあと、バスで 10分ほどの都立の石神井公園へ行きました。
        
      公園には三宝寺池と石神井池があり、三宝寺池は都内稀有の自然が
      残っていて、「三宝寺池沼沢植物群落」 として、国の天然記念物に指定
      されています。

      
        
      
      スイレン  ヨーロッパ原産の移入植物ですが、環境になじんで、公園風景
      の重要な一部になっています。

      

      
       カルガモファミリー  渡りをしないので1年中見られます。

       
      外来植物なので、三宝寺池では取り除いていました。   葉の違い↑ ↓

       
      カキツバタ  一時絶滅の危機にありましたが、保護増殖して育てています。

      旺盛な繁殖力のある キショウブ などの外来植物が、カキツバタ などの
      在来植物より、優先してしまうそうで、それを根ごと抜き取る仕事をしている
      人と話しました。  今、消滅の危機に瀕していたカキツバタ、ミツガシワ、
      コウホネ、ハンゲショウなどの水生植物が順調に回復してきているそうです。


太陽の輪

2012-05-21 15:35:24 | ウオーキング

21日「世紀の天体ショウー」の日がやってきました。
      朝一番に窓を開けてみると、思いのほかいいお天気。
      これなら見られそう・・・と歩いて30分ほどの広場まででかけました。

      武蔵野は、 月の入るべき山もなし、 草より出でて 草にこそいれ
              月のかくれる隈もなし、(とも言われる)      ・・・ 読み人知らず
     
      こんな歌が私たちの地域に古くから伝わっています。
      遮るものがないという環境ですから、家の庭からも、ベランダからも、遊歩道
      からも、どこからでも 見られたでしょうけど、大人も子供も専用のグラスを
      持った一体感は大きな広場だからこその「幸せの共有」でした。

      

       
       何気なく見ていた公園のこの丸いもの「月待台」というそうです。
       今日は特別存在感がありました。

       
       7:32 太陽と月の競演 金環がはっきり          遊歩道にいっぱい
       見えました。「わー」という感嘆の声が            咲いていたカルミア                       
       広がった瞬間です。
       私のデジカメ写真です。 笑って下さい!
                                   

             この次、日本の広範囲で見られるのは、300年後ですって?  


鎌倉ぶらぶら

2012-05-19 13:55:57 | 山歩き

5月16日鎌倉を歩いてきました。

            浄妙寺のガーデンレストランから真正面に見えた“衣張山”へ行ってみたくて
      好天、新緑の鎌倉へ出かけました。
      9時に鎌倉駅へ着いて、新逗子方面行きバス3番線、9:17発がスタートでした。

      鎌倉駅⇒長勝寺バス停・・・名越切通し・・・報国寺⇒鎌倉駅・・・西口の
      スターバックスコーヒー・・・寿福寺(北条政子の墓)・・・英勝寺、浄光明寺

       
      ジャスミンの花に黒いアゲハチョウ     名越切通しへの山道 

      
       騎馬を妨げるため大石が置かれた切通し。歴史の年月を感じさせられる。

       
       衣張山まではあと15分の標識        鬱蒼と茂るシダや木立

      
       標高120mの衣張山からの由比ヶ浜の眺め。富士山は見えなかった。

      
       夏の暑い日、源頼朝(政子ともいわれる)が山に白い絹の布を張らせ、
       雪に見立てて涼んだという謂れがある衣張山の山頂。

     寿福寺

      
       寿福寺の裏山の「やぐら」に北条政子(と実朝)の墓があります。

      
       寿福寺外門から山門に至る敷石道は禅寺らしい静寂感が漂っています。

        
       寿福寺外門                カラタネオガタマ(初めて知った名前) 

     市役所の向かいに「スタバ」があります。漫画家の横山隆一さんの自宅跡が
     店になっていて、横山邸のシンボルであったプールや藤棚、桜の古木などが
     今も残っています。「フクちゃん」の原画を飾ったスペースもあります。
     とても居心地のいいコーヒーやさんですよ。


