何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

【ジェネリック】 1錠飲んでみたけど効かない

2009-12-13 13:10:56 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
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┃       2009.11.1 Sun.   通巻33号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。

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 今日から11月、だいぶ涼しくなりました。秋晴れもいっそう爽やかです。

 しかし気がつくと今年もあと2カ月、ただ通り過ぎた1年にしないため
にも、これからを有意義に過ごしましょう。

 今月は、2009年度2回目のジェネリック医薬品の薬価収載があります。
正式な収載日は未定ですが、早ければ今週末かという噂もあります。

 7月に収載されたムコスタやクラビットのジェネリックも、特許訴訟が
決着して、さらに他の製薬メーカーから収載されるようです。
 
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 先日、ある抗菌剤についてジェネリックに変更し、服用されたかたが、
1錠飲んだ時点で「効かない」と仰られ、元に戻して欲しいと訴えて
来られました。

 残念ながら分割調剤をしていたわけではないので、今後処方があれば
元に戻すことができても、本処方の残余を交換する(=元に戻す)ことは
できません。
 
 今回の処方を経験して、そのジェネリックは自分に合わないという印象を
お持ちになられたとしたら、今後、服用する機会があっても、そのかたには
そのジェネリックをお勧めしにくいことになります。

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|  保険薬局では、患者さんの印象、感触で、変更したジェネリックを 
| 次の処方から元に戻すことがありますが、それはさておき、元に戻した
| というエピソードとその薬剤を、薬歴簿に記録を残しておく必要があります。
|  真偽にかかわらず、「合わない」と判断した事実を今後の参考にする
| ためです。ぜひ忘れないように記録しておきましょう!
|
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 ですが、「1錠飲んだが効かない」という訴えについて、みなさんは
どのように思われるでしょうか・・・。

 たった1回の、それも1錠の服用で効果を判断するというのは、ちょっと
性急すぎる感じは否めないと思われるのですが、いかがでしょうか。

 これから2回目、3回目、そして処方日数を飲み続けることで効いてくる
のではないかと期待されます。
 また運悪く、その抗菌剤が病気に合わなかった可能性もあります。
 併用薬等の関係で、効果が不十分だったのかもしれません。
 
 早く効いて、体調が楽になりたい気持ちはわかります。
 1錠飲んで全快しないまでも、これで快方に向かうという感触を得たい、
そういう気持ちが相当あったのではないかと推察しています。
 
 「少しでも早く治りたいお気持ちはわかりますが、たった1回の服用で
効かない、と判断されるのは少々、早すぎると思われます。
 効いてくるのはこれからです。
 この薬は他の患者さんもお使いですが、効かないとか、効き目が悪い
などと仰られるかたは、ほとんどおられないのですが」

 毅然と、かつやんわりと、そう言ってみるとよかったのかも・・・。
 
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 入院中だったら、1回飲んだ段階で、「まだ、効いてきた感じはしません」
と言うことがあっても、「この薬、効かないから違うものに変えてほしい」
とまで申し出ることはまれだと思います。おそらく、しないでしょう。
 
 この患者さんは、既に慢性疾患でジェネリックをお使いなので、
ジェネリックに理解がないわけではないと思われます。

 この抗菌剤に対しては、いつも以上の期待をしていたのでしょうか。
 それほど、その疾病が辛かったのでしょうか。

★みなさんはどう思われますか。

★また薬剤師のかたは、「1錠飲んだが効かない」と言われたとしたら、
どのように対応されていますか。

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 ご意見、ご感想等がございましたらお知らせください。

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 それではまた次回! (^^)/

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儲けないがいい

2009-12-13 12:31:35 | Book Reviews
「儲けないがいい」 中島セイジ・著、アチーブメント出版、2009年11月2日

p.6-7 人のためにすることとなったとき、初めてそこに「仕事」という概念が生まれる。みんなのために、という責任が生まれたことで、3人は自分が得意な仕事にさらに磨きをかけ、より生産性を上げ、よりスキルアップを図ったのです。

