忘却への扉

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忘れられぬ光景

2013-08-18 | 平和を
 「終戦記念日に思う」の新聞特集を今年も読む。これまでと異なり右傾化をあらわにした安倍政権と類似する維新・みんな等の憲法改悪勢力。現在は戦後を通過し、戦前に入ったと言える。

 【母の泣く姿 忘れられぬ光景】 76歳女性の読者投稿文より。[ ◇終戦の日の8月15日を迎えた。あれから70年近く、いまだに当日の光景が忘れられない。日ごろ、気丈で泣き言など言わない母が、顔を畳にすりつけ泣きながら「何で戦争に負けたんや、○さん(父)、あんたは犬死にじゃ。子どもの成長も知らんと哀れな人や」と父の遺影を前に、落ちる涙をぬぐうことすらしなかった。
 ◇私の父は昭和13年10月、中国で胸部に敵弾を受け命を落とした。その後の母は乳飲み子の私を抱え、昼夜働き通したという。時には生きることに疲れ、死を覚悟したこともあったと聞いた。
 小学2年生の私は、母の涙とは裏腹に、防空壕(ごう)へ逃げることもなくなり、夜の電灯は消さなくてもよいなど子ども心に敗戦がうれしく、縛られた縄が解けたような感じを覚えた。
 ◇この大戦により多くの若者が犠牲になり、男女を問わず苦しみ抜いたことは間違いない。現在、戦争を知らない世代が7割を占める中、戦争の悲惨さを語り継ぎ、戦没者の冥福を祈ることが、母のあの涙に報いることではないだろうか。恒久平和を願ってやまない。 (主婦)]