         中学の修学旅行生がグループで沢山歩いていました。 
         どこから来たかのか尋ねたら、北海道! 静岡! ですって。
         1日で鎌倉を回るのに、あるグループは 建長寺、鶴岡八幡宮、寿福寺、
         銭洗弁財天・・・を選んでたようです。一生の思い出になるんでしょうね。
         歴史に興味を持ってくれるといいな~と思いました。  


映画 「わが母の記」

2012-05-18 17:39:08 | 映画 演劇

5月15日 映画「わが母の記」を見てきました。

        雨の日、友達と新宿で会って、前から約束していた映画を
        見に行って来ました。

        
        
        

        久しぶりに珠玉の日本映画を見ました。
        昭和の文豪、井上靖の自らの人生、家族との実話を題材にした
        原作を映画化したものです。
        老いて次第に記憶を失っていく母。その母に捨てられたと思い続けて
        生きてきた小説家。しかし母は認知症が進んでおり、深い話が出来る
        状態ではなくなったのです。
       
        樹木希林の老いの演技の見事さは貫禄で 圧倒されました。
        役所広司は熱演。孫の琴子を演じる宮崎あおいは父に反発しながらも
        祖母との間をつなごうとする自然な演技がよかったです。

        自宅シーンの撮影は、東京・世田谷の井上靖邸で行われたそうで、
        家族が揃って食事をとった居間や、名作の生まれた書斎がそのまま
        再現されていて、1960年代の日本の裕福な家族の生活を垣間見ら
        れました。
              
       
        この映画、認知症や年老いた父母を持つ家族の道しるべになれば
        イイナ~とか、「孝行したいときには親はなし」 と 言いますから、
        若い人にこそ この映画を見てほしいものだと思いました。
        認知症予備軍の私たちはどうしようか?・・・と、お昼はちょっと
        しめりがちになりましたけどね。

        物語に彩りを添える風景。伊豆・湯ヶ島のわさび田、軽井沢、富士が
        見える海。美しい いつまでも残したい日本の風景にも出会えました。
        
        
      


青梅・霞丘陵ハイキング

2012-05-09 09:30:42 | ウオーキング

5月8日青梅のつつじハイキングに行ってきました。

      青梅にはつつじで有名なお寺があります。
      その寺をつなぐ、霞丘陵ハイキングコースを7人で歩きました。

      青梅線、青梅駅 ⇒鉄道公園 ⇒吹上しょうぶ公園 ⇒宗泉寺 ⇒
       塩船観音寺 ⇒霞丘陵自然公園 ⇒薬王寺 ⇒バス ⇒河辺駅

       
       鉄道公園のD51              草原に咲いていた アマナ
      
       掃除の行き届いた花の寺、宗泉寺のつつじ
       
     塩船観音寺

       
       入口                     1打100円です。
      

      

      
      
            本堂は室町時代末期の建物で国の重要文化財
      つつじに続いて初夏のアジサイ、初秋のハギなど楽しめる花の寺として有名。
      今年は花が「遅れているだろう・・・」と連休明けに日程をきめましたが、その前に
      大雨や大風があって、花が痛められ艶やかさがなくなってて、ちょっと残念でした。

    薬王寺

      
      
      塩船から地図にない山道を伝って下りてきました。
      程よいポイントで人に出会って道を教えてもらい、青梅のおばさん達と
      おしゃべりを楽しんだのが、何よりも面白かったかな?
     