p.7-8 それまで個人の生活の営みだったものが「仕事」となったとき、得意だった技術にますます磨きがかかり、効率が上がり、より“生産性が高い”ものとなりました。
 さらに「仕事」が人にもたらしたものは、自分のためでなく、人のために行うという決定的な変化です。自分の仕事で人を喜ばせたい、人を感心させたいという“モチベーション”が生まれました。そして同時に、他人に対する“責任”も負うようになりました。

p.43 【勝ち組=儲ける企業、市場を占有する企業】という公式にとらわれている限り、不毛な経済論争に終わりはありません。

p.44-5 従来の数字や効率を求める企業経営とはまったく異なる方法で成功した会社に共通するものは、儲けるシステムから見れば非効率と思われることを会社一丸となってコツコツと続けていることでした。こうした地道な活動は、期間限定の企業キャンペーンで行うものではありません。
 彼らが獲得したものは、たんなる「儲け」ではないからです。効率やシステムでは獲得できないもの。一朝一夕には獲得できないもの。それは、企業としての信頼感や地域社会との絆、そしてスタッフの成長です。

p.50 「経済効率を目指す手法は、人を育てるためではなく、企業の数字を上げるためにある」ことです。そこで働く人間は、効率というシステムの中で、過不足なく働くことだけを求められます。しかし、義を重んじる経営手法は、社員一人ひとりを育て、企業とともに成長していくのです。
 「効率を目指す企業が得るのは利益だけで、その利益も簡単に消えてしまうもの」ということです。しかし、義を重んじる企業では、人や地域社会に認められ、大きな信頼という絆が築かれます。信頼や絆は簡単に消えることはありません。こうした会社で働く人たちは、大きな使命感と誇りを持つことができ、仕事への達成感や一体感が生まれます。
 システムの駒ではなく、個人の能力や人間性が会社と一体になって発揮され、「利」よりさらに大きな「徳」という財産を会社に残すのです。

p.51 「利」を求める会社より、「義」を重んじる会社のほうが、人に信頼され、認められる存在であることを。企業の目的は「儲ける」ことではなく、地域社会とともに「成長」すること、「継続」していくことだということを。

p.80 ヒューマン効率を目指す経営は、人間が成長することを前提に考えています。
 これは、日ごろから掃除や整理整頓など凡事を徹底しながら、優れた先輩から技やノウハウだけでなく、人間的な常識や人への思いやりなども身につけることの結果です。

p.85 とはいえ、3年経っても人を成長させられない会社こそ将来が危ない、と言ったほうがいいかもしれません。成長しないことをすべて従業員のせいにしている会社こそ問題です。

p.100-1 利益を生み出す以上に、会社にとって大切なこと。働く人たちの成長と幸せをつくり出しているのです。

p.106 目先の利益のために、大切な社員の成長やシナジーをないがしろにすれば、会社として継続する力が阻害されてしまいます。もうそろそろ、人を優先する経営に転換していくときではないでしょうか。

p.111 偶然に出会った人。偶然に出会った本。偶然に出会った仕事。偶然に出会ったチャンス。それを自分の中に受け入れるかどうか。その判断力と度量が試されるのが、セレンディピティなのです。

p.125 企業における土台づくりとは、信頼性のある企業づくりと、人づくりと言っても過言ではないでしょう。一人ひとりの社員が成長することで、その企業全体の可能性をより大きなものにすることができるのです。

p.129-130 「研ぎはすべての基本。自分で研いだよく切れる刃物があれば、その刃物を十二分に活かしたい、いい仕事をしたいと思うようになる。研いで研いでいくと、だんだん嘘がつけなくなってくる。企業も研ぐべきものを持っているところが強いんでしょう」

p.130 度重なる企業の不祥事や不正、経営者による責任逃れなどは、目先の数字や結果を優先したがために、自分を研ぐこと、会社を研ぐことを忘れてしまっや人たちがどんなに多いかを物語っています。

p.134 「ゼロ円の仕事」はまさに根づくりです。この根づくり行為を継続することが、プロフェッショナルクラウンとしてのスキルアップと経営者としてのレベルアップにつながっているのです。
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