忘却への扉

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けむに巻く政治語のリフレインやめて

2016-05-30 | 平和を

 【 地 軸 】 2016/5/27 地方紙1面下段コラムより

[ リフレインとは、詩歌などの繰り返しの意。「どうして どうして僕たちは」で始まる松任谷由実さんの「リフレインが叫んでる」が印象的だが、5月に思い出す美しいリフレインもある。
 ▲英国在住の作家アリ・スミスの短編「5月」(岸本佐知子訳)。白い花を咲かせる木に恋をした主人公の思いが、寄せ返す波のように響く。「それは青い空の白、太陽の白。この世の全ての色の奥にある白、うつむき、うなずきながら、同じ言葉を何度も何度も—イエス、イエスと—繰り返す白」…。
 ▲現実に目を転じれば、どうもすっきりしない言葉がしきりに繰り返されている。都知事は自身の金銭疑惑を「(私が選んだ)第三者」に見てもらう、と連呼。言うほどに、みみっちさが露呈するばかり。
 ▲首相も、けむに巻くリフレインを好む。最近多いのは「(消費税増税の判断は)適時適切に」 「解散の『か』の字も考えていない」。少々飽きたか「美しい国」 「女性の活躍」は聞かなくなった。
 ▲沖縄・米軍普天間飛行場の辺野古移設が「唯一の解決策」との言い回しは日米首脳会談でも不変だった。政治の言葉の繰り返しはつまり「回答拒否」 「検討しない」。サミットの「認識共有」 「協調確認」などの決まり文句もさて、どこまで…。
 ▲リフレインには同音異義語があり、動詞は「やめる、慎む」の意という。寂しい繰り返しはやめて、熱のある心からの言葉を聞きたい5月。]

 ( 忘却への扉 ) 安倍晋三首相のけむに巻くリフレイン好みの数々の中で、「(消費税増税の判断は)定期時適切に」に異変が起きた。安倍首相が、「消費税増税を2年半後に実施する」と公言(広言)したのだ。
 2019年10月といえば衆院選後(任期は18年12月13日でそれ以前)であり、安倍首相の総裁任期後、後始末は後任に?、それまで曖昧なままとはどちらにしても無責任。ようはアベノミクス衰退と、舛添要一東京都知事の金銭感覚疑惑沸騰に元米軍海兵隊員で軍属の沖縄県女性殺人ほかも付随する安倍政権の陰りの表れ…?
 どうせなら、消費税増税は先送りでなく廃止の政策の実行をすべき、国税を無駄に使わなければやりくりはいくらでもできるはず。 
 TPP廃止に秘密保護法=国民総背番号制、党利党略ありきの選挙法改悪、戦争法に格差社会の構築、原発の推進、国民主権の憲法改悪禁止など。
 国民の大多数を占める庶民の立場で言わせてもらえば、「あれも、あれも、あれも、あれも、私たち一般市民にとっては、不安の種ばかり」。美しく明るいリフレインが聞ける世の中を待ち焦がれる。


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