      つつじは昨年、もっともっとあでやかな眺めでしたのに。
      まあ、お天気が心配なく、皆さん喜んでくれていたのが、幸いでした。

      
      


根津美術館・Korin展

2012-05-07 05:32:56 | 美術館

5月6日根津美術館の「Korin展」に行ってきました。
      光琳二つの金屏風、東京・ニューヨーク 100年ぶりの再会。
      
      この企画を知った1年前から、美術館庭園のカキツバタの花が咲く頃に
      ゼッタイ見に行こうと楽しみに待っていたんです。
     
      根津美術館は原宿駅から、歩いて20分。地下鉄表参道駅からは8分の
      所にあります。昭和16年、鉄道王といわれた根津嘉一郎の遺志によって
      開館されました。国宝7点を含む約7000件の日本・東洋の古美術品の
      収蔵があるそうです。
      
          
      根津美術館入口                  今回の案内図

       
      1Fホールから庭を見る           2Fから1Fを見下ろす。       

       
       1Fホールから庭を見る。       庭から平屋ふうに見える大屋根を見る。


      左;「燕子花(カキツバタ)図」               右;「八橋図」
       
        
            国宝「燕子花図」 とメトロポリタン所蔵「八橋図」は、尾形光琳が
      同じテーマを、6曲1双屏風に、10年近い時をおいて描いた作品です。
                 
          
                                
      八橋図のもとになった伊勢物語の在原業平。
 

    美術館の庭  弘仁亭(茶室)のカキツバタ

      11時過ぎの撮影で、花に疲れが見られるのが残念ですが、満開でした。
      

      

      

      

      庭の広さは5000坪、100種類以上の樹木が生い茂っています。
      2009年に美術館を改築した隈研吾さんは、東京で一番好きな庭だと
      言われ、庭と美術を一緒に体験してもらうようにと設計したそうです。

      四季折々美しい表情を見せてくれる庭ですが、4月下旬からの1ヶ月、
      光琳の屏風が展示される時期に弘仁亭のカキツバタを眺めるのが
      この美術館の最高の贅沢だと私は思っています。
                                 Korin展は5月20日まで。

          日本の「国宝」の中でも、分かりやすくて、有名な、「燕子花図」ですが、
         身近に見られますよ。5000円札の裏に描かれています。
          時々見てください。


芝桜の丘(埼玉県)

2012-05-02 09:17:45 | ウオーキング

5月1日埼玉県、秩父の「羊山公園芝桜の丘」へ行ってきました。

       「芝桜の丘」は秩父のシンボル、武甲山(1304m)の麓、羊山丘陵の斜面を
       利用して様々な色の芝桜を組み合わせて植栽されており、文字通り「花の
       パッチワーク」 でした。  
      
       西武秩父駅から歩いて30分ぐらい。
       途中の羊山公園には、八重桜が今を盛りと咲き誇っていました。
       曇り空ながら、武甲山も全容を見せてくれ、花と山を満喫できました。

      

       
        
                                「 ウコン」 という八重桜 

       さあ、いよいよ「芝桜の丘」です。
      

      

      

      

       
            丘全体が、花の色を活かして、秩父夜祭屋台囃子手の襦袢模様を
      かたどったものだとか。    下; 「雑草が増えると芝桜は負けてしまう」
      ので草取り作業に精を出す陰の人たち


      11時から、地元NPOのグループによる「秩父市街地のガイドウオーク」の
      お誘いをうけて、芝桜の丘から町へもどり、2時間ほど歴史ある町を
      散策しました。
      
       
      秩父神社                   町の銘仙やさん
        
       国指定の登録有形文化財のたてものが、大正ロマンを感じさせる風情ある
       通りになっています。右の蕎麦屋さんで解散後、遅いお昼を頂きました。

       この町の今の自慢が1つ。落語家の「林家たい平さん」です。
       秩父に生まれ育った生粋の秩父っ子。お花畑駅のすぐ近く、札所13番の
       すぐ裏に今もお母さんが駄菓子屋さんを営んでいて、簡単にお会いできました。
       77歳のお母さん、きれいでした。居間には両陛下の写真と海老名香代子さん
       の写真が飾ってありました。

       地元の人は、武甲山を「武甲山さま」 秩父神社を「神社さま」と呼んで
       崇めています。昔は秩父夜祭の1週間は学校は休みだったそうで、祭りへの
       意気込み、誇りには並々ならぬものがあり、うらやましく感じられました。
       
       地場産のおいしいものが沢山ある、又行ってみたい町でした。