何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

夕張市の財政破綻に思う

2006-06-28 08:31:41 | 思いつくまま
 夕張と聞けば、昔は炭鉱、今はメロン。地元の人間じゃないと、そんな程度にしか浮かばない。夕張メロンは、確かに旨い。でも高い。よって、毎年1回ですら口に入ることはない。一部の者だけの、高級品路線を目指していたのだろうか。

 その夕張市が財政再建団体になった。企業で言えば、倒産したようなもんだ。豪華?なメロン博物館やロボットをメインにしたテーマパーク、遊園地などで、税収アップを目論んでいたようだが、外れた。そんなものは、一時的に興味を示すことがあっても、長続きするようなものとは思えず、そのために国の地方交付金にすがりついていたのだから、市側の計画性は甘く、責任は少なくないと思う。

 国は自治体の自立を促す意味で、地方交付金で補助する。ところが受ける側は自分たちではとても賄いきれないので、不足分を補填してもらうような気でいる。
 補填頼みは、自立を阻害し、何も生み出せない現実を肯定し続けるようなものではないか。地方交付金があっても、その存在を正しく認識できていなかったのではないだろうか。

 夕張市に限らず他の地方自治体でも、さらに国レベルでも、収入を上げることが困難だ。安易な増税もできない。地方分権というが、国の衰えは地方の衰えの集合でもあり、国の単位となる地方自治体の困窮を、国は面倒見きれないがための地方分権のようでもある。まるで、その非難の矛先が国に向かないよう、地方自治体を矢面に立たせることが地方分権の奥に秘められた意味であるかのようだ。

 全国的に名の通ったメロンという産物を持っているのだから、もう少し何かできたのではないか、というのはメロンを知らない者の戯言かもしれないが、夕張市の後に続く自治体が名乗りを挙げるのも、そう遠くないのかもしれない 

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1 Comments

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薬局に当てはめれば (お疲れ)
2006-06-28 08:39:47
 夕張市の問題を、薬局に置き換えれば、

・患者からの評価を上げる活動に手をこまねいていたまま、卸に泣きつき、薬価差益頼みであること

・薬局の本質とは外れた活動を事業と称して、本業をおろそかにしていること

・このような状態になるまで、経営者が誤った路線を修正もできず、反省もせず、放置されていたこと



 が重ね合わせることができるかのように、浮かび上がってくるようだ。
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