何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

イチローの流儀

2009-12-12 12:43:30 | Book Reviews
「イチローの流儀」 小西慶三・著、新潮文庫、2009年4月1日

p.43 そこで考えたのは、外的な要因のプレッシャーを感じているとモチベーションは保てなくなるということ。モチベーションが自分の中から生まれていればある程度保てるのではないか、と。

p.63 「今日は味付けが今ひとつだったかもしれない」と自信の持てなかった一品をほめられて、本物のシェフは心の底から喜べるのか。手ごたえのない作品が思いのほか高く売れたとして、それで芸術的探究心を満たすことができる画家は本物と言えないのではないか。

p.64 オリックスでも(仰木)監督が、“チームが勝つことばあkりを考えて野球をしなくていい、自分のベストプレーだけを考えてやりなさい”とずっと言い続けてきました。一人一人がやることをやり、それを束ねる人がいて、それで初めて戦えるようになるんです。

p.74 同じアプローチを続けていれば好結果が続くとの考えは、同じ工程、同じ材料でほぼ一定の品質が保たれる、という大量生産の発想である。
 だが、打者と投手があの手この手で日々競い合う世界で、あらゆる駆け引きののちに放たれるヒットは一本一本が手作りの工芸品だった。

p.131 不安はいつもあります。私がどれだけいいものを作ったと思っても、いいか、悪いかはそれを使う人が決めること。

p.133 選手がエラーしたら半分は自分の責任だと思っている。恐れ多い言い方になるかもしれませんが、彼らと一緒に戦っているつもりです。

p.148 道具も設備もいろんなものが進化しているのに選手が変わらないのはおかしい。古いものは大切にして、でも新しいものもそこに加味されてもっと大きなものになる。

p.157 「僕は(純粋に野球を)やりたい人。(野球をすることで偉く)なりたい人ではない」と言った。野球は、名声を得る手段ではない。やりたいことに専心して、結果的にそれがついてくる。

p.177 周りにはやばい、と思われながらやっていく。そんな感じがちょうどいいんじゃない? あいつなら心配ないよ、と思われているなんて自分としては全然面白くない。

p.181 そうやって陰でコソコソ言われることが僕は性に合っている。そうでなくちゃいけない、とさえ思っている。

p.205 ヒットはいつでも欲しいときに打てるとは限らない。しっかり準備して、やっとその可能性が出てくるからこそ面白い。

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