忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

あっちを駆け下り

2009-07-25 | 平和を
 家で犬の吠える声が続いている。お客さんだろうか、選挙運動員かいつもの宗教勧誘の人かも、それとも昨日雨宿りで仕事を忘れた電力会社のメーター調べの人。
 上の山からのわが家と道路は、庭木などが邪魔して全ては見えない。「郵便屋さんかも‥‥」正午前で帰るには早過ぎだし、帰ったとしても間に合うはずはない。
 しばらくして帰宅するとポストに留守につき持ち帰りとのメモが入っていた。電話をするが、配達は夕方の予定と時間を聞く。
 午後からは犬が吠えれば走って帰れる距離をと、家の裏での仕事にした。約束はあちらを出る時間のはずなのに、早くも犬の声が聞こえる。
 「急いで帰ってみて!向こうの道を真っ直ぐ降りること!間に合わないから早くして」隣りより大きな指示が発せられる。
 帰ろうかと考え始めていた反応の鈍い私も、急いで動く。なぜ家とは逆の真っ直ぐを‥、そうか帰り道で会えるかもということか。やっと無事に道路まで、2つのカーブに配達員の姿は見えない。
 間に合ったかどうか道路脇でエンジン音を待ちながら、荒い息を静める。手を上げる私の前で赤いバイク止まった。双方が自然に「良かった」の笑顔になる。
 近くに配達があったのでついでに来てみたと、早くなったお詫びの丁寧な説明もいい感じで広島市平和推進課からの小包を受け取る。